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鳥人戦隊ジェットマン、第51話(最終回)「はばたけ!鳥人よ」

これは最恐の敵に挑む5羽の鳥たちの、明日という青空を取り戻す為の最後の戦い。

※以下、1992年2月14日の放送回になります。

スカイキャンプのモニターに映し出される巨大な破壊神…

ラディゲの真の姿…、それは溢れる力で巨大化したラゲムという怪獣だった…。

「そんな…ラディゲが…。」

小田切長官の脳裏に蘇る忌々しい記憶…。
ラゲムにはジェットイカロスのバードニックセイバーも、グレートイカロスのバードメイザーも効かない…。

そんな鋼の体にどう傷をつければ良いのか…。

凱の脳裏にも映っていたであろう、その光景…。

「見たか、これが俺の真の姿。
貴様たちが何をしようとも、
この俺を倒す事はできんのだ!」

ラディゲの高笑い…。
ジェットマンはスーパー戦隊史に残る強敵に相対する事になる…。

「ジェットイカロス、発進!」
竜が選んだのはジェットマンの絆の証。

「皆、地球の運命を懸けた最後の戦いだ!
行くぞ!」
皆んなで同じ朝日を見る為に…
彼らの最後の戦いが始まった。

しかし…ラゲムの強靭な体にイカロスアックスはダメージすら与えられない…。
更に…振り下ろしたジェットイカロスの右手はラゲムに止められ、代わりにラゲムの左手はジェットイカロスに傷をつける…。

「この前と同じだ…。
あいつにはどんな攻撃も通じねえ…。」
……
凱の脳裏にもはっきり覚えている圧倒的な敗北

………今回も…?

…いや、今回は竜がいる。
一緒に前を向いている仲間が5人も。

彼らの意思は誰よりも強かった。
そして、彼らは不死鳥フェニックスになる。

「ジェットフェニックス、ゴー!」

…全てを貫く無敵の不死鳥フェニックスになる…

…はずだった…

硬い意思ですら跳ね返すラゲムの鋼鉄の装甲…。

ラゲムに捕らわれ高圧エネルギー波が
ジェットイカロスを襲う…

変身を解かれてしまうジェットマン…。
ラゲムの圧倒的な力を前に彼らは
手も足も出ずに終わるのか…

…と思った時、
空から鳥の王ガルーダが降り立つ。

「長官!!」
乗っていたのは小田切長官。
折れかけた気持ちを何度も繋ぎ留めてきた
小田切の優しさ。

「合体よ、みんな!」

…一緒に朝日を見るために!

6人の絆を乗せた鳥の神グレートイカロス
真っ直ぐにラゲムへ向かう。

しかし…
神でもラゲムには及ばない…

グレートイカロスは手も足も出ずに
頭部を掴まれ万事休す…

…かと思われた。
「テトラボーイ発進!」

彼らの絆の形、テトラボーイ。
そして、そんな絆は奇跡を生む。

テトラボーイの右拳はラゲムの背中に当たる。

…そう。

リエが一太刀した、あの傷に。

悶えるラゲム…。

…強欲によって得た力では
何も支配をする事はできない…

そして…形勢は逆転した。
…かに思えた。

「バイロック!!」
…ラゲムは彼らの母艦と合体を遂げる……。

「墓穴を掘ったようだな、ジェットマン。
これで我が聖なる体は完全無欠なものになった」

更に高くなったラゲムという壁…

テトラボーイの拳も全く歯が立たない…

完璧な装甲に圧倒的な攻撃力…
そんな、誰もが諦めそうになる環境でも、
彼らは目線を下げる事はなかった。

🖤「このままやられてたまるか!」
❤️「よし、バードメイザーだ!」
※🖤:結城 凱、❤️:天堂 竜

放つは神の一撃、バードメイザー!

しかし…最終形態となったラゲムには届かない…

「駄目だ…。一体どうしたら…」
竜の脳裏に過ぎる″絶望″の二文字…。

そんな絶望的な場面でも、
彼女だけは冷静を保っていた。

そう、小田切 綾だけは。

「鎧よ!
あの鎧を破壊して、
背中の傷を攻撃しなければ私たちに勝ち目は無い!」

小田切の決断と的確な指示は
心の余裕から。

恐怖心は竜たちと同じく持っている。
ただ、小田切にはある確信があった。

…信じた仲間となら、越えられない壁は無い!
という事を。

「よし、みんな。合体を解除するぞ!」
竜もまた信じられる仲間であれば巨大な壁を越える自信があった。

だから、絆に賭けた。

腕を落とし…

倒れようとも…

諦めない!

