海外駐在の学校選び。日本人学校・インター・現地校、どれを選ぶ?
海外駐在が決まったとき、子どもの学校選びは本当に悩みます。
日本人学校にするのか。
インターナショナルスクールにするのか。
現地校に入れるのか。
どの学校にも良さがあり、大変さもあります。
我が家はこれまでの駐在で、日本人学校には補習校として通わせたことがあります。平日の学校は、現地校やインターナショナルスクールを選んできました。
その経験から思うのは、学校選びに絶対の正解はないということです。
家庭の教育方針、子どもの性格、滞在年数、帰国後の進路、会社の補助制度。このあたりで、選ぶ学校はかなり変わります。
まず大きいのは、お金の問題
一番現実的な問題は、やはり学費です。
インターナショナルスクールは私立なので、学費が高いです。授業料に加えて、入学金、施設費、スクールバス代、制服代、教材費、遠足代などもかかります。
会社によっては、子どもの教育費補助があります。
日本人学校は全額会社補助。
インターは日本人学校一年分の学費相当まで補助。
現地校は無料、またはかなり安い。
このようなケースもあります。
ただし、補助の範囲は会社によって違います。学校を選ぶときは、学費の総額だけでなく、会社補助を差し引いたあとに、実際に家庭がいくら負担するのかを確認した方がいいです。
兄弟がいる場合は、負担も大きくなります。海外生活は、家賃、外食、習い事、一時帰国など、学校以外にもお金がかかります。
学校選びは教育の話であると同時に、家計の話でもあります。
日本の教育に戻るなら、日本人学校は安心
将来的に日本の学校へ戻る予定があるなら、日本人学校は安心です。
日本の教科書に沿って学べるので、国語、算数、理科、社会の進度も日本に近い形で進みます。帰国後に日本の学校へ戻るとき、学習面でのギャップが少なくなりやすいです。
時間割、宿題、行事、集団生活、先生との関係も、日本の学校生活に近いです。日本へ戻る予定がある家庭にとっては、大きな安心材料になると思います。
一方で、現地校やインターに通うと、日本の国語や算数は家庭で補う必要が出てきます。
特に国語は差が出やすいです。
漢字。
読解。
作文。
日本語の語彙。
海外の学校では、日本の教科書通りには進みません。何もしないままだと、日本の学習内容から離れていきます。
算数も、進み方や反復量が日本と違うことがあります。海外の授業では、答えを出すことに加えて、どう考えたかを説明する力を求められることが多いです。これはとても良い学びです。ただ、日本の学校や受験に戻る場合は、計算練習や基礎反復を家庭で補う必要があると思います。
低学年で本帰国予定でも、選択は半々くらい
低学年のうちに日本へ本帰国する予定だからといって、必ず日本人学校を選ぶわけではありません。
日本の勉強に遅れたくない。
帰国後にスムーズに日本の学校へ戻りたい。
国語や算数の進度を大きく崩したくない。
そう考える家庭は、日本人学校を選ぶことが多いと思います。
一方で、低学年だからこそ、現地校やインターを試してみる家庭もあります。
低学年のうちは、まだ日本の勉強の遅れを取り戻しやすい。
言葉を自然に吸収しやすい。
英語の発音や耳が育ちやすい。
友達との遊びの中で、言葉を覚えていきやすい。
そう考えて、数年間だけでも海外の学校に入れてみる家庭もあります。
私の周りを見ていると、低学年で本帰国予定の家庭でも、日本人学校を選ぶ家庭と、現地校やインターに挑戦する家庭は、感覚として半分半分くらいに分かれる印象があります。
もちろん、これは私の周囲での体感です。実際の統計としては確認できません。
英語と異文化体験をどう考えるか
現地校やインターの大きな魅力は、英語と異文化体験です。
低学年で英語環境に入ると、子どもは本当に自然に言葉を覚えていきます。最初は分からなくても、友達との会話、先生の指示、授業、遊びの中で、少しずつ聞き取れるようになります。
特に発音は、子どもの方が早いと感じます。大人が苦労する音も、子どもは耳で聞いて、そのまま真似していきます。
ただ、英語環境に入れたら全部うまくいく、という話ではありません。
最初の数ヶ月は、子どもにとってかなり大変です。先生の話が分からない。友達の輪に入れない。言いたいことが言えない。授業で何をすればいいか分からない。親もかなり心配になります。
インターは、英語が第一言語ではない子どもの受け入れに慣れている学校が多いです。EALやESLのサポートがある学校では、英語がまだ話せない子にも先生が配慮してくれます。
現地校も、ESLのような支援がある学校なら安心材料になります。ただ、学校によっては英語を特別に教えてくれる体制が少ない場合もあります。その場合、家庭でのサポートがかなり必要です。
異文化体験を重視するなら、インターや現地校はとても魅力があります。
いろいろな国の子どもがいる。
いろいろな文化がある。
いろいろな宗教や食習慣がある。
いろいろな考え方がある。
小さいうちから、世界には本当にいろいろな人がいると体で感じられます。
英語が完璧でなくても、自分の意見を伝えようとする。違う文化を自然に受け止める。自分と違う考え方に触れる。こういう経験は、海外校ならではだと思います。
中学受験をするかどうかも大事
日本で中学受験をする予定があるなら、学校選びはさらに難しくなります。
海外校に通いながら日本の中学受験の勉強をする場合、かなり計画的に進める必要があります。海外校の宿題に加えて、国語、算数、(理科、社会)の受験勉強をするのは、子どもにも親にも負担があります。
中学受験をしない場合でも、日本の中学校に戻るなら、国語と算数の基礎は続けておいた方が安心です。
海外校では、発表する力、考えを説明する力、自分で調べる力が育ちやすいです。日本の学校では、漢字、計算、基礎学力、定期テストに向けた学習習慣も大事になります。
日本に戻る予定があるなら、海外にいる間も日本の勉強を完全に止めない方が安心だと思います。
最後に
海外駐在の学校選びは、本当に難しいです。
お金。
日本の勉強。
英語。
異文化体験。
子どもの性格。
帰国後の進路。
この優先順位が家庭ごとに違うので、学校選びの答えも家庭ごとに変わります。
日本に戻ることを一番に考えるなら、日本人学校はとても安心です。
ただ、低学年のうちに本帰国する予定でも、現地校やインターを選ぶ家庭はあります。
低学年だからこそ、言葉を自然に吸収できる。
低学年だからこそ、海外の学校を一度経験させてみたい。
低学年だからこそ、日本の勉強は家庭で補いながら何とかできる。
そう考える家庭もあります。
どの学校を選んでも、家庭のサポートは必要です。
日本人学校なら、現地での体験をどう広げるか。
インターや現地校なら、日本語と日本の勉強をどう続けるか。
現地校なら、最初の言語サポートをどうするか。
そこまで考えて選ぶと、後悔が少なくなると思います。
学校選びは、親が子どもに与えられる大きな環境選びです。
周りの家庭と同じ選択をする必要はありません。
我が家にとって何を大事にしたいか。
子どもにどんな経験をさせたいか。
帰国後にどんな道を考えているか。
そこを考えることが、一番大切だと思います。
