見出し画像

エアコンが壊れたの

私の仕事場であり、寝室でもある10.5帖の部屋。
ここで私は副業のグラフィックデザイン、オンライン秘書の業務に没頭し、そして夜は一日の疲れを癒す…はずでした。
昨年の夏の終わり、まるで季節の移ろいに合わせるかのように、エアコンがぷっつりと息を引き取ったのです。

「ふぅん、壊れたか」
その時の私の感想は、そんなものでした。
なにせ、数々の病を乗り越え、ワンオペで家事・育児・介護・仕事の四重奏をこなしてきた私です。
エアコンの一つや二つ、どうということはない。
それに、何を隠そう私は「貧乏人間」なのです。
娘の学費、息子の部活、義母の介護費用、そして愛すべきオス猫3匹のカリカリ代…。
人生の請求書は次から次へとポストに届き、エアコン修理の優先順位は、遥か彼方に追いやられていました。

しかし、今年の山形の夏は、どうも様子がおかしい。
例年以上に太陽が本気を出しているのです。
私の城は、もはや書斎や寝室などという生易しいものではなく、「灼熱地獄」あるいは「人間用サウナ(水風呂なし)」といった表現がしっくりくる空間へと変貌を遂げました。
パソコンのファンは悲鳴をあげ、私の思考回路は茹で上がったそうめんのようにフニャフニャ。
これは…ヤバい。
楽に生きるための知恵を絞る前に、物理的に私が溶けてしまう。


✅窓クーラーは安いけど10.5帖は冷やせるか?

そこで私の貧乏人脳が弾き出した答えが「窓クーラー」でした。
壁掛けタイプに比べて圧倒的に安い。
工事もいらない。これぞ庶民の味方、救いの神ではないか!

早速、ネットで情報をかき集めます。
「6帖用」「パワフル冷房!」
心惹かれる言葉が並びますが、ふと我に返る。私の部屋は10.5帖。
果たして、この健気な小さな戦士は、灼熱と化した我が城を隅々まで冷やしきることができるのでしょうか。

うーん、と唸りながら、部屋の広さを見渡します。
過去、うつ病で天井の木目ばかり見ていた時期もありました。
パニック障害の発作に怯え、この部屋から出られなかった日もありました。
そう、この部屋は単なる仕事場じゃない。
私の闘いの歴史が、そして再生の記憶が詰まった、いわば聖域なのです。

その聖域を、6帖用の窓クーラーに託すのは、あまりにも無謀な賭けではないか。
冷風が届かないデスク周りで汗だくになり、「安物買いの銭失いとはこのことか…」と後悔する自分の姿が目に浮かびます。
いや、そもそもだ。窓クーラーを取り付けるあの騒音、振動。繊細な(?)デザイン作業に集中できるのか?
いや、できまい。

結論。
窓クーラー案は、そっと心の中で却下されました。
さようなら、ひとときの夢。

✅多分しばらくリビング生活

さて、どうしたものか。
灼熱の書斎から逃げ出すしかありません。
となると、避難先は一つ。
我が家のオアシス、「リビング」です。
ここには、まだ現役で頑張ってくれているエアコンがあります。

というわけで、私はノートパソコンと資料を抱え、リビングへと「出稼ぎ」ならぬ「部屋稼ぎ」をすることにしました。
リビングには、専門学生の娘がいて、夏休み中の中学生の息子がいて、テレビを見ている義母がいて、そして床には我が物顔で猫たちが転がっています。

私のささやかな仕事スペースは、あっという間に家族と猫の共有スペースと化しました。
オンライン会議中に背後を猫が横切り、息子の「うぉっしゃー!」というゲームの雄叫びがマイクに入り込み、娘が友達との電話で恋バナを始める。
静寂とは程遠い、実に賑やかなワーキングスペースです。

昔の私なら、きっとイライラしていたでしょう。
「仕事に集中できない!」と。
でも、不思議と今は、それも悪くないな、なんて思えるのです。

妻が単身赴任で家を空けていた10年間、平日はずっとこんな感じでした。
子供たちの気配を感じながら、家事をし、仕事をする。父親がアルコール依存症だった私の実家にはなかった、当たり前で、騒がしくて、そして温かい日常。
妻の父と妻が冗談を言い合う姿を見て衝撃を受けたあの日から、私がずっと求めていた家族の形が、もしかしたらこのドタバタの中にあるのかもしれません。

エアコンが壊れたおかげで、私は図らずも、家族の円の中心に舞い戻ってきたのです。
これは敗走なんかじゃない。賢明なる戦略的転進なのだ、と自分に言い聞かせています。

✅まとめ

人生、思い通りにならないことなんて日常茶飯事です。
エアコンが壊れるなんて、可愛いもの。
自分の生まれ育った環境も、突然襲ってくる病も、私たちには選べません。

でも、その度にどうにかこうにか乗り越えて、私たちは今日まで生きてきました。
完璧な環境なんて、どこにもない。
ならば、今あるもので工夫して、少しでも快適に、少しでも楽しく過ごす方法を見つけるしかないのです。

灼熱の書斎から涼しいリビングへ。
失ったものはプライベートな空間。
得たものは、家族と猫たちの気配という、かけがえのないBGM。
差し引きしたら、案外プラスかもしれません。

さてと、今日もリビングの片隅で、息子と猫に挟まれながら仕事を始めますかね。

もし、あなたの家のエアコンが壊れたなら?
大丈夫、リビングで会いましょう。
そこにはきっと、予想外の発見が待っていますから。


✅LINE公式アカウント

心を整える事のご相談、家事育児の悩みのご相談は
LINEでご連絡くださいね。
😊


✅お知らせ

りんだーくの定期マガジン【エッセイ集】を発行しました。
毎日更新のこの記事よりも、より細かく人生の生き方のコツや日々思った事を書いたエッセイを書いています。
気になる方はこちらをどうぞ。
りんだーくの定期マガジン【エッセイ集】


✅合わせて読みたい


✅インフォメーション

🐰X(旧Twitter)(フォローお願いします😊)
🐰Instagram(見に来てね😊)

📖Blog
 🔹主夫の楽しい生活Blog(主夫が楽しく暮らすあれこれのBlog)
 🔹
リン☆だあくの家事MAX(主夫になりたい人を応援するBlog) 
 🔹
リン☆だあくの副業術(主夫をしながらでも副業をやる情報のBlog)

🔵お仕事依頼(グラフィックデザイン)
🔵お知らせ
🗺サイトマップ


🙌サポートして頂けると飛び上がって喜びます!😍

#エッセイ #コラム #生き方 #毎日更新 #毎日note #楽に生きる #楽しく生きる #人生

いいなと思ったら応援しよう!

りんだーく@📖note連続更新1000日以上達成❗ ✅よろしければサポートお願いします❗ 毎日更新の励みになります😊 頂いたサポートは、毎日の活動費(スタバ代など)に大切に使わせていただきます❗❗これで、スタバでコツコツ記事を書くことができますー。ありがたいです。🙏