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他人のスーパーのかごの中

近隣の中規模スーパーによく行く。有人レジに並んで順番を待っているとつい前の人のかごに目が行く。特に見ようとしているわけではないのだが、かごの中を覗いてしまう。(もしかしたら見ようとする気持ちがどこかにあるのかもしれないけど・・・)商品を見ながらいろいろなことが頭をよぎる。

私と同じように特売の品をたくさん買い込んでいる人を見ると親近感が生じる。そして何となく嬉しくなる。若い母親らしき人のかごにあふれんばかりの食料品が入っていると、食べ盛りの子がいるのかなと思ったりする。冷凍食品が入っているとお弁当作りで忙しい人なのかと思う。かつて子どもの弁当作りが大変だと嘆く私に、同僚が言った言葉が思い出される。彼女は言った。「お弁当なんて5,6回チンすればできるわよ」 たしかに、冷凍食品は弁当作りの力強い味方だ。若い男女のかごにはカルビ肉が入っている。二人で焼き肉パーティーだろうか。いいなあ。

夕暮れ時にいつも一人で訪れる高齢男性。値引きシールの貼られた弁当と茹でた枝豆の少量パック、そして缶ビールが1本入っている。一人暮らしだろうか、配偶者を亡くしたのだろうかなどと勝手な想像を巡らせる。「一人で食事、寂しくないだろうか」と余計な心配までしてしまう。

他人のかごの中は私の想像力をどこまでも膨らませる。


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