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アルゼンチンタンゴをもっともっと観よう!

皆様、こんばんわ、踊り初めはもうおすみですかBuenas noches. ¿Estás tangueando?? さて、ご好評をいただいているタンゴビデオ特集も3回目、今回はブエノスアイレスのミロンゲーラでビデオクリエイターの Noelia Benz の YouTube チャンネル TANGO POR Y PARA VOS から何本かご紹介したいとおもいます。登録ビデオは1400本以上、おまけににどれもミロンガダンスパーティの観客視点で撮影されているという臨場感あふれる映像のコレクションで、目移りして困りましたが、ここ数年のビデオに絞って10本ほどピックアップしてみましたので、どうぞ最後までおつきあいください🌹
(タイトル画像:Nair Schinca と Nicolás Schell

タンゴなんて初めてみるわ、という方のためにちょっと説明しますと、実は、ブエノスアイレスでタンゴをみるには、タンゴショーを掛けている劇場やレストランに行く以外にも、ミロンガと呼ばれるタンゴのダンスパーティに行く、という手があるのです。ミロンガではアマチュアの踊りしか見られないんじゃないの、と思われるかもしれないのですが、まず、このアマチュアの踊りがバカにならない。さらに、ある程度の大きさのミロンガではプロもしくは上手なアマチュアがデモンストレーションする時間があり、これはステージではなくダンスフロアで踊られ観客とは至近距離なので迫力満点です。今回ご紹介するビデオはそういうミロンガのデモが中心で、踊りだけでなく会場の様子や踊客のファッションなどがみられるところも嬉しい。たいていのミロンガでは踊らなくても入場OKなので(それに料金もショーより安い)、タンゴの文化を肌で感じてみたい方はミロンガを覗いてみる、ということもチョイスにいれてみてはいかがでしょうか?

さておき、まずビデオ1本目はベテラン Analía Centurión。彼女が デ・アンジェリスの人気バルスワルツ『Pobre Flor』を踊るのは Jeremías Fors。彼女の髪形とレトロっぽいファッションもすってき~💕💕


ここはミロンガ、それともプラクティカ? 普段着で踊る Victoria Ramirez と Lucio Galván がリラックスしてていい感じですね。


フロム・ニューヨーク・シティ! の Ruth Hernández と Carlos Urrego は2025年全米タンゴ選手権ピスタ部門優勝者。また、よい姿勢と静かな存在感がダンサーの身長を10センチは高く見せる、ということの好例ともいえそう。


一方こちらは、背の高いタンゲーロが間延びしてみえない踊り方のお手本とでもいえそうな Pedro Zanim と Florencia Mendez。彼らは2021年ムンディアルタンゴ世界選手権ステージ部門5位入賞で、ピスタ部門でも好位置につけているのも、このノーブルなラインなら当然か。(ちょっと👑Javier R.入ってるかも。)


お次は、ショータンゴのカッコよさ炸裂の Analia Morales と Gabriel Ponce。音楽は 『Inspiración』、Vale Tango 版の長いイントロ部分でダレず、Aパート冒頭 Cm からの「運命の7音」がきた~~、と盛り上がる盛り上がる💕。ムンディアルの競技審判も務める彼ら、大ベテランだけど、若いモンに余裕で勝ってません?


さらにこちら、おお、これぞコロンビアの輝き✨、という練り上げられたダンスを披露するのは Tanya Gutiérrez と Sebastián Avendaño。


え、サーカス+タンゴって? ああ、でも確かにタンゴのフローだわ、と感じさせるパフォーマンスは Laura del Mar と Dario Ayala。


なにが可愛いって、全部カワイイ Stella Baez。 Ernesto Balmaceda もいい味だしてる。このお二人は En Lo de Balmaceda Milonga のオーガナイザーでもあります。


最近は大御所感すら漂う Clarisa Aragón と Jonathan Saavedra はムンディアル2015年ピスタ部門の覇者。ここではクラリッサのスカートにもご注目を。衣装はパフォーマンスの一部、ということを実感しますねぇ。


当代一のダリエンソの踊り手、と名高い Los Totis こと、Virginia Gómez と Christian Márquez。脚なんかバタバタ振り上げなくたって皆をあっといわせるダンスはできるさ、とばかり、毎回ウィットに富んだパフォーマンスをみせてくれる彼ら、なんでも「はじめのうち、ダリエンソは苦手だったんだ。だからいっぱい練習したら、(ダリエンソで)みんなから認めてもらえるようになったんだよ」だそうです。才能+努力の人たちって最強!


そして最後は、前から紹介したかった Nair Schinca と Nicolás Schell の2023年ムンディアル・ステージ部門での踊り。ピアソラの『Escualo』と1ミリのズレもないこのダンスは、近年まれな高次元の闘いだった2023年のパフォーマンスの中でもマイ・パーソナル・ベスト。いろんな人が映像コレクションにいれているけれど、いい画質のものがなく紹介するのをあきらめかけていた時に発見したので、早速シェアさせていただきます(Noelia ありがとう🌹)。始めから終わりまで全く緩むことのない、タンゴ・パフォーマンスのエッセンスだけを抽出したようなダンスで、すでに古典の風格あり✨。

バレエなどと比べて「標準」のはっきりしないタンゴの審査はとても難しい。例えば、バレエのコンクールでは、誰もが知っている人気演目の振付け(『眠りの森の美女』とか『ドン・キホーテ』とか)が課題演目になっているので、上手下手の比較がしやすいけれど、タンゴの競技会では皆オリジナル振付を踊るため、審査員も一貫した採点には苦労しているらしい。そんななかで、この振付はマイムや小道具といったものが一切なく、ダンスがダイレクトにみえてすごく貴重じゃないですか(いっそムンディアル・ステージ部門の「課題演目」にしたら、なんて思ってしまいました)。それにしてもナヤーとニコラス、この音楽に遅れずつんのめらず、このキレと大きさで踊れるって、いくら2013年ムンディアルの準チャンピオンっていったって凄すぎです💕。
©Rico Unno, 2026, CC BY-ND


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