殴り殴られ、セミの抜け殻ガ〜ラガラ
よもぎさんに捧ぐ
ピラメキーノ
ひらめきはどこからやってくるのか
ちょっとイヨさんにでも
聞いてみるか
まあ
わかんねえだろな
わかるかわかんないかわかんないな
すいかだよ〜ん
イヨさんが
俺があーでもない
こーでもない
そーでもないない
いないないばあ
とか
いらん妄想三昧の最中に
部屋に入ってきた
人が書いた書きかけの原稿を覗いては
この学生さんは
朔ちゃんだな
と訛りまじりにほざき捨てる
とにかく
下手な考え休むに似たり
考えてばかりいても
煮詰まってしょうがねえ
スイカでも喰って
種をさっきから
窓の外ではしゃぐ学生たちに吐き捨ててやるか
昨日の花火が脳内に蘇る
ド〜ん
ドドド~ン
バンバンバン
白檀がいきなり爆発したみたいに
派手な音とは対照的な
キラメキがひととき
我の憂鬱を忘れさせる
ひらめきはいつも突然やってきて
どつかにいっちまう
気まぐれな旅人みたいだ
花火みたいだ
見たときは
こんなのいままで見たことないと
一気に関心をかっさらっていくくせに
あとには何も残しちゃくれない。
ああ、ひらめきだけが
頼りなのに
何一つ
思い浮かばない
まるで、セミの抜け殻みたいだ
ときどき
何も考えてない
イヨさんみたいな人生に憧れる
何も考えてないわけじゃないんだが
何ていうか
秋明菊の白が何も考えていないことをことさら主張するかのごとく目に飛び込んでくる。
自分だけは穢れていないとでも思っているかのようなよそよそしさが
癪に触る
面倒くさいことを考えたり
感じたり
しなくてすむのなら
どれだけ楽に生きられるか
イヨさん的生活が、案外一番幸せな生き方だったりして
なんて妄想もよぎる
別にイヨさんが悪いとか劣っているとかいうわけではさらさらない
人の価値としては皆平等だ
単なる性格の違い
こだわりポイントが異なるだけだ
個性とも、言われる
もって生まれた性分みたいな、ところも何割かはあるかもしれないから
こればっかりは努力うんぬんでどうにかなるものでもないのかも。
とにかく
スイカだ。スイカだ。すいかだよ〜んだ。
スイカの食べカスに。
蟻が群がる。
「1匹、2匹…9匹、10匹」
ありがとうか。
どういたしまして。
おっと何調子に乗っちゃってんだ、
スイカを用意したのは俺じゃないのに
軽く自分にツッコミを入れる
お礼はあの、その、どの、この
えーい、めんどくせえ
イヨイヨ登場イヨちゃんに言ってくれ
ビャクーダンダダン!
俺の中の白檀の爆弾が威勢よく爆発した
芸術はバクハツだ。
なんちゃって
