中学受験のメリット
これまで入塾説明会や保護者会で、私は何度もお伝えしてきたことがあります。
中学受験にはさまざまなメリットがありますが、その中でも特に大きいのは、
「目標に向かって本気で努力する経験ができること」
だということです。
振り返ってみると、人生の中で「本気で勉強した」と胸を張って言える機会は、実はそれほど多くありません。
入試前、資格試験前、定期テスト前…。
数えられるほどしかない、という方がほとんどではないでしょうか。
でも、一度でも本気で努力した経験があると、
「どこまでやれば十分なのか」
「どれくらいでは足りないのか」
が、自分の感覚としてつかめるようになります。
そして、うまくいったときには努力が実った喜びを、
うまくいかなかったときには次につながる悔しさを得られます。
この“本気の経験”は、必ずその後の人生で生きてきます。
入試が終わったあと、私は生徒たちにもう一度この話をします。
特に悔し涙を流した子には、こう伝えています。
「この悔しさは、将来の夢を叶えるために必要な経験だよ」
人は誰でも、いつか必ず失敗に出会います。
むしろ、成功より失敗のほうが多いのが普通です。
ただ、入試の不合格は“失敗”ではありません。
それは、人生で初めて味わう大きな悔しさであり、次に向かうための大きなバネになります。
本当に避けたいのは、努力せずに結果だけを気にしてしまうことです。
本気で努力し、悔し涙を流して中学に進学した生徒は、その後の定期テストで上位にいることが多いです。中学に入ってから勉強を始めた生徒とは、集中力も学習量もまったく違います。
ちなみに“成功”とは志願理由書に書いた将来の夢を実現することです。
中学受験を経験した生徒は、
「勉強する目的を自分で理解し、長時間集中して机に向かう力」
をすでに身につけています。
この力は、高校受験・大学受験で確実に結果として表れます。
仙台青陵中に不合格でも仙台二高に進学する生徒は珍しくありませんし、その後、京都大学に現役合格した生徒も実際にいます。
首都圏の小学生と、地方で中学入学後に本格的に勉強を始める生徒との間に学力差が生まれる背景には、
「本気で努力した経験の有無」
が大きく関わっていると、現場で長年見てきました。
中学受験は「合格のため」だけではありません。
もちろん、合格を目指して頑張るのが中学受験です。
でも、それ以上に価値があるのは、
「人生で初めて、本気で努力する経験を積むこと」
だと私は思っています。
その経験は、これからお子さまが出会うさまざまな挑戦において、確かな自信と力になります。
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