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実験 │ 文体の侵蝕について

割引あり


「あっ……」

そっとブラウザバックする。口の中で甘辛い蓮根がシャキッと鳴った。



6年前から、食事のあいまに、毎日Web小説を読んでいる。

食育的にはよくないかもしれない。
でも子どもたちといっしょに食事をせず、先に出していて。

家族が食べるもの・食べられるものがちがうので、子どもが食べているあいだに作り分け。

やっと自分の食事にありつけるときにはすっかりくたくた。この時間だけでも休憩させてほしくって、「今、ここ」から乖離した異世界小説の世界にどっぷりと浸るのである。


読むのは早いほうだ。
一日3食のあいだにさらっと読むだけでも、いわゆる「なろう小説」を毎日10万字前後は読んできたと思う。


だからこそ、である。


このごろ、引っかかりを覚えてブラウザバックする作品が出てきた。
たぶんこの文章はAIだけで書かれているのだろうな、と思うもの。これまでのWeb小説の文体じゃないものがすごく増えている。


まず誤解のないように前提として伝えたいのは、

AIとの作品づくりに関しては悪いことだと思わない。

創作そのものには使わないものの、AIそのものは便利だし、好きで、いろんな使い方を模索しながら日常的に楽しんで使っている。これからどんどんできることが増えそうで楽しみでもある。

この記事でも、ある実験のためにAIを使用している。


けれども「《書き手としてのわたしが《創作作品を読むとき」に関してだけは、なるべく「AIだけの文章」を読みたくないとわたしは思っているのである。

たとえそれが面白かったとしても。

※なお、ここでいう「AIが書いた」の定義は、たぶん、AIが出力したものを確認せずに、作品のすべてにそのまま使っているのだろうということ。




それには理由がある。

わたしは、文体が侵蝕されるのを恐れている。




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