復活の魔王と厄災の七賢猫①|小説
↓このお話は、こちらの企画への参加です。


『復活の魔王と厄災の七賢猫〜こんにゃ話は聞いてない!?転生したら魔王と呼ばれました』
“2222年7の月、厄災の魔王が復活するとき、七匹の賢者猫が再びこの地に蘇るだろう”
…かつてともに魔王を倒した仲間たち。
それは、七色の色と力を持つ特別な猫たちと言い伝えられていた。
千年の時を超え、再び蘇った”白”の力を持つハク。
しかし彼が千年後に生まれ落ちた白の国・ホワイトクリスタルでは、七色に属する力を持つ者こそ厄災の元であると言い伝えられていた。
──僕はいったい、なんのために生きているのだろう。
ハクは国を追われ、放浪の旅に出る。
体を黒く染め変え、ようやく着いた緑の国・グリーンウッドにはすでに天から厄災の前触れと言われる巨大隕石が迫りきていた。
それを見てハクは思わず、白の力を使う。その体から眩いばかりの純白の光を放ち、それは街全体を覆うと隕石目掛けて狙い撃ちした。
「…賢者猫だッ、白の厄災がいたぞッ!全部アイツのせいで、この国が…!」
隕石は消滅したものの、ハクは衛兵に追われて街中を駆け回る。が、力を使ったため思うように走ることができない。息が切れ、とうとう捕まってしまうかと思われたその時、
「こっちよ!」
暗闇から白く細い手が伸びる。
思いがけない強い力に引っ張られ、ハクはとある民家の納屋に引き摺り込まれた。息を潜めて足音が遠ざかるの待つ。
「…行ったみたいね」
「ありがとう、助かった」
と言ってハクがあらためてその女性を見ると、宝石のように美しく輝くアメジストの瞳が興味深そうにこちらを見ていた。

彼女は、記憶を操る織物屋という仕事をしているらしい。
店一面に溢れんばかりの色を波打たせながら、色のリズムや鳴らす音を聞いて流れるように組み合わせていく。合わせられた糸に閉じ込められた記憶は、こうして紡がれることで本当の真実を知ることができるのだとか。
真実とは、なんと美しいのだろう…
僕はしばらくその糸に見惚れていた。どの糸もひとつとして無駄なものはなく、ただそこにあるだけなのにそれだけで意味を成しているよう。
…これがあれば、僕たちが本当は厄災なんかじゃないことを、知らしめることができるかもしれない。
そういうと、彼女は首を横に振る。
「糸にも相性があるの。だから必ずしも本当を紡げるとは限らない。そうね、相性の良い糸を探すことができるのなら…」
ハクは、毎日織物部屋に篭って糸を探した。
糸の隣に相性の良いものがくれば、二本は響き合うように寄り添って光り出すらしい。だが、なかなか合うものが見つからない。逆に反発し合うものが隣にくると黒く滲んでしまう。その度に引き離してまたやり直しになる。
「どうして協力してくれるの?」
僕は、厄災の魔王とも言われているのに。
ハクが問うと、織物屋・ルーチェはこう答えた。
「私は、真実を知っている。だけど、それを変えるのはあなたたち自身じゃなくてはいけないの」
ルーチェは、少し悲しそうに目を伏せた。
そうこうしてるうちに、その二本がようやく見つかった。白と緑の糸が引き合って翡翠の光を奏でる。あたたかな光が部屋に満ち溢れた。
「これは、ハクと、緑の賢者猫の糸なのではないかしら…この緑の糸が指し示す方向に、緑の賢者猫がいるのかもしれないわ」
ハクは緑の賢者猫を探しに、グリーンウッドの北の方にある小さな町・スノーブルに向かうことにした。
そこは海沿いの寂れた町だった。人々に活気はなく、生活に最低限必要なものしか存在しない。緑の賢者猫の好きだった緑地もどこにも見当たらなかった。
海の見える高台をとぼとぼと歩いていると、突如大きな波が襲いかかる。白の力を使う間もなく、僕はそのまま海底へ引き摺り込まれた。

目覚めると、不思議な音色が聴こえる。
声のような、そうでないような。
海の中なのに、息が出来る…
ピアノの前には誰もいないのに、透き通るような音が一音ずつ響いていた。海面から降り注ぐやわらかな光がそっと鍵盤を押すような、控えめでかすかな吐息。それが音の泡となり、波に揺られていく。
僕がぼんやりと聴き入っていると、そのピアノの下からひょっこり黒い影が姿を現した。
「ああっ!ベルデ!」
それは探し求めていた緑の賢者猫・ベルデであった。

ストーリー大雑把ですが、
流行りの異世界ファンタジー🪄
昨日生存報告とかいっといて、、
にゃんこの世界の画像を見たら
書きたくなって無理でした🐈
よろしくお願いします(。 •ω•)。´_ _))
