朝に書く。夜に沈む。そして、夕方五時に書きたくなる。
「文章は朝に書くのがいいのか、夜に書くのがいいのか、
どちらでしょう?」
――そう聞かれたら、わたしはこう答えると思う。
「朝も夜も書きます。でも、いちばん“書きたい”のは、夕方五時です」って。
順番に、わたしの一日をたどってみます。
☀️ 朝に書く ― スッキリした思考のまま、まっすぐに
朝。
娘がまだ眠っている時間、カーテンの向こうに淡く光が差し始める頃。
机に向かうと、言葉はスッと降りてくる。
まるで、夜のあいだに心のホコリが全部落ちて、頭の中がピカピカに磨かれたよう。
文章も迷いなく進んでいく。
考えるより前に、手が動いていることもある。
朝の文章は、どこか“まっすぐ”で、“風通しがいい”。
なにかを解決したいとか、深掘りしたいとかじゃなくて、
ただ「今のわたし」を、軽やかに言葉にしていく。
🟠 夕方五時に書きたくなる ― でも、書かない
夕方五時。
保育園の帰り道。
小さな手を握って歩く道の途中。西の空がうっすらとオレンジ色に染まっている。
娘はその日あったことを、全部話してくれる。
ブロックでおうちを作った話。
おともだちとケンカした話。
おやつにおかわりをしたこと。
わたしは、「うんうん」と相づちを打ちながら、
そのひとつひとつを、まるで“句読点”みたいに心に置いていく。
この時間は、文章を書いていない。
だけど、言葉はいっぱい生まれている。
“今日”という1日が、じわじわと胸にしみこんでくる。
それはたぶん、「書くための燃料」になってる。
夕方五時は、「書きたい」が芽生える時間。
でも、まだ言葉にはしない。
それでいい。
それがいい。
🌙 夜に書く ― 内省の時間、わたしの深いところから
そして夜。
娘が眠り、部屋が静かになったあと。
ようやく机に向かう。
朝のスッキリとはちがって、思考は少し重く、深く沈む。
今日のこと。
モヤモヤしたこと。
見なかったふりをした気持ち。
それらが、ひとつひとつ浮かび上がってくる。
文章を書きながら、ようやく自分の本音に気づいたりもする。
夜の文章は、まるで“深海”のよう。
ときに揺れ、ときに苦しくなる。
でも、底に手が届いたとき、少しだけ楽になる。
朝は、整える時間。
夕方は、受けとる時間。
夜は、向き合う時間。
わたしの文章は、この一日のリズムに支えられている。
どれかひとつでも欠けていたら、きっと書けない。
だから、こう言いたい。
「書く時間はいつがいいのか?」って?
それはね――全部、いいです。
しらんけど。
喜木 拝
ヤスさんに届いた質問に回答を綴ってみました。
みなさまは、いつ書きたくなりますか?
朝と夜どっちが多いかも気になりました。
ここまで、お読みいただきありがとうございます💖
では、では、また~。
いいなと思ったら応援しよう!
サポート頂けると飛んで喜びます!
本を買う代金に充てさせて頂きますね〜
感謝の気持ちいっぱいです!!