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考えてるのに進まない日のヒント⑦|「しんどいまま頑張る」とうまくいかない理由


■ 「まだ頑張れる」と思ってしまうとき


こんにちは、野村里奈です。

疲れている。
しんどい。
余裕がない。

本当はそう感じているのに、

「でも、やらなきゃ」
「ここで止まるわけにはいかない」

と、そのまま走り続けてしまうことはないでしょうか。

特に真面目な人ほど、

  • 周りに迷惑をかけたくない

  • 期待に応えたい

  • 自分が頑張れば何とかなる

という思いから、「しんどさ」を後回しにしやすい傾向があります。

■ 人は、余裕がなくなると視野が狭くなる


私たちの脳と身体は、強いストレス状態が続くと、「生き延びること」を優先しやすくなります。

すると、

  • 目の前のことしか見えなくなる

  • ミスを避けることに意識が集中する

  • 新しい発想が出にくくなる

  • 人に優しくする余裕がなくなる

といった状態が起こりやすくなります。

ストレスが高い状態では、脳の扁桃体が過剰に反応しやすくなり、一方で、冷静な判断や柔軟な思考に関わる前頭前野の働きが低下しやすいことも知られています(Arnsten, 2009)。

つまり、「頑張っている」つもりでも、実際にはパフォーマンスが下がっていることもあるんです。

■ 「無理を続ける」が習慣になることもある


ここで少し厄介なのは、無理をしている状態に慣れてしまうことです。

たとえば、

  • 常に疲れているのが普通

  • 気を張っているのが当たり前

  • 休むと不安になる

そんな状態が長く続くと、「しんどさ」を感じる感覚そのものが鈍くなることがあります。

けれど、感じなくなっただけで、負荷が消えているわけではありません。

身体は、睡眠の質や集中力、イライラ、無気力感など、別の形でサインを出し始めます。

慢性的なストレスは、自律神経やホルモンバランスにも影響し、疲労感や注意力低下につながることも分かっています(McEwen, 2004)。

■ 回復している時間が、実は大事


スポーツの世界でも、筋肉は「鍛えている時間」ではなく、「回復している時間」に強くなると言われています。

脳や心も、それに近い部分があります。

ずっと緊張したままでは、集中力も創造性も回復しづらい。

だから、

  • ぼーっとする

  • 呼吸を整える

  • 何もしない時間をつくる

  • 安心できる人と話す

そんな時間が、結果的に「進む力」につながることもあります。

実際に、休息やリラックスによって脳の回復が促され、注意機能や感情調整が整いやすくなることも示されています(Tang et al., 2015)。

■ 「頑張る」以外の選択肢を持ってみる


もちろん、頑張ること自体が悪いわけではありません。

ただ、

「しんどくても、もっと頑張る」

しか選択肢がなくなると、人は少しずつ追い込まれていきます。

だからときには、

「今の自分、余裕あるかな」
「回復する時間を取れているかな」

と見てみることも大切です。

無理を押し切るより、少し整えてから進んだほうが、結果的に遠くまで進めることもあります。

■ 今日の問い


みなさんは最近、

「本当はしんどかったのに、そのまま頑張り続けていたかもしれない」

と感じたことはありましたか?

もしよろしければ、コメントで教えてくださいね!

■ 次回予告


次回は、「同じ場所で答えを探し続けてませんか?」について。

環境や視点が変わらないまま考え続けることで、動きにくくなることについて見ていきます。

■ このマガジンについて


このマガジンでは、「やりたいのに動けない」と感じるときに、何が起きているのかをひも解いていきます。

無理に変わろうとするのではなく、今の状態に気づき、少し見方を変えてみること。

そんな小さなきっかけを通じて、自分なりの動き方を見つけていくためのヒントをまとめています。

このマガジンでは、「やりたいのに動けない」と感じるときに、何が起きているのかをひも解いていきます。

無理に変わろうとするのではなく、今の状態に気づき、少し見方を変えてみること。

そんな小さなきっかけを通じて、自分なりの動き方を見つけていくためのヒントをまとめています。

参考文献

Arnsten, A. F. T. (2009). Stress signalling pathways that impair prefrontal cortex structure and function. Nature Reviews Neuroscience, 10(6), 410–422.

McEwen, B. S. (2004). Protection and damage from acute and chronic stress: Allostasis and allostatic overload and relevance to the pathophysiology of psychiatric disorders. Annals of the New York Academy of Sciences, 1032(1), 1–7.

Tang, Y. Y., Hölzel, B. K., & Posner, M. I. (2015). The neuroscience of mindfulness meditation. Nature Reviews Neuroscience, 16(4), 213–225.

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