お月さまに教えてもらったどんな自分も自分であるという事
何となく足取りが重い朝、ふと空を見上げるとお月さまが浮かんでいました。
「おはようございます。三日月さんですか?」
私が尋ねると
「おはようございます、koyuさん。私は三日月ではないわ」
お月さまは優しく答えました。
「三日月より少し細いですね。
朝にうっすら見えるお月さま、神秘的で好きです。
お月さまは見えないだけで日中も空に浮かんでいますよね」
私が言うと
「そうね、ずっと空の上にいるわ。それに満月、半月、三日月、新月、色々呼び名はあるけれど私はずっと真ん丸なの。
見る人のいる場所や時間で変わるだけよ」
お月さまは言いました。
「そうでしたね。昔、授業で習った気がします。ちょっと苦手でしたけど」
私が苦笑いを浮かべると
「細かい事は気にしなくていいのよ。
色んな月がある。けれど全部同じ。それだけでいいの」
お月さまは笑い、私も一緒に笑いました。
「koyuさん、人も同じよ」
お月さまは真っ直ぐこちらを見て言いました。
「ある人には明るいと思われても、ある人にはうるさいと思われているかもしれない。
ある人には暗いと思われても、ある人には物静かと思われているかもしれない。
見る人によって受け取り方は違うの。
100人いれば100通りよ」
お月さまは優しく言いました。
「koyuさんは今の職場で、前の人と違って話しかけにくい暗い人と思われていると思っているわね。
でも他はどうかしら?
家族や友、前の職場で一緒に働いていた人たちは同じように思っているかしら?」
お月さまは聞いてきました。
「いや・・・暗いとは思っていないと思います」
私がポツリと言うと
「そういう事よ。
みんながみんな同じように思っていないという事。
今の職場でもkoyuさんを暗いと思っている人はいるかもしれないわ。
けれど、そうじゃない人もいるんじゃないかしら?
前の人の事を気にしてしまうかもしれない。
でもね、認めてくれている人もきっといる。
それを忘れないでいて」
お月さまは優しく微笑みました。
何となく足取りが重い理由、お月さまは分かってたんだ。
「それにどのkoyuさんもkoyuさんに間違いない。
そして、どのkoyuさんも素敵よ、自信を持って!」
お月さまは力強く、そしてとても優しく言いました。
「ありがとう、お月さま。
どの自分も認めて受け入れていこうと思います。
ちなみに私はどの形のお月さまも綺麗でとても好きです」
私が笑顔を見せると
「ありがとう。そうやって前を向くkoyuさんなら大丈夫よ」
お月さまはまた優しく微笑みました。
