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雲の上の待ち合い室


夜になると異世界と繋ぐ雲の階段が空から

現れる。

心の病を抱えている患者さん

もう手の施しようがないと言われた患者さん

この診療所のドアをノックする。

雲の上の待ち合い室に座って

名前を呼ばれるのを待つのだ。

名前を呼ばれる前にほんのり胸が温かくなる。

それは、期待でも希望でもなく

ただ、冷え切っていた所に手を当てられたような感覚だった。

先生が目を見る

逃げ場のないほどの静かな目

何も言わない。

それでも「ここにいていい」

そう言われた気がした。

先生が手を握る

奇跡は、起きない

病気が消えるわけでもない

もう少しだけ

生きる側に座ってみようと思えた。

見捨てられていないと思える気持ちになるのだ。

創作物語かずみん
イラストchat GP T

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