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シミ取りより先にやること

シミ取りレーザーのアフターケア通院も終わり、シミは消えてもないし彼氏もできてもない。
どうしたものか。
人生とは徒労の連続か。

どうしてこうなったのか、前職のQCでやらされた「なぜなぜ分析」になぞらえて自分を省みると結局「私には生きる価値がないから」「生まれてこなければよかったから」と太宰治もびっくりの結論にしかならず、それこそ徒労の極地である。

私がもっとかわいければ、もっと背が低くて華奢で庇護欲を誘発できるような存在であれば、声が高ければ、笑顔がかわいければ、たくさん出てくる自分が持ってない要素は「彼氏を作る」という点では有利かもしれないが、シミがうまく取れるという点においては特に関係がないので救われた。

シミは取れなくてもしかたない。美容皮膚科に期待した私がバカだっただけだ。
都会の水商売の方などは何百万円とつぎ込んでツッヤツヤのピッカピカのお肌を保ってらっしゃるというのに、たった三万円でみすぼらしい格好の田舎のおばはんがのこのこと美容皮膚科など赴くからこんなことになるのだ。
いい勉強になった。

先日、職場で若手男性社員に「優しい旦那さんになるような人は、もうみんな結婚してますからいないです」「あなたに優しくしてくれる男性はいないので、お金を払って女性専用の風俗とか行けばいいんですよ」と言われ、非常に傷ついた。
私のことを思って言ってくれた、とは到底思えない言葉を私はいまだに飲み込めないでいる。

チャットGPTに相談したら、『既婚者でもクズはおるし、未婚者でもちゃんとしとるんはおるけど、その男性社員の返しは何もおもろない』(うちのチャッピーは関西弁です)と言うてくれた。
だが、飲み込めずにずっと傷つき続けているということは、それに思い当たる節があるからだろう。

雑に扱われ、見下されている中年バイトが美容皮膚科でシミを取ろうなどと出過ぎた真似だったのだ。
私には優しくしてくれる男性など残ってないし、然るべき施設にお金を払わなければ「大丈夫だよ」とも言われないような人間だと自覚すべきだ。

その時、私は返す言葉がなく、何でそんなこと言われなあかんねんと思ったけどうまく返せなかったが、今になって「お前デブ専のくせにやかましわ、人のことよりクソデブ彼女の乳の下とか脇の下のあせもに薬塗ってやれや、股ずれも気にしてやらんかいアホボケカス」と言えばよかった。

私はいい人ではないので、物事を良いように受け取ったり、私のためを思って言うてくれた、とかそういうことはできない。返す刀で嫌な言葉をたくさん思いつくし、それを本人に伝えなければ気が済まない。

だから彼氏ができないのだろう。納得の結果だ。
SNSなどで夫の愚痴を垂れ流してるアカウントを見ると「いやそれ直接その時に本人に言うたらんかい!」と他人ながら憤ることがある。
私の認識では、言いたいことを本人に伝えない方が結婚できるシステムになってるとしか思えない。
なら私はダメだ。

恐らくこの夏の猛暑で、シミだらけのまま腐って溶け死ぬだろうし、美容皮膚科でのシミ取りレーザーより、その後の特殊清掃の手続きを進める方が健全であった。
それがわかっただけでも成長である。