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だんまりコオロギのギリギリス

ーよもぎさんに捧ぐ


マトモに考えてどうすんだよ


タンスにゴンだよ


早い話がさ



プノンペンでおしりペンペンだって


朔ちゃんだからまともにやってて決まってるんであってさ。



ザクちゃんだったらザクザク切られてドバドバ血が出て終わりだよ



飯沼に甘いもん差し出したって口もつけやしない


俺いまダイエット中だって


はあ


なにはぁちゅう気取ってんだって



とっとと俺の書いた作品でも読みやがれって言ったところで



活字嫌いに読ませる手立ても思いつかない。


今どき本なんて誰が読むんだか


映像にスマホに

見るもんが多くて



頭がクラゲになってんだよ


全く一億総白痴とはよく言ったもんだ。


すったもんだ。


てんやわんやだ。



おまけにスチャラカピーときたもんだ。


スチャダラパーかいな。


いやだからさ


今どき文学に取り憑かれて命かけてるのなんてのが流行らないっていってんだよなんて言ってきやがるし


いやいやいやいや何をおっしゃるうさぎさん。


言葉は世界が誕生するより前にあったのですぞ。



バカにしてもらったら困ります。


いやなんとでもいうがいいさ。


おおよそこの世は一億総博打の捨鉢の奴らがしめている



その場しのぎの快楽と喜びで満たされちまってもうホンマモンの言葉に酔う余地すら残されちゃいない有様だ。


それでもそこに対するこだわりが捨てられねえって気持ちがわからねえのかよだよ



まあわかんねえだろうな


俺が昔、洗濯機だった頃

母ちゃんは洗面器で


弟は殺人鬼だった


わかるかな

わかんねぇだろなあ


そう簡単にわかっられてたまるもんですか


いやだから


プノンペンでおしりペンペンペン

ぺんてるくれよんだよ



森の石松を、森のくまさんが誤って始末したのが結末なのか。


森のくまさんが森の石松に謝って始末したのが結末なのか。


そこんとこが良くわからないかな。



飯沼の言い分がよくわからない。



そんなことどこにも書いてないはずなのに。



挙句の果てが


「いいね、君の話は。すごく、いい。言葉が生きている。」


なんて突然ぬかしやがる。


こっちはあまりの唐突な言いぶりに、心臓を引っ掴まれたような心持ちがして、赤豆と青豆と黄豆とおまけに赤巻紙、黄巻紙、青巻紙がまとまって喉につかえて咽せやがった。



とんだ災難もいいところだ。


あやうく続きを続ける自信までなくすところだった。


ギリギリ、キリギリスとコオロギとイギリスの違いが伝わったところで今日のところはおしまい。


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