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「はしもとみお木彫展」@群馬県立館林美術館と「いきものの森」@長野県立美術館に行ってきた【美術館めぐり】【写真ばかり】

はじめに

夏休みは各美術館が子供の集客を意識した企画展を開催している、気がする。
子供向け企画といえば動物・・・なのだろうか。

子供と動物の因果関係は分からないが、2025年の夏に、動物関係の企画展に二種類行ってきたので、写真と共に振り返ってみる。

「はしもとみお木彫展」@群馬県立館林美術館

開館20分前に到着

電車とバスの時間の都合により、開館20分前に到着してしまった。
ものすごく張り切ってる人みたいである。
でも、私より先に到着して入口前で待っている人もちらほらいたし、私の後も続々と人が来る!
土曜日とはいえ、すごい盛況具合だ。

はしもとみおさんは、ご自身のホームページに「木彫彫刻家」と書かれているとおり、木彫で、特に動物の肖像彫刻を作成されている作家さん。

このホームページの下の方に展覧会スケジュールが載っているのだが、各地でひっきりなしに展覧会が開催されていて驚いた。すごい売れっ子さんだ。

すごい生命感の彫刻たち

午前9時30分ちょうどに入口が開き、無事にチケットを購入して展示室に入ることができた。

一歩入ると、動物たちの優しい世界が広がっている。

※以下の写真の作品は、いずれも作家蔵。

ワンチャンネコチャンが待つ階段!
鳥羽水族館のジュゴン・セレナとアオウミガメ・カメキチ
グリーンイグアナの皮膚の質感!
このおなかの毛!
港にいそう
フシャーッ
たぷたぷおなか
動物たちの交差点
ネコバス来るって!
動物たちのテント
誰も思うまい、このオランウータンの後ろが・・・
扉だなんて!
鳥羽水族館のラッコさんたち
「キャーッ」🙊って声が聞こえてきそう

地球に帰れなかったクドリャフカ

私の心に残ったのは、クドリャフカの彫刻だ。
クドリャフカとは、犬の名前である。

人類の宇宙進出が達成されていなかった時代の話である。
ソ連が、史上初めて、生物を宇宙に送り出した。
その生物というのが、メスのライカ犬・クドリャフカである。
スプートニク2号という衛星に乗せられて宇宙へ打ち上げられたクドリャフカは、生きて地球に帰ることはなかった。
そもそもスプートニク2号には再突入の設備は搭載されていなかった。宇宙への片道切符であり、打ち上げられた瞬間から、クドリャフカが地球に帰る未来はなかったのである。
クドリャフカがどのタイミングで亡くなったのか、死因は何か、よく分かっていない。もしかしたら、周回する衛星の中から地球を見ていたのかもしれない。彼女は宇宙で何を思っていたのか・・・
という悲しいエピソードで知られている。

今回の展示では、クドリャフカの彫刻も展示されている。
照明を落とした展示室で、月に乗る動物たちに囲まれて・・・
こんな目で地球を見つめていたのかもしれない。

この目!

その他コレクション展示

同時開催のコレクション展示では、ヘンリー・ムーアの彫刻などが展示されていた。
特徴的な滑らかな造形の彫刻を鑑賞できる。

全体的な感想

まず、一人の作家さんでこれだけの作品を作ってこの広さの展示室を埋めることができて、さらにこれだけの集客を実現しているというのがすごい。

展示の最後の方に、彫刻のモデルとなった動物たちが紹介されているコーナーがあるのだが、動物たちそれぞれに作家さんとの関係性があり、物語がある。
作家さんが、モデルとなった動物の性格とか、その性格が育まれた背景事情とかを理解しているからこそ、動物たちがあんなに生き生きと見えるんだなあと。
その他、はしもとみおさんが動物園でスケッチしている映像もあって興味深かった。

館林美術館での展覧会は会期が残り少ないが、とても面白いので、他で開催される展覧会も併せてぜひ足を運んでいただきたい。

「いきものの森」@長野県立美術館

どんな展覧会?

長野県立美術館には、東山魁夷館を目当てに行ったのだが、ついでに企画展にも入ってみた。

こちらは、6人の作家さんの「いきもの」の作品が100点くらい展示されている展覧会。
作家さんのそれぞれの目を通して、「いきもの」とは何か?を改めて発見することを目指している。

入ってみた!

それぞれの作家さんの世界観を感じられる展示になっている。
ガラクタを集めて造形された恐竜がいたり、木っぽい質感の動物がいたり(後から調べたら、粘土で原型を作り、それに麻布を貼り、中の粘土を除去するという8世紀頃の仏像制作技法だった〔脱活乾漆造〕)、キラキラ光るセラミックの鳥がいたり、鮮やかな赤色の謎のいきものがいたり・・・

※以下の写真の作品は、特に記載がない限り作家蔵

ハシビロコウの≪幸之進≫がお出迎え(富田菜摘・個人蔵)
バクさんたち(大曽根俊輔・マレーバクは個人蔵)
ミロマチコ[造形:nolla鈴木駿一]《DOKULUJIN creature》

いきものたちはお行儀よく真っ直ぐに並んでいるわけではなく、展示室の真ん中にペンギンたちが歩いていたり、坂道の途中の穴から動物が覗いていたりする。
私たちは、そのいきものたちの間を縫って歩いていく。

集まってるアデリーペンギン(大曽根俊輔)
「待って〜」(大曽根俊輔)

作風が全然違う作品が同じ展示室に展示されているのだが、布やステージを活用して、ちゃんと共存していた。

ミロマチコ≪島≫
ミロマチコ≪島≫の一部。「たゆたういきもの」

おわりに

夏休み期間に動物をテーマにした展覧会に行ったのでまとめて振り返ってみた。
例によって会期ギリギリだが、駆け込み鑑賞しようとしている人に届けば幸いである。

館林美術館の帰りに寄ったかき氷屋さんから撮影したトンボ(すごいザラザラしてるが・・・)

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