いよいよ『湘南ブルーズデイズ』がまもなく発売となります。
新作小説『湘南ブルーズデイズ』の発行手続きをようやく終え、フゥとひと息ついています。前作『カラスのジョシュア』発行からおよそ一年。サーフィンにかまけていたのもありますが、なんとか春に発行することになり、ひと安心です。
構想はおよそ十年ほど前からですが、ストーリー・コンストラクションにはかなり悩みました。ヒントとなったのが、ピカソの『ゲルニカ』でした。マドリード出張の時間の合間に訪れたのがソフィア王妃芸術センターで、そこで鑑賞したのが『ゲルニカ』でした。縦横4mx8mもの大きな絵画で、最初は近づいて鑑賞してみると泣き叫ぶ女性や馬や兵士…等々、そこには阿鼻叫喚のとってもノンフィクションな世界が描かれていました。次に数メートル後ろに下って全体を鑑賞したときです。いくつものノンフィクションのようなものたちが、ひとつのまとまったドラマとして、ドーンと私の魂に響いてきました。その経験が、今回の『湘南ブルーズデイズ』のストーリー・コンストラクションの骨組みになったかと思います。
よくよく考えれば、私たちの日常生活には、大小無数のカケラのような経験が蓄積されます。それ自体はとってもノンフィクションなものです。けれど、視点を後ろに下げて自分の人生を俯瞰してみると、あるドラマ性が見えてきます。ドラマ性といっても、美しい喜怒哀楽でも起承転結でもありませんが、「人間」としての凸凹した、慈しみたいものです。
今回の『湘南ブルーズデイズ』は、湘南の海辺にある湘南ブルーズ・カフェを営む笠子家ファミリーとその知人たちとの群像劇となっていて、読者にもその群像の一人として参加して貰えれば、と願っています。AmazonやBCCKsにて印刷本。そして主要デジタルストアで電子版が購入できますので、ぜひお読みくださいませ。
4月中旬には一斉に発行される予定ですので、またnoteにてお知らせします。何卒よろしくお願いします。中嶋雷太
