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【Web制作を仕事にするまでの記録 #14】40代未経験、初めてWeb制作でお金をいただいた日

2025年、金木犀の香りが漂う頃。

クラウドソーシングへの応募を続けながら、なかなか結果が出ない日々が続いていました。
「新しいことで稼ぐなんて、そんなに簡単じゃないよね。」
そう自分に言い聞かせながら、毎日を過ごしていました。


相変わらずSNSには、成功した方の華々しい投稿が流れてきます。
「そんな人ばかりじゃない。」
頭では分かっているのに、自分だけが取り残されているような、不思議な孤独を感じていました。
もうSNSを見るのはやめよう。
そう思ったはずなのに、気づけばまた携帯を触っている自分がいました。


そんなある日、一つの投稿が目に留まりました。
「クラウドソーシングでは全然決まらなかったけど、コミュニティの先輩にお願いしてみたら小さなお仕事をいただけて、そこから少しずつ成長できました。」
大学生の頃からWeb制作を学び、会社を経営されている方の投稿でした。
「え?そんな方法があるんだ。」
コミュニティの先輩…。
自分にもお願いできる人がいるかもしれない。
そう思いました。
でも、すぐには動けませんでした。


「忙しい先輩にお願いするなんて迷惑だよね。」
「お仕事をいただきたいだなんて、厚かましいよね。」
そんな気持ちの方が大きくて、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
それでも、このまま何もしなければ一生勉強しただけで終わるのかもしれない。
そう思い、勇気を出して先輩へメッセージを送りました。
「もしお手伝いできることがありましたら、ぜひ声をかけていただけたら嬉しいです。」
送信ボタンを押した瞬間、ど緊張でした。


しばらくして返信が届きました。
「ちょうど手が足りなくて非常に困っていたところです。お願いできますか?」
思わず画面を二度見しました。
「え、本当に…?」
あれだけクラウドソーシングに応募しても、何十件送っても返事すら来なかったのに。
こんなにもあっさり、お返事をいただけるなんて思ってもいませんでした。
最初にいただいたのは、補助的な作業です。
決して大きなお仕事ではありませんでした。

それでも私にとっては、ようやくいただけたお仕事でした。


その頃は、正社員として販売の仕事をしていたので、副業という形で全力集中しました。(副業OKの会社でした。)
当たり前ですが、納期がある。
相手の期待がある。
丁寧に仕上げなければいけない。
「期待以上のものをお返ししたい。」
そんな責任の重さを、初めてリアルに感じていました。
模写コーディングや課題では味わえなかった緊張感がそこにはあり、身の引き締まる思いで作業していました。


そして無事に納品。
「ありがとうございます。完璧です。とても助かりました。」
そんな言葉をいただいた時、肩の力がふっと抜けました。

42歳で人生の大きな挫折を経験し、「違う自分になりたい」と思って始めたプログラミング。
46歳になる少し前。
初めて「Web制作の仕事をいただけた」と心から実感した瞬間でした。

画面を見つめながら、
いろいろな思いが一気によみがえってきて
気づけば涙があふれていました。


この出来事を通して、先生が何度も言っていた言葉の意味が、ようやく分かってきていました。
「周りに伝えなさい。」
「まずは動いてみなさい。」
当時は、「それが意外と難しいのよ‥」と思っていました。
でも、人との繋がりは、思いがけない形で未来を変えることがある。
そのことを、身をもって教えてもらった出来事でした。


次回は、この小さなお仕事が少しずつ広がり、さらに新しいご縁へと繋がっていくお話です。


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