ホーホー

ホーホーと
闇の奥で木菟が目を凝らす
夜気は震え
百年耐えた楠が
過ぎた葉を
音もなく散らす

追い越された時間はただの数字だと
振り返る価値のないものは放っておけと
未だ見ぬ明日に望みを託すなと
今なくして
何が未来かと

いっとう明るい星が
ぶつぶつと経を読む

散らばる星々は
光の粉を宙に振り撒き
夜がさらに深くなる
誰かがため息をつく

何もかもが変わっていく
それだけが変わらない

眉を寄せ
撓みそうな枝の上で
孤独な闇の奥で
僕はまた
ホーホーと目を凝らす

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