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カメラマンに3万円払うのは高い?撮影料金の裏側を全部話します

「写真を撮るだけで、この金額?」

3万円の撮影について、「高すぎない?」という同意を求める投稿がSNSで盛り上がっていました。
価格はケースによって違いますが、こういう議論はよく見かけます。

正直なところ、依頼する側からすると、その金額の中に何が含まれているのか分からないまま判断していることがほとんどだと思います。

なので、今日はカメラマンとして、価格を絡めた仕事の裏側を全部お話しします。
撮影料金が気になっていた方は、ぜひ最後までお読みください。


01.撮影時間の裏側にある仕事

撮影当日、カメラマンが現場にいる時間が例えば2時間だとします。
でも、その2時間のために動いている時間は、その何倍にもなります。

・事前の打ち合わせ
・スタジオ整備
・ヒアリング
・機材の準備と動作確認
・当日の段取り
・ロケ地なら光の計算、天候確認、現場チェック
・撮影後の写真セレクト
・色味調整・レタッチ
・データ整理と納品作業 など

撮影時間が2時間でも、トータルで8〜10時間以上かかることはざらにあります。
案件にもよりますが、1回の撮影で200〜300枚撮ることもあります。
イベントになると1万枚近く撮ることも。
その中からお客様に一番いい表情・一番いい瞬間を選び抜く作業だけで2〜3時間かかります。

カメラマンは「シャッターを押すだけの仕事」ではありません。
「シャッターを押す一瞬のために、長い時間を積み上げる仕事」です。

02.「撮影+ヘアメイク込み5万円」の裏側

SNSでよく見かけるプランがあります。

ウエディング撮影で「撮影+ヘアメイク込み5万円」

魅力的に見えます。でも、少し考えてみてください。

カメラマンとヘアメイクさんで単純に割ると、それぞれ25,000円。
そこから交通費や場所代が出ていきます。

この価格で何が起きるか。

・打ち合わせが簡略化される
撮影時間が短くなる
編集が最低限になる
アシスタントが付かない
トラブル対応の余裕がなくなる

安さと引き換えに、クオリティ・時間・安全面のどれかが削られている可能性が高いです。

実際、安価なプランで撮影を依頼した方から

「納品まで2ヶ月以上かかった」
「テンプレート化されたような撮影だった」
「打ち合わせがほとんどなく、当日いきなり撮影が始まって戸惑った」

というお話を聞いたことがあります。

安い撮影が悪いわけではありません。
でも、何が削られているかを知った上で選ぶのと、知らずに選ぶのは全然違います。

03.価格は「コスト」じゃなくて「信頼への投資」

撮影の本質はモノじゃありません。人が関わるサービスです。

緊張している人の表情を引き出す技術。
その人が一番よく見える角度を瞬時に判断する経験。
撮影の時間そのものを「来てよかった」と思ってもらえる空気をつくる力。

これは何年もかけて培われるもので、カメラの性能とは関係ありません。

私自身、スタジオ時代からカウントすると何千組もの撮影を経験してきましたが、その中で身についたのは「緊張をほどく会話の引き出し」や「その瞬間を逃さない判断力」でした。
これは機材ではなく、経験でしか積み上がらないものです。

適正な価格で依頼するということは、サービスを買うことじゃなくて、安心して任せられる環境を選ぶことだと私は思っています。

04.価格と質は必ずしも比例しない

ここで一つ補足したいのですが、「高ければ良い」というわけでもありません。

価格が高くても、対応が雑だったり、自分の作風を押し付けてくるカメラマンもいます。
逆に、価格が抑えめでも、丁寧にヒアリングしてくれる方もいます。

大事なのは金額の高さそのものではなく、その金額の中に何が含まれているかを確認することです。

・撮影時間
打ち合わせの有無と回数
レタッチ・編集の範囲
納品データ枚数と納期
キャンセル・トラブル時の対応

これらを事前に聞いてみると、その金額が何に対する対価なのかが見えてきます。

05.「なぜこの価格なのか」を一度だけ考えてみてください

予算を抑えたい気持ちは当然です。

そもそも、どのカメラマンに頼めばいいのか分からないという方も多いと思います。
実績も人柄も、依頼するまでは分かりません。
だからこそ、判断材料として価格を比較してしまうのは自然なことです。

そういった背景から、安いマッチングサイトでカメラマンを探して撮影を依頼する方が多いのだと思います。
でも、撮り直す方が多いんです。

なぜそういうことを知っているかというと、私のところには「マッチングサイトで安いカメラマンさんに頼んだけれど、仕上がりが気に入らなくて」と、撮り直しのご相談に来られる方が一定数いらっしゃるからです。

結果的に、最初から適正価格で依頼していれば、撮影費用は一度で済んでいたはずです。
安さを優先したことで、かえって時間もお金も二重にかかってしまうケースを、私は何度も見てきました。

なぜこの価格なのかを考える。

それだけで、選び方は変わります。そして、「頼んでよかった」と思える撮影になる可能性がぐっと上がります。

価格は数字じゃなくて、その人の仕事への姿勢が出るものだと思っています。

※補足
スタジオの形態(チェーン系・個人経営)や撮影内容、カメラマンの経験年数によって、適正価格には幅があります。
ここでお伝えしているのは、あくまで一般的な構造の話です。
・同じ撮影時間・同じ内容でも、経験豊富なカメラマンと駆け出しのカメラマンとでは、価格も内容も変わってくるのは自然なことだと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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