孤独な高校生だった私に、35歳の私から「安心していいよ」と伝えたくなった話
先日、ふらっと立ち寄ったジーンズ屋さんで
ビヨンセの「Me, Myself and I」が流れてきました。
その瞬間、16歳の頃の自分が、胸の奥からふっと顔を出してきたんです。
ああ、これ、当時ずっと聴いてたやつだ。
誰にも言えなかったけど、誰よりもこの曲に救われてた。
そして、誰にもバレないように、強がるように、聴いてた。
Apple Musicで検索して、再生ボタンを押すと、
曲のリズムと一緒に、あの頃の感情が蘇ってきました。
世界が広がった、グアムの1週間
ビヨンセを好きになったのは、高校1年の冬のこと。
1週間のグアムへの交換留学がきっかけでした。
閉塞感を感じていた、香川県の小豆島という離島の高校生活。
でもグアムで出会った異文化や、自由な空気に触れたとき、
私の中で、何かがパチンと弾けるように変わったのを覚えています。
「世界って、こんなに広いんだ」
それから英語がもっと好きになって、
自然と洋楽にどっぷりハマっていきました。

きっとどこかで、
「私は周りと違う。私は特別なんだ」って証明したかったのかもしれません。
「何者でもない私」から抜け出したかった10代
高校時代の私は、小豆島の田舎の高校に通っていました。
偏差値は44、受験を本気で考える子は一握り。
センター入試の前の日に、進路の決まった同級生が廊下で野球を授業中にしていた学校でした。
だけど私は、学年1位になることにこだわり続けていました。
「とにかくここから出たい」
「できる私を証明しないと、未来は変えられない」
その思いだけで、毎週末、船に乗って高松の予備校に通っていました。
片道1時間以上かけて、ひとりで、ひたすら勉強する日々。

1日12時間勉強して、全部を諦めた高校2年の冬
あの冬のことは、今でもよく覚えています。
高校2年の冬。私は1日12時間以上、勉強していました。
友達からの誘いも断って、
部活もやめて、恋愛もすべて手放して。
その頃、ちょうど高松の予備校に通い始めたばかりで、
好きだった人にフラれました。
背が高くて、野球部で、控えめな男の子。
本当に、好きだった。
でも私は、その時こう思ってしまったんです。
「こんな中途半端な自分じゃダメだ」
「誰も私を愛してくれない」
その恋すらも「忘れなきゃ」と飲み込んで、
強くなろうとしていた。

私にとって、音楽だけが「わかってくれる存在」だった
誰かに頼りたい、泣きたい。
でもそんなこと言えなかった。
だから私は、音楽に頼ったんです。
Woo, it's just me, myself and I
Solo ride until I die
'Cause I got me for life
「そう、私には“私自身”がいるだけ。
この先ずっと、ひとりで生きていく覚悟。
だって私は、私自身を一生信じていけるから。」
強がりの歌詞。
でも、あの頃の私には“強がる力”が必要だった。
誰にも見せないように、イヤホンでこっそり聴いていたあの曲が、
私の心のバリアであり、希望でもありました。
実は、今の夫と出会ったのは、
あのがむしゃらに走り抜けて、ようやく手にした大学の、1年生の夏でした。
まだ「自分を守るようにしか生きられなかった」あの頃、
ふとした出会いの中で、人生に初めて“安心”が差し込んだのかもしれません。
夫は、よく笑いながらこう言います。
「あのころのりか、今よりだいぶ尖ってたよね」って。
そうだったと思います。
必死で、怖くて、強がっていて。
自分を信じるために、何かを尖らせてしか生きられなかった。
でもそんな私のそばに、ずっといてくれた人がいたこと。
それも、今の私にとってかけがえのないギフトです。
それから17年。
嬉しいことも、しんどいことも一緒に乗り越えて、今の私たちがあります。
思うんです。
人生のきっかけって、本当にふとしたときに落ちている。
もがいて、あがいて、もうダメかもしれないと思っても、
どこかで神さまはそっと、大切なチャンスを差し出してくれる。
それを受け取れるかどうかは、
きっとあきらめなかった“あの頃の自分”のおかげなんですよね。
だからこそ、あの頃の私に、心からこう伝えたいんです。
「もう、安心していいよ」
「頑張って走りきってきたね」
「よくここまで来たね。ひとりで、本当によくがんばったね」
あなたにも、伝えたいことがあります
もしかしたら、この記事を読んでいるあなたにも、
昔、がむしゃらに走っていた時期があるかもしれません。
あるいは、今まさにその途中にいるのかもしれません。
誰にも見せていないけれど、
本当はずっと感じている孤独や、
「私、これでいいのかな」という心の声。
それは、あなただけのものではありません。
そしてきっといつか、
あなたも言える日が来ると思います。
「あの頃の私に、やさしい言葉をかけてあげたい」
「もう、大丈夫だよ」って。
その日は、すぐそばまで来ているかもしれません。
🌿 最後に、あなたへ
自分の過去を思い出す時間って、
ときにあたたかくて、ときに少し苦しくて、
でもきっと、未来の自分にやさしくなれる時間でもあるのだと思います。
もし、今のあなたが
「もっとやさしくなりたい」
「がんばりすぎる日々から、少しだけ抜け出したい」
そんな風に感じているなら——
私から、そっとお届けしたいものがあります。
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