なぜなら…

一瞬の勝機を絶対に逃さない。

そんな仲間を信じているから。

ラゲムの強欲のみで覆った鎧は、
仲間の絆によって、ボロボロに崩れ落ちる。

…そして再び露わになるリエが竜に残したメッセージ

「バードニックセイバーでラディゲを!
みんな、背中の傷を貫くんだ!」

「そんな事したら…竜!…貴方まで!」

「俺に構うな!皆んな頼む!
…やるんだ凱!
…全人類の…
いや、俺たちの未来が懸かってるんだ!」

多くの困難を共に乗り越えてきた
仲間を信じているから
竜はトドメを凱に託す。

…明日の青空をそんな仲間と見る為に!

「…お前の命、俺が預かった。」

「バードニックセイバー!」

貫いた先にあるのは…果たして…

「これで…、
このラディゲを倒したつもりだろうが…
俺の魂は
…裏次元から
永遠に貴様たちを呪い続けるだろう!」

ジェットガルーダと共に爆破するラゲム…

…悪は決して消えない。
そして…悪は根絶やしにできない。
そして、この言葉が最後の伏線になる事を…
彼らはまだ知らない…

静かな朝

竜の名を呼ぶ声

そして、腕の温かさ

「香…みんな!」

🖤「このお、一遍地獄に落ちやがれ!」

❤️「勝ったのか?俺たち…」

🖤「ああ!」

🤍「終わったのよ、竜。何もかも…」

※❤️:天堂 竜、🖤:結城 凱、🤍:鹿鳴館 香

そして、今話の心に刻みたいセリフ🎬


今話の心に刻みたいセリフ

「違うわ。これから始まるのよ。私たちの…いえ、人類の平和な日々が。」

by.小田切 綾@小田切長官

…悪に終わりは無い…。
そして、争いも無くならない。
だから作らないといけない
…平和な日々を。

小田切長官が
鳥人戦隊を発足させた最大のメッセージ。
そして、全人類への願い。

⚪︎Another talk
次に場面が移るのは彼らの3年後。
今回のAnother talkでは、そんな彼らの3年後を追っていきたいと思います。

幼馴染のサツキと結ばれた雷太。

幼馴染のサツキ@さっちゃん

農作業の休憩中、サツキお手製のおにぎりを頬張る雷太の元にある連絡が届きます。

電話の相手はテレビ局。
そして、その相手は…

「誰だか分かる?」

「アコさーん!?」

「ねえねえ、聞いた?香の事。」

「聞きました、聞きました。
もうびっくりしちゃってさあ。」

「そうなの、びっくりでしょ?
とりあえず、私もさっちゃんも待ち合わせして皆んなで行こうよ」

アイドルになったアコからの電話。
内容は香の事。
そして、そんな香はというと…

雷太・サツキ、アコに見守られて照れる香。
場所は教会。

「めちゃくちゃ綺麗だよ、香」

命を預けてきた仲間。
出てくる笑顔は自然で美しい。

そんな彼女のバージンロードは小田切長官と。
ゆっくりと一歩ずつ
噛み締める想い。

人を信じ
人を守り
人の未来を繋ぐ事

興味本意で入隊した
″ジェントルマン″。
最終決戦で香から聞かれた
「脚が折れても戦うわ」

彼女は歴とした戦士、ジェットマン。

そして、
人はどのタイミングからでも生まれ変われる。

それは竜も同じ。
…悲しみは越えられる。
悲しみを越える″愛″を知ったから。

そして、もう1人。
″愛″を知った者は
優しい表情で花束を選んでいた。

「今日はめでたい日なんだ。親友が結婚する」

人の為に
人を…仲間を守る

何度拳を重ねただろう…
そして、何度人を守るクロスチェンジャーを捨ててきたのだろう…。

ただ、
彼のボロボロになったクロスチェンジャーは
しっかり語っている。
彼が命懸けで地球を守ってきた事を。

その時、店先でひったくり事件が…。

悲鳴は聞いてくれる人にしか聞こえない。

…凱の耳に届く女性の悲鳴。
その悲鳴に反応した凱はひったくり犯を追う。

ひったくり犯を捕まえる凱。

「…ったく、
めでたい時にケチつけやがって。
くだらない真似するんじゃねえ。分かったか?」

女性のハンドバックを取り返し
ひったくり犯を見逃す凱。

…このまま竜と香の元へ向かえる…
…はずだった。

人を憎む時の目線は
…鬼。

いや、私には彼の目は
ラディゲに見えた。
そして、そんなラディゲと同じ目をした男は
真っ直ぐに凱に向かう…。

…俺の魂は…裏次元から
…永遠に貴様たちを呪い続けるだろう…

…悪は消えない。
…そして根絶やしもできない。

「汝、天堂 竜、この女を妻とし、生涯変わらぬ愛を誓うか?」

「誓います。」

