👻『夜の海で視えてしまった』〜第27夜〜
はじめに
夜の海に、近づいたことはありますか……?
波の音だけが、耳に響く──
その静けさは、どこか美しくて……どこか、怖い。
人の気配がないはずの暗闇から、
“こちらを見ていた何か”がいたら──
それは、あなたの錯覚でしょうか?
それとも……**“視えてしまった”**んでしょうか……?
いやぁ……あれは私が学生の頃……
友人たちと、海沿いの民宿に泊まりに行ったときの話でしてね……えぇ……。
昼間は天気も良くて、海も穏やかで、まさに“夏休み”って感じでしてね、
海水浴に夢中になって、肌も真っ赤になるくらいに遊び倒したんですよ……。
晩飯を食べてからは、「花火やろうぜ」ってことで、
みんなで砂浜へ──。
ちょうどお盆の時期でして、他の宿のお客さんや地元の家族連れも
海辺で花火を楽しんでいたんです。
でも、時間が経つにつれて……
少しずつ……まわりから、人がいなくなっていって……
気がつけば、あたりはしん……と静まり返った夜の砂浜。
──そこに残っていたのは、私たちだけ。
花火も一通りやり尽くして……
最後に、線香花火を囲んで、しゃがみこんだときのことでした。
波の音が、やけに耳に残るんですよ……
**“ザァン……ザァン……”**ってね……。
だけどその音に……妙な違和感が混じってきたんです。
“ジャバ……ジャバ……”──水をかき分けるような音……
誰かが、「魚でも跳ねてるんじゃないか?」なんて笑いながら
ライトで海の方を照らした……
そして──私たちは見てしまったんです……
海から、黒い何かが上がってくる──それも、ひとりじゃない。
あのとき感じた“ヤバい”という感覚、
身動きできなかった理由、
そして……私が最後に見た、忘れられない“あの仕草”。
あなたが夜の海へ行く前に……
この続きを、ぜひ読んでいただきたいんです……。
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