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ゲームマーケット2026春|Board Game Times編集部が選ぶ“会場で心に残った”ボードゲーム5選

ボードゲーム好きのみなさま、こんにちは。
Board Game Times 編集のゴトウです。

ゲームマーケット2026春、お疲れ様でした!

今年のゲームマーケットは、2日間で合計約32,000名が来場し、過去最高を大きく更新しました。

私自身も出展者として現地に足を運びましたが、今年のゲムマの盛り上がり、熱量は間違いなく過去最高だったと感じています。

ボードゲームクリエイターの皆さん、魅力あふれるゲームを本当にありがとうございました。

さて今回は、BGT編集部が勝手に選ぶ「BGT賞」として、ゲームマーケット2026春の会場で心をつかまれたボードゲームを5つ紹介します。

ブースを見て思わず立ち止まったゲーム。
ルール説明を聞いて一気に好きになったゲーム。
パッケージや世界観に惹かれ、誰かに紹介したくなったゲーム。

様々な観点から、5つのゲームを厳選しました。(今回紹介する5つ以外にも、みなさまに紹介したいゲームがたくさんありました…!)

皆さんと一緒に今年のゲームマーケットを振り返りながら、“次に遊びたい”ボードゲームを見つけるきっかけになれば嬉しいです。

※今回紹介する5作品は、BGT編集部が会場で実際に出会った作品の中から、個人的な主観で選出したものです。
また作品に優劣をつけるものではございませんので、その点ご了承ください。


|①.『けんちCUBE』(ケンチCUBE)

会場にて撮影したものを使用

建築をもっと気軽に

さて、まず最初に紹介するのはケンチCUBEさんの『けんちCUBE』です。

本作は、プレイヤー全員でひとつの家をつくりあげていく建築ボードゲーム。勝利条件などはなく、みんなで“理想の家”を作ることが目的です。

配られたカードの内容に従って、CUBEや家具パーツを使いながら、指定された部屋や空間を形にしていきます。穴の空いたCUBEをうまくつなげながら、みんなで家を完成させていきます。

本ゲームの特徴は、なんといっても目を奪われるコンポーネントの美しさ。
白を基調とした建物パーツに、階段や家具、植栽などの細かなパーツが並ぶ様子は、もはやボードゲームというより小さな建築模型。(ちなみに黒バージョンもあります)

一方で、見た目の洗練された雰囲気とは裏腹に、目指している体験はとてもやさしいもの。

難しく思われがちな“建築”を、誰でも気軽に遊べるものにしたい。
『けんちCUBE』は、建築という少し遠く感じるテーマを、ぐっと身近な遊びに変えてくれるボードゲームでした。

完成したら絶対に家に飾りたい、そんなボードゲームです。

ホームページはこちら↓


|②.『Bear the Bears. -クマの侵攻-』(Ponyoc Games)

作者の思いが詰まった“クマ”の侵攻から街を守るボードゲーム

次に紹介するのは、Ponyoc Gamesさんの『Bear the Bears. -クマの侵攻-』です。

本作は、プレイヤー2人で協力し、クマの侵攻から街を守るタワーディフェンス系ボードゲームです。

手札を使ってヒト駒を動かしたり、柵を立てたりしながらクマに備えます。ただし、使ったカードの枚数だけクマも侵攻してくるため、どこまで行動するかの判断が悩ましい作品になっています。

まず目を引くのは、なんといってもクマのコンポーネント。
リアルさもありつつ、どこか愛嬌もある造形で、箱を開けた瞬間に思わずテンションが上がってしまいました。

さらに面白いのは、このゲームが単なる“クマ”をテーマにしたゲームではないこと。

作者のPonyoc Gamesさんは福島県浪江町を拠点に活動されており、近年ではその地域でもクマの目撃情報があるそうです。
そんな地域の現実とつながる形で生まれたのが本作。

特注のクマ駒とヒト駒は、熊に関する啓発を目的に活動するSTUDIO B-6さんのプロジェクト「BCoB.」によって制作されています。

熊と人との関係の解決策は簡単に導き出せるものではありません。このゲームを遊んだことで簡単に熊との関係について学べるというものではありません。けれど、関心を持つ続けることが、解決に繋がっていくと信じています。

ホームページより

社会問題の入り口をボードゲームという形にしているところに、この作品の大きな魅力を感じました。

『Bear the Bears. -クマの侵攻-』の詳細はこちら▼


|③.『渋谷異常観測センター〜スクランブルしすぎ交差点〜』(Azb.Studio)

