「ナイトスライダーとソロステージ──3歳娘と光の魔法
はじまりは
──スイッチのつかない“マイク”だった。
保育園のお祭りから帰ってきた娘が、袋を抱えてニコニコしていた。
3歳、ダウン症。まだまだ言葉は未熟だけれど、表情や仕草でちゃんと伝えてくる。
「これ、パパ出して」とでも言いたげに、袋ごと渡してきた。
中には、お菓子、うちわ、お面、そしておもちゃ。
どれも子ども心をくすぐるものばかりだったけれど──ひとつだけ、気になるものがあった。
それは、スティック型の……なんというか、マイクのような形の先がミラーボールになっているおもちゃ。
「なんだこれ……光るやつかな?」
そう思ってスイッチを押すが、無反応。
えっ⁉️
電池切れ?いや、なんか違うな……
娘の“これ光らせて”という視線を感じながら、
パパ、やむなくドライバーを持ち出してその場で解体作業へ突入。
娘はその様子を、興味津々で覗き込むꉂ🤣𐤔
小さなネジは持っていかれると危ないので高いところへ避難させ、内部を確認。
案の定、かなり簡易的な構造で、ちょちょっと手直し。
すると──
ついた‼️光った‼️
赤と青が交互にピカピカ✨
ミラーボール越しに放たれる光が、部屋を小さなダンスホールに変える。
それだけで娘は大はしゃぎ。
でも……パパはここで終わらせない( ̄ー ̄)ニヤリ
「……暗くしたら、もっと綺麗なんじゃない?」
「滑り台に当てたら、進化するんじゃない?」
──パパの悪知恵、発動っ‼️
カーテンを閉めて、照明を落とし、
娘を呼んで、滑り台に光を当てる。
名付けて──
「ナイトスライダー」‼️
暗闇の中で、赤と青の光がキラキラと揺れて、
滑り台がまるで遊園地のアトラクションみたいになる。
娘、キャッキャ言いながら滑る滑るꉂ🤣𐤔
それを見てるパパの心は、すでにボーナスタイム突入。
が……そのナイトスライダー、
光をくるくる回す係=パパの手が止まらない💦
ずっと滑ってるから、ずっと回し続けるという過酷な運命に……ꉂ🤣𐤔
でも、いい。
この笑顔のためなら、いくらでも回してやる。
……と思っていたら──
娘が私の肩をトントンと叩き、指さした。
「そこ、パパ、光あてて‼️」
言葉ではないけれど、完全にそう言っていた。
言われるがままに光を当てると……
突然、娘がステップを踏み始めた。
はじまりました。
娘の、ひとりソロステージ🎤✨
ミラーボールにスポットライトを浴びながら、ノリノリで踊る娘。
まるでアイドルのような決めポーズまで飛び出す。
さらに……
ついに、マイク型ミラーボールをパパから取り上げて──
はい、マイクに変身ꉂ🤣𐤔
歌ってる(つもり)‼️
踊ってる(ガチで)‼️
決めてる(完全にプロ)‼️
どこから湧き出てくるんだろう、このエンタメ魂。
さっきまでただの“スイッチがつかないおもちゃ”だったものが、
今や彼女にとってはステージの命綱になっていた。
✍️あとがき
娘には、まだうまく言葉が話せない。
でも、言葉以上に伝わってくるものが、たくさんある。
“楽しい”を見つける力。
“今”を思い切り楽しむ姿勢。
そして、周囲を笑顔に巻き込む不思議な才能。
修理したおもちゃひとつで、
滑り台がナイトスライダーになって、
部屋がライブステージになって、
娘がスターになった。
子どもって、すごい。
ほんの少しの工夫で、世界を変えてしまうんだ。
──今日もまた、パパは負けたなぁと思いながら、
娘の光るステージに拍手を送った。
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