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パン屋の厨房、朝5時半の月

昨年からパン屋さんでサンドイッチ製造の仕事を始めました。
朝6時から10時までの4時間。
近所とは言えませんが、自転車に乗って20分ほどの距離にあるパン屋さん。
そこが経営しているカフェの厨房で、サンドイッチとサラダづくりをしています。

これまで自分がしてきたデスクワークとは全く違う経験です。
頭で考えつつも、手と足を使って全身を動かしながら
周りのスタッフと連携しながらサンドイッチを作っていきます。

スタッフには、迷いのない動きをする人、鼻歌交じりに楽しそうに作る人、ひとつひとつ丁寧な動きをする人、私のように動きにバラつきがある人etc
食べ物を扱う仕事なので、異物が混入しないように意識を向けたり、大きさや味、量に大きなばらつきがないよう軽量することの大切さにも改めて気づきました。新しい職場には新鮮な発見がたくさんあります。

初めて自分がつくったBLTサンド、焼きそばパン、ポテサラコッペをお客さんが食べているところを見て、なんとも気恥ずかしいような気持ちになりました。
自分でモノを作り上げるということ、これは、どんなに小さなモノであっても目で見ることができますし、手ごたえを直接感じられることだと思います。デスクワークと違う、大きな点だと思います。

生活するように仕事をしていきたい、と思っている私には、少しだけその目標に近づいているような気がしたのです。

そして、この仕事を通して私にとって大切な時間ができました。
早朝、暗いなか自転車を走らせる時間です。
家を出る5時半は、まだ真っ暗。
そして、冷たい空気感と静けさに包まれます。
空を見上げると、きれいな星空だったり
月がひっそりとほほえんでいたり、でーんとまん丸お月様に出会えたり
曇り空に覆われていたり、しとしと雨音が聞こえていたり
一日として同じことはありません。
そんな朝の時間を、ひとり感じられるのは、この仕事に出会ったからこそです。

この時間があとどのくらい続くかわかりませんが、続けられる限りパン屋さんの仕事は続けようと思っています。

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