渋谷の“異変”を、4台のライブカメラで追う。

3つ目に紹介するのは、Azb.Studioさんの『渋谷異常観測センター〜スクランブルしすぎ交差点〜』です。

本作は、渋谷スクランブル交差点を舞台にした協力型の観測パーティーボードゲーム。
プレイヤーは「渋谷異常観測センター」の一員となり、4台のライブカメラに映る渋谷の様子を観察しながら、街で起きている異変の真相を追っていきます。

渋谷スクランブル交差点という、誰もが知っている場所。
そこに、なぜか動物がいたり、不可解な出来事が起きていたりする。

一見すると「何これ?」と思うような情報量の多いビジュアルの中から、プレイヤー同士で違和感を探し、推理していく体験がとてもユニークです。

ブースの作り込みも印象的でした。注意テープのような装飾や、監視カメラ映像のように並んだ画面によって、ボードゲームの世界を現実に再現。

「渋谷スクランブル交差点のライブカメラ」という馴染みのある景色をボードゲームに落とし込み、ブース全体でその世界観を伝える力に魅力を感じました。

|④.『深読みギャラリーノ』(オ卓のみなさん)

絵がうまいだけでは勝てない、お絵かきゲーム。

4つ目に紹介するのは、オ卓のみなさんの『深読みギャラリー』です。

本作は、プレイヤーそれぞれがお題に沿った絵を描き、他のプレイヤーの絵を見てお題を当てるお絵かきゲームです。

ただし、面白いのはここから。

このゲームでは、ただ分かりやすい絵を描けばいいわけではありません。
正解を含みつつ、解答の種類が多いほど高得点になります。

例えば、お題が「猫」だったとして、全員が「猫」と答えると得点は低く、
「キツネ!」「猫!」「トラ!」など正解を含む、解答の種類が多ければ高得点です。

つまり「うまく描けば勝てる」ではなく、見る人にいろいろな解釈をさせながら、それでもどこかに正解の気配を残す必要があるんです。

絵を描くゲームは、プレイヤーの画力に依存する部分が多いジャンルですが、このゲームはその宿命をうまく利用し、ルールに落とし込んでいます。

絵が得意な人は、あえて分かりやすすぎない絵を描く必要がある。
絵が苦手な人の曖昧な線も、思わぬ“名画”として深読みされる。
そして評論家役のプレイヤーたちは、「これは何を表しているのか」と真剣に語り合う。

お絵かきゲームなのに、絵の上手さだけで決まらない。
むしろ、曖昧さや解釈の余地がそのまま面白さになる。

ルールがとても魅力的なゲームです。

|⑤.『DETROIT デトロイト』(ピーナッツデザイン)

三角コーンを振るだけで、もう楽しい。

最後に紹介するのは、ピーナツデザインさんの『DETROIT デトロイト』です。

本作は、工場の生産ラインで車を完成させ、納車を目指す2人用対戦ゲームです。ダイスの代わりに三角コーンを振り、倒れた三角コーンの数だけコマを進めていきます。

まず惹かれたのは、コンポーネントの可愛さと気持ちよさ。
車のコマや三角コーン、道路が描かれたボードまで、全体がミニチュアのようにまとまっていて、テーブルに広げた瞬間からワクワクします。

しかも、ただ可愛いだけではありません。

すごろくのような分かりやすさがありながら、どの車を進めるか、相手の車をどう戻すか、どう組み立てて納車につなげるかなど、しっかり考えどころがある作品です。

遊ぶ前から楽しくて、遊んだらもっと楽しい。

三角コーンを振るという直感的な楽しさと、車を組み立てて納車していくテーマのわかりやすさ。
そして、可愛い見た目に反してしっかり考えどころのあるプレイ感。

コンポーネント、テーマ、遊び心地のすべてが気持ちよくまとまっている作品です。


最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は、BGT編集部が勝手に選ぶ「BGT賞」として、ゲームマーケット2026春の会場で心をつかまれたボードゲームを5つ紹介しました。

どの作品も、ブースで実物を見たり、説明を聞いたり、作り手の方の熱量に触れたりしたからこそ、より強く魅力を感じたものばかりです。

もちろん、今回紹介した5作品以外にも、会場には紹介しきれないほど魅力的なボードゲームがたくさんありました。

ゲームマーケットの面白さは、会場を歩いている中で、思いがけず良い作品に出会えることだと思います。
実物を見て気になったり、作り手の方から話を聞いて一気に好きになったり、そんな偶然の出会いがあるからこそ、ゲームマーケットは何度行っても楽しい場所なのだと思います。

改めて、出展されたクリエイターの皆さん、本当にお疲れ様でした。

次回のゲームマーケットでも、どんな作品に出会えるのか、今からとても楽しみです。
Board Game Timesでは、これからもボードゲームの魅力を少しでも多くの方に届けられるよう発信していきます。

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