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娘が泣いたあの日|おねえちゃんだからという言葉の魔法

ある日の朝、3歳の娘が
今日は幼稚園お休みして、ママと遊ぶの。
と泣きながら訴えてきた。

忙しい朝の時間の訴えに、こう返した。
ママはお仕事だから、お休みは無理!
はやく着替えて!!
置いていくよ!!


ほんとうによくあるワンシーンだけれど、
なんとかなだめて出勤した後、
泣いていた娘の姿を強く思い出した。


彼女はこんな子。
工作やパズル、手先が器用でそういう遊びが大好き。
教科書通りプリンセスも大好きで、くるっとまわってポーズを決める。
自分でご飯も食べられるし、着替えもできる。
最近は一人でトイレだってお手のもの。


そんな彼女にも妹ができた。
「妹ちゃんだーいすき」とほっぺにちゅーするのが日課。
まだ字も読めないのに、寝るときは何回も読んで覚えた絵本を
読み聞かせしてあげる。
そのあとのトントンまでがセット。
気が付けば一人前のおねえちゃん。


おねえちゃんだから、よしよししてあげるの。
おねえちゃんだから、ごはん食べさせてあげるの。

おねえちゃんだから…


彼女がしくしく泣きながら、行きたくないと言ったあの瞬間
言葉の魔法が切れたのだ。

今思えば、我慢の欠片がそこら中にあった。


本当はご飯を食べさせてほしい
本当は着替えを手伝ってほしい
本当は抱っこしてほしい


わたしは、仕事、家事、赤ちゃんのお世話に追われ、
小さな我慢の欠片に気付かないふりをしていた。


大丈夫!おねえちゃんだから自分でできるよ!
彼女のその言葉に安心していた。


どこかの育児サイトでみた、
上の子ファースト。
じぶんもそうしているつもりだった。
でも、彼女は満足していなかったかもしれない。


忙しさを盾にして
おねえちゃんだからという言葉の裏にある本当の気持ちに
気付かないふりをした。


そして珍しく、泣いて訴えてくれた彼女に、
冷たい言葉で返したじぶんが嫌になった。


今度のお休みは2人でお出かけしよう


今日、彼女にこう伝えよう。
でも、優しい彼女はきっとこう言うだろう。
妹ちゃんも一緒にね!


わたしの二人育児は始まったばかりだ。


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はつか ゆえ 読んでいただきありがとうございます。 記事を気に入って応援してくださる方、感謝です!