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今週中にかっこぶーおばさん


ーよもぎさんに捧ぐ




フリフリフリスビー。


フリフリフリスビー。



芥川賞をくれるって言われてもそっこー断る。


直木賞もだ。


いらないもんはいらないんだ。


最初から決めている。


第一

家に置いとく場所ないし。

余計な物は邪魔になるだけだ。

腐らせてもしょうがない。


人はそんな私をパンプキンチキンと呼ぶ。



原稿は毎日怒涛のごとく書きまくり。


読者もついて評判も上々。


だのに見る目がないのか、読むセンスがないのか文壇は何も連絡してこない。

ここだけ分断不法地帯という有様が続いている。


いまだに芥川賞候補にも直木賞候補にもあがらず当然賞にもかすりもしない。


みうらじゅん賞だに沈黙を貫いている態度がちょっと解せないし許せない。



大体なに編集者がついていたのも一カ月前までの話。



3本あった連載もあれだ。


落としまくってやった。


ケツまくってやった。



いやというのはマイケル・ジョーダンで。


いま、5本の連載かかえて、頭フル回転で対応している。


編集のカワイユリナが電話中。


今のうちにラッタッターに乗ってタッタッターと図書館に突入。



おじさんとおばさんがカウンター横で立ち話。


聞きたくなくても聞こえてくるからたちが悪い。



おばさんが大腸がんで今週中にかっこつけたいと。


おじさんなんにも言わずにうなずくだけ。


聞いてるのか。


寝てんじゃねえか。


なんか目も細めだし日差しもあたたかい。


おばさん聞いてようがいまいがお構いなしでマシンガントークが止まらない。



ホントに病気なのか。


おばちゃん、かっこいいよ



わけわかんないけどとにかくかっこいい



まわり気にしないで全力で生きてるのがいい。


ガンなのに。


こんなところに出て来て大丈夫なのか。


ユリッペににぎりっペとか

訳わかんないギャグとかかましちゃって


もうあんたなんなんだよ。


おばちゃん。涙出てきちゃうから止めなさい。

アイコンタクトでこっちの顔見てなにかと思ったら
ポケットに手を突っ込んで差し出しながら

「飴く〜ん、ど〜ぞ〜」って

いらんわ!


しかもまさかの塩飴だったし

真冬に

汗かいてないのに

しかもキャラ変わって急に猫なで声だし


いきなり倒れて救急車呼ばれてもシャレにならねえし。


おっとこんなジジババの関係ない話になんでこっちがつき合わないといけねえんだよ。


借りてた椋鳩十を返さないと


ん、なにげにおばちゃんの「大腸がん」とタイトルの「大造じいさんとガン」が被ったのは気のせいか


アレ
「体操ばあちゃんのカン」
だったっけ?


カワイさんが家で原稿待ちでお冠だ。


早いとこ戻らないと。


電話が鳴る。


ピリッポ、パリパリ、ピリッポ、パリパリ
ピリッポ、パリポピーポー、ピリッポ、パリポピーポーポー、へっぽこぴー


カワイちゃんか



はいはい今戻りますよ



親友のユリナのこれまた止められないマシンガントーク。

何故か周りにマシンガンズが多すぎる。





あんたの酒かすでほっぺが落ちて行方不明だときた。



そんなのこっちにいわれてもな


あまりの旨味にやられてどこで落としたかわからないときた

お前がカスだ


行方不明なら迷うことなく110番で聞いてくれ。


早ければ現行犯でほっぺが見つかるかも。


こっちもこっちの原稿はんでてんてこ舞いなんだから。


ああ、芥川賞はいらねえけどこんなに忙しいとやっぱなんかの賞はほしいか


帰りがけにくだらない妄想がよぎる


哀川翔で賞とか


中田翔で賞とか


しょうじょうじのたぬきばやしで賞とか


櫻井翔で賞も旬ではないか

うかつにも(柄にもなく)品川庄司で賞の方にちょっと後ろ髪引かれちゃったりしてな。


いろいろあるけどどうせならあれだな


アンタが大賞かな、



どっちの料理ショウも捨てがたいか?



ハハハ


おっと危ない。


また転んで隣の庭に激突しかけないようにしないとな。


あぶねえあぶねえ。


あやうく、文学出来なくなっちまうところだった。

ラッタッターで家路を急ぐ女が1人。
気のせいかやけに風が心地良い。


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