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UI/UXデザイナーが妊娠出産を経てフリーランスになった話

この記事は、ゲーム業界で働いてきた一人のUI/UXデザイナーが、妊娠・出産を経てフリーランスになるまでの経験を、ただつらつらと書いた備忘録です。


■本文前の前提情報&自己紹介
新卒でゲーム業界に入り、UI/UXデザイナーとして複数社経験後、2023年8月から2025年3月まで第一子と第二子の育休を連続で取得。復職のタイミングで、所属していた会社が親会社への吸収合併が決定。
年子育児の観点から親会社への移籍を選択せず、会社都合という形で退職。その後、フリーランスとして活動をスタート。
※あくまで自身の決断であり、会社側は移籍に際して非常に丁寧に説明してくれたし、本当に良い会社です。退職前提の育休ではないことを理解して頂くために最初に経緯を書きました。


妊娠出産についての考え

私は元々子どもを強く欲していたタイプではなかったけど、そんな私が子どもをもつことに踏み切ったのは、一種のリスクヘッジだったのかもしれません。
「今はほしくないけど、将来欲しくなった時に後悔したくない」

そして、キャリアに何度も中断が入るのを避けたかったため、パートナーと相談して「年子で2人産む」と決めました。
望んでも叶わない人も多い中、本当にその通りになったのは人生最大の幸運だと思っています。
年齢について気になる女性も多いと思うので書いておくと、第一子はギリギリ32歳の時に、第二子は34歳なりたての時に産まれました。


体調と仕事の話

第一子の時の体調を2フェーズに分けてまとめてみました。

①初期〜中期(5w〜28w)

いわゆる「つわり」期。ドラマ等でよく見る"普通に過ごしてたら急にウッとなり、トイレに駆け込んで嘔吐する"パターンがありますが、あれはフィクションです。
私の場合、まず、吐き気は一日中ある。24時間船酔い状態+昼食後と夕食後は全リバース。これが5w~18wまで3ヶ月強続きました。
その後の19w~27wは、妊娠期間で唯一人間らしく過ごせた2ヶ月でした。

②後期(28w〜38w)

28wの健診で切迫早産と診断され、その日のうちに入院。会社を傷病休暇して1ヶ月強の24時間点滴生活。
その後真夏に臨月を迎え、38wに今度は赤ちゃん大きい割に全然降りてこないから促進剤で産むことに。あの切迫早産は一体なんだったのか…。

仕事との両立は可能?

私の場合、会社がフルリモートワーク制度だったので、電車に乗る行為がなく、しんどくなったらすぐに横になれる状況だったのは本当に有り難かったです。
また、妊娠したタイミングが仕事でちょうど一つ大きなプロジェクトを終えたばかりだったので、焦らずに自分のペースで過ごすことができてたと思います。
これが新規タイトルのリリース直前でリード業務をがっつりこなしていたとかだったらと思うと恐ろしいし、働いている女性が妊娠できるタイミングは本当に難しい。

その一方で、日本の法律によると妊婦が産前休業を取得可能なのは妊娠34wからとなっているけど、少子化対策をする気があるならここの週数も是非再検討していただきたいです。


お金の話

少し文章を書くことに力尽きかけてるので、お金については私が個人的に知っておいてほしいと感じたことを箇条書きでまとめてみました。

  • 月給制よりも年俸制の方がもらえる産休育休手当の額が大きい。

  • 少し前に育休手当が手取り10割になると発表されたが、そもそも育休手当には「上限」が存在しているので、ちょっと頑張って稼げてる人は簡単にこの上限にひっかかるため恩恵はない。

  • 妊娠がわかったら高額医療費認定証を予め申請した方が良い。

  • 国や自治体の補助金はそんなに積極的に教えてくれないので、自分から情報をとりにいこう。


保育園と復職の話

最後に保育園と復職について。

入りやすくするためには?

我が家は現在、第一子も第二子も、有難いことに同じ保育園に通うことができています。
保育園は入りにくいというイメージがあるけど、少子化の今、「人気の保育園は入りにくい」と言った方が正しいかもしれません。※激戦区を除く

保育園の選考基準は自治体によって違いはありますが、私の地域は保育の必要性を個人の状況毎に点数付けし、希望する園毎に定員に対して希望順位→点数の高い人から順に決定されます。
この「希望順位」が点数よりも判断基準が下の自治体もあり、うちはしっかり「希望順位」も考慮してくれたのが本当に幸運でした。

点数が高いか低いかは自分でも判断が可能なので、低い場合は「条件が自分に合っていてかつライバルが少ない」園を上位希望に選べば良いと言うことです。

毎月情報サイトをチェックし、枠が空いた園を狙い撃ちで第一希望にした結果、なんとか滑り込むことができました。

参考までに、私が応募する保育園を決める際に使用したサイトを載せておきます。

駅・路線別で見る!保育園・こども園の最新空き状況 https://nextnoah.com/NurseryMain.aspx

保育園の洗礼

子持ち世代でよく聞く保育園の洗礼という言葉。どういうことかというと、それまで自宅保育で元気にすくすく育っていた子どもが、保育園に入ることで様々なウィルスと初エンカウントし、順調に仲良くなって帰ってくるという現象があります。
実際第一子は、5月から途中入園し、

  • 5月:RSウィルス

  • 6月:手足口病

  • 7月~8月:長期のウィルス性胃腸炎

  • 9月:コロナ

というフルコンボを決めてきました。
これにさらにもう一人加わると、家庭内でもウィルスリレーが始まり、状況は一層混沌化します。
週1~2で子どもが熱を出し保育園からお迎え要請の電話がくる状態では、とてもじゃないが通常の勤務時間で以前と同様のパフォーマンスを仕事で出すのは無理で、かと言って時短で給料が減るのも嫌。

フリーランスになる決断

上記第一子の経験もあり、私はUI/UXデザイナーとして独立し、フリーランスとして働くことにしました。
最初に述べたように、会社の吸収合併の件も私に考えるきっかけ与え、すべてがなるべくしてなったと思っています。

有難いことにフリーランスになると宣言してから、今まで一緒に仕事をしたことのある知り合い複数からお声がかかり、順調なスタートを切ることができました。
基本リモートワークでやらせてもらえてるため、昼間子どもが体調不良になっても夜集中して作業することで遅れを巻き返すことができる。安定と引き換えだが報酬も悪くない。素晴らしい。
もちろん、その分成果はしっかり出さないといけません。

しかしこの働き方は技術職だからできるという側面もあり、かなり少数派だとは思っています。基本的に、「働きながら子どもを育てるゲーム」はレベデザが崩壊しているので、子どもが減るのは当然ですね。

これからも国の少子化対策は期待せずに横目で見守りながら、しばらくはフリーランスとして自由に働いて技術を磨きつつ、妊娠出産の実績を解除したという達成感とともに、子どもたちと日々を謳歌していこうと思います。

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