「汝、鹿鳴館 香、この男を夫とし、生涯変わらぬ愛を誓うか?」

「誓います。」

…神が与える幸せ…
何故、均等でないのであろうか…。
そして、酷い事についても…
何故、均等でないのであろうか…。

凱が一歩一歩踏みしめる階段。

人はどこからでも生まれ変われる…。
そんな生まれ変わらせてくれた仲間親友の為に…
凱は一歩一歩、竜と香の元へ向かう。

…何故……
神は幸せを均等に分け与えてくれないのだろう…。

…何故……

…もし、天国というものがあるのだとしたら…
それは凱の目の前に広がる光景なのかもしれない。

凱の笑顔は自然で優しかった。

私はそう思う。
天国は人の自然な笑顔が溢れる場所であってほしい…。

凱の目の前に広がる光景のように。

「凱、来てくれたんだな」

「ああ」

「どうした、顔色悪いぞ?」

…式場のスタッフを呼びに行こうと席を立つ竜だったが…

凱はそんな竜の腕を掴んで席に戻す。
最期の時が分かっていたから…。

そして凱は続ける。
「なあに、例によって二日酔いさ。
ああ…空が目に染みやがる。
綺麗な空だ。」

「ああ!俺たちが守ってきた、青空だ。」

ここで竜と凱に声を掛けるアコ。
…2人の写真を撮る為に。

肩を寄せる凱。
そして、この後に聞かれる言葉は
今話の…いや、
鳥人戦隊ジェットマンの最後の神セリフ。


今話の神セリフ

「ありがとう…竜…」

by.結城 凱@ブラックコンドル

人の温かさ
人の愛
そして、
人の絆
仲間を信じる事

このどれも知らなかった凱。

一つ一つ
拳で
行動で
一緒の壁を越える中で
凱は自分流の解釈をしていきました。

むしろ、凱が生きてきた鳥人戦隊こそが
…彼なりの天国だったのかもしれません。

我々が生きている世界にも
″愛″は
必ず存在しています。

小さな事に感謝できる自分も
また
自分の中で必ず存在しています。

凱が気付けた″愛″は
紛れもなく鳥人戦隊の中にありました。

彼が一番伝えたかった言葉
「ありがとう。」
それは、竜に…いや、仲間香・雷太・アコ・小田切に一番伝えたかった言葉。

そして…
誰の心も青空になれる
そんな凱の願いが込められた言葉。

⚪︎そしてこの続き
全体写真に呼ばれても来ない凱を気にするアコ。
「疲れてるみたいだな、少しそっとしておいてやろう」と、竜は皆に伝えます。
そんな凱を気にして香りも凱に目を向けます。

そこには彼らを微笑ましく見つめる凱の姿。

…最期まで自然な笑顔で人生の門出の背中を押してあげたい。

…彼が人生で一番愛した人だから。

一番の笑顔を…最期の…最期まで。

…そんな笑顔に自分も送ってもらいたいから。

静かに目を閉じる凱。

沢山の笑顔に見送られて…。

そして竜もそう。

最愛の人に背中を押されて
明日に向かう。

ジェットマンが守った青空へ。

こころはタマゴ@ジェットマンED

もしかあの子が好きならば
風にお願いつぶやいて
もしか逢いたくなったなら
雲があの子に見えてくる

もしかひとりになったなら
そっと瞳を閉じたまま
もしか淋しくなったなら
夢で約束すればいい

こころはタマゴ
小さなタマゴ
あしたまで あたためりゃ
鳥にもなれる 雲にもなれる
もしかあの子が好きならば

もしかあの子と喧嘩したら
風にゴメンと いっちゃえば
もしか心が照れるなら
雲に手紙を書けばいい

もしか元気を忘れたら
そっと奥歯をかんだまま
もしか涙が出てきたら
夢で笑顔になればいい

心はタマゴ 不思議なタマゴ
あしたまで あたためりゃ
元気になれる笑顔になれる
もしかあの子が好きならば

こころはタマゴ 小さなタマゴ
あしたまで あたためりゃ
鳥にもなれる 雲にもなれる
もしかあの子が好きならば

鳥人戦隊ジェットマン、幼少期にこの作品をリアルタイムで見ていたまーぼんに残っていたのは戦闘シーンと竜と凱のケンカのシーンでした。
…人は大人になる道のりの中で多くの経験をします。
そんな経験をしてきた自分だから…
正直、今回追わせて頂いたジェットマンは記事にするのが苦しかった回も多くありました。

むしろ、だから伝えたかったのかもしれません。
私自身がちゃんと前を向く為に。

人はどのタイミングからでも生まれ変われる。

凱が教えてくれた事です。

だから私も。

飛び出した空が青空だと信じて。

…fin……

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