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涙の追憶 / 語り #17

夜の帳が静かに降りてきた。
あたしは、遠い昔を思い返すようにして、心の中にある小さな灯を手に取る。

そこには、涙がぽつりと零れた日々がある。その涙は、どこまでも透明だった。
追憶に塗られた心の中で、あたしはひとり、静かに時をさかのぼる。
夢の国の入り口にある小さな扉。
その扉を開けた先、そこにはきっと、失われた宝物が待っている。
淡い灯りの中で、その宝物に何を求めたのか、あたしは思い出そうとする。

あたしの涙は、その時からもう消えかかっているのかもしれない。
それでも、心の奥底にそっと響く、その音色はまだ残っている。
涙は時を越えて、あの頃の記憶へと導いてくれる、静かなコンパス。
あの日、あなたに伝えられなかった言葉たちは、風に溶け込むように。
けれど、記憶の中であたたかく息づいている。
それが真実なら、それでいいのだと思う。

もしも夢の中で、もう一度あなたに会えたなら、何を伝えられるだろうか。 夕焼けに染まる空の下で、一緒に見た景色を思い出す。
やわらかな風が、あたしの頬を撫で、涙の痕を消してくれる。
時間が再び動き出す。
けれど、記憶の中でだけは、時が留まる。

淡い色彩が、あたしの内に描かれてる。
幾度も繰り返し心の中で巡る、それがあたしの追憶。
そしてまた新しい明日が始まる。
涙の痕が消えて、新しい気持ちが芽生え始める。
この瞬間が愛おしい。

一粒の涙が描いた物語は、静かに心に刻まれ、やがて新しい光と共に生まれ変わる。
過去に迷い込むことはあっても、いつかは新しい道を歩いていける。
そう信じて、小さな灯をそっと胸に抱きしめる。
夢灯のように、優しく導いてくれる光がほしい。
それがあたしの願いであり、あなたに届けたいメッセージ。

この心の旅路が、ほんの少しでもあなたの心に響きますように。
それが、あたしの描く、涙の追憶。
あなたもまた、小さな灯を手に、夢の国への扉を開けることができるだろうか。
あたしとともに、新しい物語を描いていくことができるだろうか。
その答えを探しに、夜空を見上げる。
あなたの心に灯る星々とともに、今日もまた、夢の中を旅する。
その旅の終わりには、きっと新しい光が待っていると信じて。

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夢灯リノア あなたの優しさが、この言葉の世界を支えてくれます。 もしよければ、そっと。