女子学院中2026年度理科を木ノ下FIVEで解く|初見図表・日常知識・化学計算の攻略法
女子学院中2026年度理科では、アナレンマ、消化酵素、金属と塩酸、鏡の反射など、4分野から幅広く出題されました。
題材は多彩ですが、問題を解くときに必要な力は大きく3つに整理できます。
初めて見る図表の意味を読むこと。日常経験と理科知識をつなぐこと。計算を始める前に条件と比を整理すること。
今回は、問題・解答PDFと全問解説動画を照合した解析をもとに、女子学院中2026年度理科で確認したい考え方を整理します。
2026年度理科の出題構成
大問I 地学:降水量の体積計算、アナレンマ
大問II 生物:消化酵素、ゼラチン、消化器官、食糞
大問III 化学:密度、金属と塩酸、過不足、電池
大問IV 物理:鏡の反射、虫めがね
4分野の知識を横断しながら、未知の資料を読む力と、条件を整理して処理する力を確かめる構成でした。
1.アナレンマは、まず上下と左右を分けて見る
アナレンマは、同じ時刻に見える太陽の位置を一年間記録した図です。見慣れていない受験生ほど、8の字全体を一度に理解しようとして混乱します。
最初に見るのは、「何が上下に変化し、何が左右に変化しているか」です。
上下方向は太陽高度、左右方向は時刻のずれです。「正午から2分」という条件を図の横方向とつなげることが、読み取りの入口になります。
初見の図では、名称を知っているかよりも、軸や方向が何を表しているかを言葉にできることが重要です。
2.日常経験を、生物知識へつなぐ
大問IIでは、消化酵素や動物の消化器官について、暗記した用語だけでなく、身近な経験と結びつけて考える問題が出ました。
煮こごりや冷えた煮汁が固まる現象は、ゼラチンの性質につながります。草食動物の消化器官も、食べ物の性質や微生物との関係から整理すると理解しやすくなります。
理科で日常の現象が出たとき、「授業で習った単元名は何か」と探すだけでは足りません。目の前の現象と、知っている性質の共通点を見つけることが必要です。
3.小数計算の前に、比と過不足を判断する
大問IIIの金属と塩酸では、小数を含む数値が並びます。ここで、すべてを最初から計算すると、時間もかかり、ミスも増えます。
先に確認するのは、基準量と比、そしてどちらが余るかです。
塩酸が6倍なのに水素が4倍なら、反応を止めているのは金属側で、塩酸は余っていると判断できます。
関係を整理してから必要な計算だけを行えば、処理量を減らせます。計算問題ほど、計算を始める前の認識が重要です。
4.鏡の回転は、法線を書いて比べる
大問IVでは、鏡の反射と虫めがねが扱われました。
鏡が回転すると、反射光は鏡の回転角の2倍だけ向きを変えます。しかし、公式だけを覚えていると、入射光の向きや回転方向が変わったときに迷います。
入射光、鏡に垂直な法線、入射角、反射角を図に書き込み、回転前後を比べてください。
虫めがねの問題も同じです。頭の中だけで光の進み方を考えず、主な光線を図にすると判断しやすくなります。
女子学院中2026年度理科に現れた木ノ下FIVE
私は、初見問題を解くまでの思考を「木ノ下FIVE」と整理しています。
見る
認識する
つなげる
整理する
解く
今回の問題でいえば、アナレンマの上下・左右を見る。軸が表す意味を認識する。日常経験と生物知識をつなげる。化学反応の比や過不足を整理する。その後で、計算・選択・作図へ進みます。
答え合わせでは、正誤だけでなく、どの段階を再現できなかったのかまで確かめてください。
過去問演習で確認したいこと
図や表の軸・方向・目盛りを確認したか
身近な現象を既習知識へつなげられたか
条件を図や式へ整理できたか
計算前に比や過不足を判断したか
法線や光線を実際に書いたか
「計算を間違えた」で終わらせず、比を認識できなかったのか、条件整理が不十分だったのか、最後の処理だけで間違えたのかを分けます。つまずいた場所が具体的になれば、次にやる復習も決まります。
木ノ下翔からのアドバイス
女子学院中の理科は、知識を覚えているだけでは安定しません。
見慣れない図が出たときには、軸と変化する量を確認する。日常的な題材が出たときには、既習知識との共通点を探す。計算問題では、数字を代入する前に比と過不足を確かめる。
この一手間が、解ける問題を確実に得点することにつながります。
過去問演習では、答えだけでなく、自分が書いた図、比、条件整理も残してください。思考の途中を振り返ることが、次の初見問題への準備になります。
詳しい全問分析は、ホームページの記事にまとめました。
