東京物語UW⑤〈世田谷代官屋敷〜下北沢の物語〉
東京物語UW、東京都世田谷区内を歩いています(2025年3月25日に歩きました)。

「桜門」「世田谷代官お膝元」と柱に書いてありますね。何でしょう?

こちらは
世田谷代官屋敷。
江戸時代、この地を治めていた井伊家の代官(大場家)が居住していた私邸であり役宅のことです。現在の建物は七代目当主六兵衛盛政が元文二年(1737年)頃に建てたものでした。
江戸幕府の有力な親藩の1つ井伊家は彦根藩として琵琶湖周辺に領地を持っていましたが、この世田谷付近にも領地を持っていました。
「招き猫」の伝承で知られる井伊家の菩提寺豪徳寺もこの領地内にあります。
豪徳寺は「小田急線沿線歩き」で以前訪れました。

招き猫でいっぱいでしたね。
世田谷代官屋敷の中も見てみたかったのですが、まだ序盤で先を急ぐのでここはスルー。

以前世田谷代官屋敷を下見した時の写真はこちら。

世田谷代官屋敷のすぐ向かいの信用金庫も代官屋敷風です。

こちらの柱のてっぺんにも代官がかぶるような陣笠がありますね。

その後左折し商店街の中を歩きます。

こちらは松陰神社前駅。
東急世田谷線のかわいい車両が通ります。

そしてこちらは
松陰神社。
幕末の長州の思想家
吉田松陰
を祀った神社です。
吉田松陰は長州藩に松下村塾を開き幕末の志士に大きな影響を与えましたが、「安政の大獄」により処刑されてしまいます。
小塚原の回向院にあった松陰の墓が高杉晋作などの門人によって改葬され、明治15年に門下の人々によって墓の側に松陰を祀る神社が創建されました。

大会中は中を見学できなかったので下見の時の写真です。左上が吉田松陰像。
松下村塾を模した塾も建てられています。
ではなぜここに松陰神社があるかというと、ここは元長州藩の下屋敷があったからなんですね。

そして地図を見ると近くには先ほど触れた豪徳寺もあります(青いポイントが松陰神社・赤いポイントが豪徳寺)。距離にして600mくらい。
そう、井伊家の菩提寺である豪徳寺には「安政の大獄」を主導し吉田松陰を処し、後に桜田門外の変で斬られる大老・井伊直弼の墓もあります。
弾圧した側とされた側ではありますが、近くで眠っているのも偶然ながら歴史の因縁のようなものを感じますね。

さて、それではどんどん進みます。
アクトレップの大会ではこうして曲がり角に矢印があるので安心です。

代田付近に来ました。
かわいい子猫ちゃんの看板の猫関連グッズショップのようです。

ここで5時間経過。

下北沢駅入口に来ました。
松陰神社前駅付近からここまで3kmほど男性の参加者とほぼ同じペースで歩いてきました。
100kmウォークは順位を争うわけではないですし、今回はタイムを気にせずゆっくりじっくり東京の街を堪能しようと思っていたのですが
同じくらいのペースで歩いている参加者がいると、どういう訳かつい競り合いたくなってしまいます。
私は中学・高校で運動部だったのもあってこういう時に「体育会系の血」が騒ぐのでしょうね。
信号が青になるとぴゅ~っとスピード出して突き放すも、結局次の信号待ちで追いつかれてしまうという事を何度も繰り返しました。
何でしょうね?これ?
多分今まで自分は「一人歩き」する事がほとんどだったせいか、大会に参加しても自分一人で歩きたいという欲が出てしまうのかもしれません。
元々の知り合いならばお話しながら歩くのも好きなのですが、そうでなければ並んで歩いたり追われたりするのがちょっと落ち着かない、みたいなのがあるのかなあ、なんて思います。
もちろん、大会で大勢で歩くのも楽しいんですけれど、何というか、そういう質(たち)なんでしょうねえ。
またしても脱線話でした。

古書店でしょうか。少しレトロな棚が素敵。

この辺り、昭和を感じさせるスナックなどの飲み屋があるのですが
ここは鈴なり横丁というアパートと飲み屋や飲食店が雑然と同居する不思議空間。

※こちらは下見歩きの時に撮影したものです。

そしてひときわ目立つ
「ザ・スズナリ」
の文字。
下北沢は「ファッションの街」「サブカルチャーの街」として知られていますが
本多劇場をはじめとした「演劇の街」でもあります。
ここ「ザ・スズナリ」はそんな下北沢でも代表的な小劇場です。
本多劇場代表の本田一夫がアパート「下北沢荘」の2階部分を改築し、自身が主催する俳優養成所「本多スタジオ」の稽古場としてスタート。その後本格的に劇場となったそうです。
ザ・スズナリの支配人・野田治彦さんがザ・スズナリの内部を案内してくれています。
昔のアパートをうまく利用して作られて「昭和の匂い」が感じられますね。

周囲は味のある雑然としたスナック街ですが、飛び出し坊やの「とび太」くん、見っけ。

その後、一転して小綺麗な遊歩道を歩きます。
ここは下北沢駅が地下化した後の小田急小田原線の線路の上の遊歩道です。
ここで他の参加者さん何人かが記念撮影しているのを見かけたけど、一緒に写真撮っていた女性は有名な方なのかな?
なんて思いながら通り過ぎました。
しかし、今回も文章長かったですね(笑)
⑥に続く。
