洋楽にかぶれて、文学に恋をした。―高校生のわたしの本棚―
高校生のころ、少し背伸びして“洋楽”を聴いていました。
それだけで、なんだか世界が広がったような気がしたんです。
英語の歌詞カードをにらみながら、知らない単語を辞書で引いて――
「言葉って、こんなにもリズムを持てるんだ」と感じたのを覚えています。
その流れで手に取ったのが、シェイクスピア。
『ハムレット』の台詞を原文で読んでみたくて、
図書館で分厚い本を借りては、難解な文章に首をかしげていました。
でも、恋や死や運命をめぐるその言葉たちは、
まるで詩のようで、音楽のようで――
意味が全部わからなくても、心に響くものがありました。
学校の課題で読んだ夏目漱石の『こころ』は、
タイトルの妙に衝撃を受けた作品です。
「このストーリーに、この一語をつけるなんて」
若いながらも、“言葉の選び方”にセンスを感じていました。
人の心を描くということの奥深さを、
この本で初めて知った気がします。
そして、当時いちばん夢中になっていたのが『ハリー・ポッター』のシリーズ。
続きが待ちきれなくて、ついに洋書版『炎のゴブレット』を買ってしまいました。
辞書を片手にページをめくるものの、
物語の途中で――翻訳版の発売日がやってきたのです。
あっさりそちらに乗り換えてしまったけれど(笑)、
あの“読みたい”という衝動だけは、いまでも覚えています。
十代の読書は、知識よりも感情の記憶が残るもの。
あのころの私は、
本を通して“世界”と“ことば”に恋をしていました。
恋愛も、人生も、ことばも――
どれもまだ掴みきれなかったけれど、
あのころ確かに、私は「世界に触れたい」と願っていました。
本を開くたび、少しだけ自分の輪郭が見えてくるような気がしたのです。
喜木 拝
#本田健 さんの#ハッピーライティングマラソン第6回のお題によせて綴りました。高校生の頃、なんだかカッコつけたくて、恋がなんだか知りたくて、世界に触れたくて……。そんな気持ちを、懐かしくも愛おしく振り返りました。
あなたにとって、10代の自分を思い出す本はなんですか?
ぜひ、コメントで教えてくださいね📚✨
ここまで、お読みいただきありがとうございます💖
第1回はこちら👇
前回の「子どものころに読んだ本」について綴った第5回はこちら👇
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