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~血尿をチェックする検査~ 【知ってトクする健康診断の検査】

医療系の大学で病気や薬について教えています。「知ってトクする 健康 note」が、皆さんの健康のために少しでも役に立ってくれれば嬉しいです。第3回目は「尿潜血」です。


1. 尿潜血って血尿?

健康診断の検査結果に「尿潜血 1+」と書かれていて驚いたことはありませんか?
尿に血液の成分である赤血球が混じることを血尿といいますが、血尿には尿に色がついていて見た目で判断できる肉眼的血尿と見た目ではまず判断できない尿潜血があります。

尿潜血は、特に症状がなくて健診で指摘されることが多いですが、重大な病気が隠れている可能性もあります。

挿絵はイメージです。

2. どんな時に「+」となる?

  • 一時的な変化(心配いらないことも)
    激しい運動の後、発熱時、女性では月経中や直後に血液が尿に混じって陽性になることがあります。

  • 病気のサイン(要注意)
    尿路結石、膀胱炎、腎炎、前立腺疾患、さらには腎臓がんや膀胱がんなどが原因で出ることもあります。

💡 放置するとどうなる?
感染症や結石など、原因となっている病気が悪化し、重篤な状態に進行する可能性があります。また、腎臓がんや膀胱がんの早期発見・早期治療の機会を失う可能性もあります。


3. 検査の方法

  • 試験紙法:健診の基本検査項目です。「-」「±」「1+」「2+」「3+」と表記されます。

  • 尿沈渣:顕微鏡で尿中の赤血球の有無を直接確認する。

  • 画像検査:顕微鏡検査後は、可能性のある疾患によってエコーやCTなど追加で検査を行い、腎臓や膀胱の異常を調べます。


4. 陽性が出たらどうする?

尿潜血が陽性と診断されたら、まずは泌尿器科か腎臓内科を受診しましょう。
精密検査(再検査や超音波検査、血液検査など)で、尿路結石膀胱炎腎炎がん(膀胱がんや腎がんなど)といった病気の有無を調べます。

一時的なものや体質の場合もありますが、重大な病気のサインである可能性もあり、自己判断は禁物です。必ず医師の指示に従い、原因を特定して適切な治療につなげましょう。


5. まとめ

尿潜血は「目に見えない血尿」を検出する大切な検査です。
異常がないのに陽性となる場合もありますが、尿潜血で陽性反応が出た場合は、定期的な検査をお勧めします。


よくあるQuestion

Q1. 尿が赤く見えないのに潜血が出るのはなぜ?
A. これは、試験紙が肉眼では見えないごくわずかな出血でも検知できるほど、感度が非常に高いからです。目には見えない微量な出血でも、試験紙がしっかりキャッチします。尿の色が正常に見えても、精密な検査では血が混じっていることがわかる、というわけです。

Q2. 運動後に出ることがあると聞きましたが大丈夫ですか?
A. 激しい運動は、腎臓や膀胱に強い衝撃を与えます。これにより、ごくわずかな赤血球が尿に混じることがあります。ほとんどの場合、一過性の現象で、数時間から数日以内に自然に消失します。心配な場合は、運動を控えて数日後に再度検査してみることをお勧めします。

Q3. 女性で尿潜血が出やすい?
A.女性は 尿潜血が出やすいのではなく、月経血が混入することがあるため偽陽性になりやすのです。混入の可能性がある場合は、タイミングを変えて再検査する必要があります。

最後に
・尿潜血は「目に見えない血尿」を検出する大切な検査です。
・一時的に尿潜血が陽性になることもありますが、重大な病気のサインかも知れません。
・健診で指摘されたら、医療機 関で相談することをお勧めします。

この記事は検査の結果を理解するための一般的な解説であり、診断を行うものではありません。検査結果についてご不安がある場合は、必ず医師・医療機関にご相談ください。なお、本記事の内容は今後の知見や表現の工夫に応じて、随時アップデートする場合があります。

※表記を「健康診断」に統一しました。(2025年10月18日改訂)



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