なにも言えない
お題:【怨念】
①【怨念】にまつわるエッセイもしくは小説を作成してください。
※文字制限はやめました。好きな文字数でOKです。
②期間:7/1(水)~7/15(水)23:59※期間はあくまで目安です。過ぎても全く問題ありません
③【#チャレがや】を記事につけてください。※【#怨念】や【#みくまゆ会】などのハッシュタグをつけてくださると見つけやすいかもしれません
④みくまゆ会メンバー以外の方でも気軽にご参加ください
一目惚れした。
初めてだった。君にすぐ思いを伝えて付き合うことになったね。君は僕のことを大事にしてくれたけど、少ししたら僕は君に「大好きだよ」と言いながら、君と僕の〝大事〟にするところがちょっと違うかな?と思い始めて、僕のことを大事にしてくれる君を大事にしなくなっていった。
わからないようにしたつもりだったけど、勘のいい君は、知りながらもずっと僕を大事にしてくれたね。
だから、僕は「まぁ、いいかな」って、ずるずると別れずに付き合ってたんだ。
だって、大事にしてくれるんだよ。
そりぁ、いい思いもできるし、君から別れを言われても僕は淋しさを感じない男だからいいと思ってたんだ。
で、結局、僕からフェイドアウトしてったんだけどさ。
そんなこともあるよな。
あれから二十年の月日が流れて。
「パパ、相談があるの」
娘が言うんだよ。
「彼ね、私に一目惚れしたくせに、「大好き」って言うくせに、大事にしてくれてるって感じがしないの。私は少しずつ好きになっていって、彼のことすっごく大事にしてるのにさ」って。
結局、娘は振られたんだよ。
「彼、私と別れても淋しくないって言ったの」って、泣くんだ。
なんだか僕、今になって責められてる?
なにも言えないよなぁ。
完
コッシーさん
みくまゆたんさん
初めまして。
どうぞよろしくお願いいたします。
