見出し画像

タンゴはハイヒールだけじゃない

足元に視線の集まるアルゼンチンタンゴ、ハイヒールはその代名詞化していますが、タンゲーラスの足周りのおしゃれはそれだけじゃーありません。
(タイトル写真 from Turismo Buenos Aires

素足? 

手入れの行き届いた素足にぴったりフィットしたシューズ、オープントゥから覗くペディキュア……タンゲーラたちのプライド、とでもいえそうなスタイル、何度みても素敵ですね~。

ミロンガでは多数を占める素足派(特に夏場・国外)、目立たない小さな滑り止めバッドや肌色のテーピングテープで長時間踊っても足が疲れない備えもばっちり。こんなに気を使ってるんだから、爪先踏まないで下さいよ、リーダーの皆さん!

また素足派のなかには、さりげなくタトゥーをみせている人も。たとえばこれは Roxana Suarez。彼女の右足首(円内)に注目。

後姿だけれど Roxana Suarez。パートナーは S. Archaval

次は、さりげない、の域は越えてるけど、その明解さがかえってすがすがしい Mariana Montes のタトゥー。

Mariana Montes。パートナーは S. Arce

彼女のタトゥーは左足、それも外側に目立つのがほどこされていますね。これはロンダにそったフロア反時計回りの動きの時、フォロワーは体の左側が観衆に向いているからでしょうか。

また、カラフルなレッグ・ペインティングを楽しんでみては、という提案も。フム、これなら気軽にチャレンジできそう。

MadreSelva のホームページより

それとも?

一方、タンゴといえは網タイツ、っていうイメージもありますよね。でもなぜ網タイツなのか? なんでも、タイツはもともとヨーロッパでは男性の服装の一部だったのが、19世紀末スカート丈が短くなるにつれて女性の間でも実用的なアイテム、ファッションアイテムとして使われるようになったのだそうです。普段使いのものはプレーンなジャージー編みだった一方、凝ったレース編み、飾り付き、網タイツなどは、プライベートの特別な時間用、ダンサーや売春婦たちにとってはみせるアイテムとしが使われるようになり、特にフレンチ・カンカンのダンサーたちの衣装として知られるようになります。と同時に、セクシーをとおり越してふしだら、といったイメージもまとわりつくようになってしまいました。

20世紀に入りまして、さらにスカート丈が短くなり、またナイロンストッキング革命に伴って網タイツも安価なものが出回るようになります。タンゴでは主にショーダンサーたちが衣装として使い、彼女らのダンスと脚のインパクトと共にタンゴダンスに関連付けられていきます。

さて、1970年代以降、女性の体・服装に関するタブーが減り、またパンクファッションなどが取り入れたこともあって、網タイツのイメージもセクシー一辺倒ではなくなりました。ガーリーなスカートに肌色の網タイツ+ペタンコシューズなど、ミロンガで見かける組み合あわせも様々。

爪先は、オープンのものの、クローズのものもあります。後ろ姿に凝る場合はシームありのものを使うという手も。

パフォーマンス用では網目の粗さに気をつけましょう。あまり粗いと、リーダーのジャケットのボタンに引っかかったりすることもあるので。

もちろん、普通のストッキングや競技ダンス用のタイツも気候やファッション、好みで大ありのチョイスです。自分の肌の輝きに合ったストッキングを常備しておくと、脚のケアが今夜のミロンガに間に合わない💦なんて場合も焦らないですみますしネ。

フットケア、その他
他方、あまり見かけないのがアンクレット。もう一方の足やリーダーのズボンに引っ掛かりそうな気がするからかしら? もちろん流行や地域差もあるのでしょうが、タンゲーラたちにとっては余計な心配せず満足のいくダンスができることがなにより重要っていうことなのかもしれないですね。

タンゴフェスティバルやタンゴマラソンなど、長時間踊る場合にはマッサージやフットスパなどあると嬉しい。実際、大きなフェスティバルなどでは、フットマッサージ・セラピストが来ていることもあります。でもまあ、踊り明かしてペロペロになった足をかばいつつ、ゆっくり歩いて家路につく、というのもミロンゲーラの本懐かもしれませんけれど。

©2025 Rico Unno, CC BY-ND


◀️ドレスのスリット事情 ▶️足元の話

いいなと思ったら応援しよう!