容量を気にせず写真を撮れる生活を1年続けてみて - Synology Photos使用記
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Google PhotoからSynology Photosに乗り換えてから、1年2ヶ月が経過しました。子供が産まれてから動画を撮影する機会が増え、Google Photoの容量では足りないという理由で始めた乗り換えでしたが、この1年間使い続けてみて感じたことをまとめてみようと思います。
使用している構成
構成はRAID1相当のSHRを使っています。
実際の使用状況


まず数字の話から。1年2ヶ月ほど使用して、この期間における使用容量は620GB程度になりました。月換算すると約44GBという計算になります。導入時に想定していた最大60GBよりも少し下回る結果で、予想はそれなりにいい線だったと言えそうです。

容量的には今のところ全く問題ありませんが、データの重要性を考慮して途中で外付けHDDによるバックアップも導入しました。毎晩バックアップを取っているので、万が一NAS内のHDDが両方故障しても外付けHDDからデータ復旧ができる体制にしています。RAIDは組んでいるものの、念には念をということで…。
よかった点
この1年間で最も恩恵を感じたのは、容量を気にせず動画を撮影してアップできることです。おそらく、 Google Photoを使い続けていたらクラウドストレージの容量を気にして、動画を撮影するのを躊躇していたのではないかと思いますが、今はそういった心配が一切ありません。写真もたくさん撮っていますが、成長の早い今の時期は動画を残しておくと見返した時に今の成長を感じられてとても良いなと思っています。少し前の動画を妻とよく見返しています。

動作の安定性も思っていた以上に良好でした。初めてのNASだったので勝手なイメージで、動作が不安定になることもあるかと覚悟していましたが、この1年間でアクセスできなくなったり、データが飛んだりといったトラブルは一度も発生していません。
また、これは副次的な効果ですが、子どもとのお風呂の写真のような少しセンシティブな記録も、自分のストレージで管理できる安心感があります。クラウドサービスに預けるのは心理的に抵抗があったり、なにかの拍子にこういった写真がトリガーになりアカウントがBANされたりするような気がしてしまいますが、貴重な思い出ではあるので残しておきたいと個人的には思っています。
不満に感じている点
一方で、使い続ける中で気になる点も出てきました。いずれも Google Photoでは感じていなかったものです。

最も気になるのは、しばらくアクセスしていない状態からアクセスすると、写真一覧が表示されるのに5〜10秒程度かかるようになってきたことです。最初の頃はもっと早かったので、データが蓄積されたことによる影響かもしれません。
また、アルバムに写真を追加する際のアルバム表示順が、アルバムタイトルの昇順になっているため、私のようにアルバムタイトルの先頭を日付にしている場合、最新のアルバムを見つけるのにかなりスクロールが必要です。この点は地味にストレスになっていたので運用でカバーしています(よく追加するアルバムはアルバムタイトルの先頭に0をつけたり、先にアルバムを作ってから写真を入れるのではなく一覧から写真を選択→アルバムを新規作成して追加するようにしている)。

検索機能についても物足りなさを感じています。Google Photoなら「結婚式」と検索すれば、結婚式っぽい写真を表示してくれますが、Synology Photosはそういったことはできません。また、画像内のテキストが検索対象にならないのは不便で、メモ書きなどを撮影した写真を後から探すときに困ることがあります。そのため、あとで見返すかも?と思った画像はタグ付けしています。

2026/08/14追記:検索に関してはClaude code経由で検索できるようになり、一気に検索性がよくなりました。
あまり気にならなかった点
導入前に懸念していた編集機能がないことについては、実際にはそれほど問題になりませんでした。一眼レフやiPhoneで撮影したものは、もともとローカルで編集してアップしていたからだと思います。
iPhoneにクリーンアップ機能(いわゆる消しゴムマジック的な機能)が搭載されたことで、軽い編集はiPhone側で完結するようになり、Google Photoを使っての編集の必要性自体が下がったように感じます。
NAS導入以降(2024年5月〜)のGoogle Photo・Synology Photosのアップデート
https://claude.ai/public/artifacts/8b2a5c73-5a83-4731-95cf-248b4b67fd99?fullscreen=true
Claudeに調べてもらいました。なんとなくニュースでも追いかけていましたが、両者の方向性の違いがよくわかりますね。併用する気持ちもよくわかるような気がします。Google Photoとのうまい運用が考えられれば、検索性能の高さは素晴らしいものがあるので、私も併用したいと思っています。
追加されたAI関連の機能
Google Photoに劣るとはいえ、Synology PhotosにもAI系の機能追加がされていて、顔認識をはじめとする自動分類と、似ている写真をまとめて表示するスタッキングが追加されました。ただ、個人的にはどちらもあまり必要としていなかった機能なので、正直あまり使っていません。

自動分類系はアルバム一覧の最上部に表示されます。
顔認識は人物に名前をつけることで、同じ人が違う人判定されていても、統合することができます。
主題は物ベースで自動分類するものですが、精度がイマイチな感じです。
類似のアイテムはスタッキングされたものを一覧で確認することができます。
場所は撮影場所をマップ上で確認できる機能です。従来は位置情報付きの写真からしかマップに入れませんでしたが、これが独立した形です。

スタッキングは、類似の写真をSynology Photos側で自動で判断し、タイムライン上などでも勝手にスタッキングされます。スタッキングは解除できますが、スタッキングに任意の写真を写真を追加することはできません。

スタッキングを開くとこのような画面になります。スタッキング内でスライドショーしていくようなUIになります。

編集画面はこちら。スタッキングに追加する以外の項目は充実しているような印象です。
Google Photoとの比較

久しぶりにGoogle Photoにアクセスしてみると、やはり検索機能の強力さやUIの洗練度、読み込みスピードは素晴らしいと改めて感じました。特に画像認識による検索の精度や、ユーザビリティの細かい部分では、まだまだGoogle Photoに軍配が上がります。書類を撮影したっぽい画像をまとめて表示してくれるドキュメントのような機能は、ぜひSynology Photosにも実装されてほしいなと思いました。
ただし、容量とコストの問題は根本的な部分なので、そこをクリアできているSynology Photosには十分な価値があると思います。
全般的な評価
「容量を気にせず写真・動画をバックアップしたい」という、期待していた通りの機能を発揮してくれており、Google Photoから乗り換えて正解だったと思います。とはいえGoogle Photoと比較すると、「写真や動画をアプリやブラウザからバックアップできる、大容量ストレージ。検索性やAI系の機能、読み込み速度はまだまだ」といった印象です。
ちなみにSynology Photosとは直接関係ありませんが、NASを気軽に使えるWebサーバーとして活用できるのも思わぬ副産物でした。家族向けの簡単なWebサイトや、Webアプリを動かしておくのに使っています。
今後について
少し前に話題になったUGREENのNASも気になっているところです。読み込みの遅さがNASのスペックの高さやSSDが搭載できることでカバーできるのか、試してみたいと思っています。
また、Synologyが自社ブランド以外のHDDを使用不可にしたことはかなり不安に感じており、その意味でも別のNASは検討しておきたいですね。
ただ、現時点では特に大きな不満もなく、引き続きSynology Photosを使っていく予定です。家族の写真という大切なデータを安心して預けられる環境が構築できたことは、この1年間の大きな収穫でした。
