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シャインマスカットに種がない理由、知っていますか?

シャインマスカットを食べて、種が入っていないと感じたことはありませんか?

皮ごとパクッと食べられて、種もない。あの食べやすさがシャインマスカットの魅力のひとつですよね。

でも実は、何もしないと種ありのシャインマスカットができてしまいます。

これ、育て始めるまで私も知りませんでした。今日はその秘密、「ジベレリン処理」の話をします。

ジベレリンって何?

突然ですが、「ジベレリン」という言葉を聞いたことがありますか?

ジベレリンとは植物ホルモンの一種です。果実の肥大や花芽の形成など、植物の成長のさまざまな場面で働く物質で、もともと植物の体内にも存在しています。

スーパーで売っているシャインマスカットが種なしなのは、農家さんが必ずこのジベレリン処理を行っているからなのです。

家庭栽培でも必要な作業

「農家がやる専門的な作業でしょ?」と思いますよね。私もそう思っていました。

ところが家庭でシャインマスカットを育てる場合も、種なしにしたければジベレリン処理は必要です。やらなければ、種ありのシャインマスカットができあがります。

種ありでも食べられますし、味は変わりません。ただ、スーパーで買うあの食感とは少し違います。せっかく手間をかけて育てるなら、やはり種なしで仕上げたいところです。

ジベレリン処理、肝は「満開の見極め」

ジベレリン処理で一番大事なのは、タイミングです。ここを外すと、種なし処理がうまくいきません。

ポイントは「満開の見極め」です。

ブドウの花は、房の上から順番に咲いていきます。一番下まで咲いて、花冠(かかん)と呼ばれる小さなキャップが外れたタイミングがジベレリン処理のサインです。この花冠、よく見ると花の先端についている小さな帽子のようなもので、これが自然に取れて落ちていくのが満開のサインになります。

早すぎても遅すぎても効果が落ちるので、毎日房の様子を観察することが大切です。「今年こそちゃんとやろう」と思いながら、気づいたら時期を過ぎていた——そんな失敗、私も経験しています。この時期だけは、こまめに棚を見に行くことをおすすめします。

1回目と2回目、それぞれの目的が違う

ジベレリン処理はシャインマスカットの場合、2回行います。それぞれ目的が異なります。

1回目:種なし処理 満開のタイミングで行います。これが種なしにするための処理です。受粉せずに果実を育てるよう働きかけます。

2回目:粒の肥大を促す処理 1回目から約2週間後に行います。こちらは種なしとは関係なく、粒を大きく育てることが目的です。スーパーで見るあのぷっくりとした大粒のシャインマスカットは、この2回目の処理があってこそです。

処理の方法はどちらも同じで、ジベレリン液を入れた容器に房をそのまま浸けるだけです。ジベレリンはホームセンターや農業資材店で購入できます。難しそうに聞こえますが、やってみると意外とシンプルな作業です。

これから育てる方へ

シャインマスカットを育てるなら、ジベレリン処理は避けて通れない作業です。最初は「本当にこのタイミングで合ってる?」と不安になりますが、花冠が外れていくのを毎日観察しながら、自分なりのコツをつかんでいく過程もまた、家庭栽培の醍醐味だと思っています。

種なしのシャインマスカットを自分の手で作り、それが冷蔵庫に並ぶ日を目指して——一緒に挑戦していきましょう。

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