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『なぜ、わかっていても行動できないのか?』ジェフリー・フェファー/ロバート・I・サットン

はじめに

僕は本を読むのが好きだ。多分調べるのが好きなんだと思う。
それ自体は、ずっと、これからも続けると思う。

でも、もう少し、本の知識を現実的な行動に落とし込めないか?
と、いつも考えている。

本を読み、セミナーに行き、納得もした。
しかし、現実のやり方は変わらない。

「知っているのにやらない」を、個人の意志や性格の問題に還元せずに説明できる本が必要で、この本を読んだ。完璧な精読はできていないが、僕は本書を読み、行動に勝る知識なしを知っているので、今の状態の理解で投稿することにする。


本書が示す核心

『なぜ、わかっていても行動できないのか?』は、「知識と行動のギャップ」を、個人の能力不足ではなく、組織が作る【行動の代替物】(会議・計画・発言・評価)によって起きる構造問題として捉える。

だから「分かった気がするのに変化がない」を、
知識の不足ではなく
会議や計画づくりが
まるで実行したかのような錯覚を起こして
実行が発生しないまま
実行した満足が発生している状態
として説明する。

本書を読む価値は、正しいノウハウを集めるためではない。
行動を増やすためでもない。
行動を邪魔している"代替物"を特定し、削除・変更するためである。

一方で、「読めば自然に行動できるようになる」種類の本ではない。
読後に組織の中で設計(評価・会議・フォローアップ・言葉遣い)を変える権限と意思がない場合、この本は消費で終わる。

個人にも代用可能な知識は多いが、対象は主に
組織の経営層に読まれることを想定した内容になっている。


本書情報

書誌:『なぜ、わかっていても行動できないのか? 知識を行動に変えるマネジメント』
著者:ジェフリー・フェファー/ロバート・I・サットン
監訳:長谷川喜一郎 訳:**菅田絢子
出版:日本経済新聞出版社
2014年1月20日 1版1刷/2016年6月23日 4刷

目次構成

  • まえがき

  • 第1章 知識は実行しなければ価値がない

  • 第2章 原因①問題を話し合っただけで仕事をした気になる

  • 第3章 原因②過去のやり方にこだわりつづける

  • 第4章 原因③部下を動かすために恐怖をあおる

  • 第5章 原因④重要でないことばかり評価している

  • 第6章 原因⑤業績をあげるために競争させる

  • 第7章 知識と行動のギャップを乗り越えた企業

  • 第8章 行動を起こすためのガイドライン

  • 監訳者 あとがき


本書の骨格:実行が発生しない仕組み

本書の骨格は明快で、「知識が足りない」のではなく
問題は「実行が発生しない仕組みがある」という一点に収束している。

会議や計画は"実行の準備"のはずだが、そこで安心が生まれると、準備が実行の代替になる。
決定したのにフォローアップがない。
行動に関係しない会議資料やレポートが増える。
スマートな発言が評価される。
複雑な案が良いと思われる。
結果として、
実行よりも言葉が勝つ

重要な視点:真新しい知識は要らない

ここで重要なのは、著者が「真新しい知識」を中心に置いていない点だ。
成功している組織は、特別なアイデアを持っているのではなく
単純なことを、単純なやり方で実行しているだけだ、という見立てが反復される。
逆に複雑なことを、複雑なやり方でやっている企業は載っていない。
知識を実行に移せる企業は「シンプル」であることを優先する。

そのうえで、実行を生む条件として、少なくとも次を挙げている。

  • 単純さを高く評価する。複雑さを美徳にしない。

  • 行動を促す用語を使う。

  • 実行できない言い訳を通さない。

  • リーダーが現場を知り、現場で学ぶ。

  • 恐怖を排除し、失敗を隠さない。


実行ガイドラインの核:哲学としての人間観

本書8章にあるガイドラインの核は「哲学」である、という言い方がされる。
ここでの哲学は、綺麗な理念ではなく、人間観の前提として提示されている。

人は学習できる。責任を持てる。過ちを起こす。貢献したい。挑戦したい。機械ではなく個人である。

この前提に立つと、恐怖で動かす設計や、競争で煽る設計は、短期の従属は作れても、学習と実行の回路を壊す、という整理になる。


この本が与えるもの:追加ではなく置換の検出

あなたの目的(知識を実行に変える/本を使える状態にする)に対して、この本が与えるのは**「追加」ではなく「置換の検出」**である。

つまり、いま自分(または組織)が、行動の代わりに何をして満足しているかを特定し、それを削る・変えるという判断基準である。


適合する読者像/適合しない読者像

合うのは

  • 読後に仕事の設計を変える意思がある人

  • 会議・計画・評価・言葉遣いのどれかを削る判断ができる人

  • 行動が起きない原因を「個人の努力不足」に回収したくない人

合いにくいのは

  • 即効の個人メソッドだけを求める人

  • 読むだけで行動が起きることを期待する人

  • 職場や役割上の制約で設計変更ができない人


まとめとして

実行がないとだめですね。
計画も会議も実行があって、はじめて意味がある。

なぜ実行できないのか
それは言葉が仕事をした気にさせるということ
恐怖心があるから、前例主義により思考停止している
など
これは個人にも通じる

そして
読みながら思ったのはPDCAは
DCAPでもいいのかなと思いました。
実行を計画やチェックや改善
というか計画はいらないかもしれない
DCAかもしれない。
僕には、そこまで計画はいらない。

とりあえず、なによりも
行動を最優先におかないと
他の【頑張り】に価値がなくなってしまう。

だから今は何かしらアウトプットする。

アウトプットせずに、インプットはしない。

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