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ノンケとゲイのあいだにある“グレーな距離感”について

先日のこと。近所のゲイ友数人で開催中のビアガーデンに行ってきた。
まぁ、いつものことなんだけど、人数が多めの飲み会は毎回しゃしゃって、よく喋って呼吸が増えるせいか、酔いがまわる、まわる。

とても楽しく飲み散らかしたのだが、次の日仕事だったので、絶対に1次会で帰ると心に固く誓ったのに、仲良し姐さんの

「次、行くよー!」


の一言にノーと言えない日本人が発動。

というより、強制連行に近い感じでタクシーに押し込まれ、姐さんの行きつけの場末のスナックに入店。(not ゲイバー)

昭和レトロな雰囲気そのままなスナックで時代がストップした感じ。
でもママ、チーママはちゃんと時間と共に生きてきた感じがして、一安心。

ふとカウンターを見ると五十代中盤〜後半とお見受けするシルバーヘアの方が一人座っていた。

カウンターに通され、シルバーヘアの方、僕、姐さんの順番で着座。

ゲイバーと違い、僕たちが入店してもイケオジが後ろを振り返らなかったので、お顔は着座してからの拝顔。

見た目は、Mr.Childrenの桜井和寿をシルバーヘアにした感じ(酔っ払っていたから上位互換されている可能性大)

「イケオジの隣でラッキー!」

って思わず心の中で思った。

でもそれ以上に、僕は泥酔いして

「早く帰りたい、吐きそう!」

って思いながら、ムカムカしながら禅の精神で

「吐くならトイレ、吐くならトイレ」

って念じながら、冷静を装う。

そんな僕を無視した姐さんはイケオジに絡み始める。


姐「イケメンですねー!ご結婚はされているんですか?」

オジ「いえ、バツは付いてますけど・・・。」

姐「フリーですか?」

オジ「フリーです・・・。」

姐「私たちゲイなんですけど、男イケますか?」

僕「ちょ、ちょ、ちょい!!やめとこ!!!」

姐「だって、イケオジなんだもん!聞いてみただけ。すいません!」

僕「なんか、すいません・・・。」

オジ「いやいや、大丈夫ですよ!」(苦笑い)

この時点で、申し訳ない気持ち、吐きそうな気持ち、早く帰りたい気持ちがMAXになっていて、正直、姐さんにもムカっ腹立ってイラっとする僕。

でも、何事もなかったかのように、会話が続く。

オジ「ご近所さんなんですか?」

僕「いえ、隣町の〇〇です。」

オジ「俺もです!」

僕「そうなんですか?」

オジ「どのあたりですか?」

僕「□■(エリア)あたりです。」

オジ「俺、△▲(エリア)です。」

僕「あ、そこ小中学校の時に住んでました。」

オジ「△▲中?」

僕「△▲中です!」

オジ「後輩だ!」

僕「本当ですか!偶然ですね!」

僕「Mr.Childrenの桜井和寿に似てますね!言われませんか?」

オジ「時々言われるけど、あんなイケメンじゃないっすよ!」

姐 デンモクピコピコ「じゃ、Mr.Childrenね!」

オジ「あ・・・・」

Mr.Children 「innocent world」が流れる。

イケオジが歌う。イケオジ歌い慣れている。
多分、この流れを何十回とやられ慣れているんだろうなとお察し。

イケオジが歌唱中 

僕「姐さん、マジで吐きそうだから帰りたい。タクシー呼んで!」

姐「待ってて、すぐ来るタクシー知ってるから外で電話かけてくる!」

僕「ありがとう。」

イケオジが「innocent world」熱唱中、
僕はオジを見る、オジは画面を見ながら熱唱している。

僕は椅子を回転させてトイレに立とうとしたらテーブルの下で手を握られて元の位置に回転して戻される。

僕『俺の歌を聞けっってことかな?』って思い、トイレに行くのをやめ、歌を聞く。

あれ、オジの手が離れない。そして手を握ろうとしてくる。なぜか僕も握り返して、テーブルの下で、なぜか恋人繋ぎの手と手。

これって何?

もしかして誘ってるー?!


って思ったところに、姐さんが

「タクシーすぐ来てくれるって!」


って戻ってきて、すぐに手と手を離す。

何だったの?ねえ、今の何だったの?なんて相手にも聞けずに、あいさつもそこそこにタクシーに乗せられる僕。

姐も

「私も帰るわー!」

って言って帰宅。

タクシーの中で吐きそうな気持ち悪さと、遠のく意識と、あの握られた手の意味とはなんだったのか。そして僕も、なぜに手を握り返したのか?(間違いなくイケオジだったからメス化しただけの話)

スナックのカウンターにある回転する椅子、あれがグルっと回転させられた瞬間、僕はシンデレラになったんだよね。


なんだそれ。

欲求不満な僕と、アルコールが僕に見せた場末のスナックの蜃気楼しんきろうなのかもしれない。

高校時代のノンケの同級生に恋して以来、ノンケに恋するなんて不毛オフ不毛。って思って生きてきたけど、イケオジが見せてくれた蜃気楼しんきろうのおかげで、ノンケでもイケオジならアリなのか?と思える一件でした。

今日の一曲♪

Mr.Children 「innocent world」

窓にうつる哀れなおとこがいとおしくもあるこの頃ではAh 僕は僕のままでゆずれぬ夢を抱えて
どこまでも歩き続けて行くよいいだろう? Mr.Myself

Mr.Children 「innocent world」

Mr.Myselfって誰よ?

そもそもMr.Childrenって年齢いくつなの?

まぁ、桜井和寿は年をとってもいけるということがわかった2025夏。

てか、お天道様の下でもし、イケオジと再会したとしても、間違いなくお互い気付かずにすれ違うくらいに、誰オブザイヤー。

場末のスナックに時々行ってみるのも、いいかもしれん。



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