星くず市場
青い鍵
小さなドラゴン
3つのお話し🥰
夜の終わり頃になると、
時計塔の裏通りに
「星くず市場」が現れます。
そこには、流れ星のかけらや
夢を閉じ込めたガラス瓶や三日月の形をした
パンや眠れない子供の夢。
りるは、市場の奥で、
きらきら光る青い鍵を見つけます。
「その鍵使ってみる?」

「それ、まだ誰の鍵にもなってないんだ。」
声のしたほうを見ると
手のひらに乗るくらいの小さなドラゴンが
ランプの上でしっぽをゆらしていました。

声をかけたのは、手のひらほどの小さな
ドラゴンでした。
藍色のうろこが夜空みたいに光っています。
ルーンに案内されて
りるは、市場のいちばん奥の白い扉の前へ来ました。
扉には、空色の鍵穴があります。
りるが青い鍵を差し込むと、
カチリと星の音がしました。
扉の向こうにいたのは、ずーっとずーっと前に
亡くなった犬たちと、
おばあちゃんとおじいちゃんでした。
あの日と同じように笑って
りるを見ています。
りるは、思わず口を押さえました。
涙が溢れて
声が震えます。
「‥会いたかった」
するとー
小さな犬のハナとシュン
ミミとぺぺ
4匹が、駆け寄ってきました。
懐かしいぬくもりがりるの手に触れました。
おばあちゃんは、昔と変わらず優しい声で
「大きくなったねぇ」

その瞬間
りるの胸の中で凍っていた寂しさが
星くずみたいにほどけていきました。

気づくと星くず市場は、消えていました。
窓の外の日差しが部屋の中まで入ってきます。
ルーンだけは消えていませんでした。
ルーンは「りるのそばには、僕がいるよ」
「りるしか僕の姿は見えないのさ!」
りるはドラゴンの頭に手をあてて
ルーンこれからもよろしくね!
#創作大賞2026
#オールカテゴリ部門
#創作童話
みかんさんよろしくお願いします🙇
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援よろしくお願いします😊
心に響くお話しを書いていきたいと思っています。
よろしくお願い🤲します٩(๑❛ᴗ❛๑)۶