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エアコン暖房/冷房において設定温度を1度変えたら電気代が10%安くなるって本当?【通説の間違い】


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またしても世の通説の間違いを修正するシリーズ

<世の通説>

・冷房で設定温度を1度上げる
・暖房で設定温度を1度下げる
ことでエアコン電気代が10%削減(省エネ)になる

世の中ではこれが当たり前に書かれてるし、
どこにでも同じことが書いてあるから信じてる人が多いと思います

これ実は正しくないです

これに当てはまるには前提条件があり

ほとんどの場合は1度設定温度を変えても電気代が10%減るわけではありません


<とても簡略化した結論>
温度差⇒1度設定を変えた場合のエアコン電気代削減量(具体例) (冷暖房共通)
温度差25度⇒-4% (-1/25)
温度差20度⇒-5% (-1/20) :冬の代表値
温度差10度⇒-10% (-1/10)
温度差5度⇒-20% (-1/5)  :夏の代表値

※ほとんどの場合は1度設定温度を変えても電気代が-10%ではありません


<エアコン暖房も冷房も全部まとめて定量化>

設定温度を1度[K]変えた際のエアコン電力削減量は外気温と設定温度の温度差(エアコン温度設定変更前の値)に依存します

1度設定を変えた際のエアコン電気代削減量の計算式 =  -1/温度差 
(この温度差はエアコン温度設定変更前の値)
ととても簡単に表せます

温度差⇒1度設定を変えた場合のエアコン電気代削減量(具体例) (冷暖房共通)

温度差25度⇒-4% (-1/25)
温度差20度⇒-5% (-1/20) :冬の代表値
温度差10度⇒-10% (-1/10)
温度差5度⇒-20% (-1/5)  :夏の代表値

※ほとんどの場合は1度設定温度を変えても電気代が-10%ではありません

なぜエアコンの設定温度を1度変えたら、エアコン電気代が-10%になると世で言われるのか?

話を単純化するために、誰かが
「暖房であっても冷房であっても、室内外の温度差はいつでも常に10度、それ以外はありえない」
と一律に決めてしまったんでしょう

しかし現実の環境条件が、そんな都合のよい前提に従うはずがない

で、その前提条件がある数字(1度かえたら電気代-10%)を物理法則のように「いつでも成り立つ公式」として適用するから、テンプレサイトの計算や結論は常に間違っている



<厳密には>

細かく言うとエアコンのCOP値(熱変換効率=電力を熱に変える倍率)を一定として扱った場合は上記の単純式で表せます。

更に日光・日射、部屋内の発熱物などのエアコン外的要因も無視してます

いわゆる理論値に相当する値

これをまじめにすべて考慮すると発散して数字で出せなくなります

実際は外気温によるエアコンCOP値変動や日光などの外的要因があるので上記数字からは少し違ってきます




<冷房と暖房の概論>

冷房の場合は外気温と室温目標温度の温度差が比較的小さいので設定を1度上げたときの効果はとても大きいです

※温度差5度で設定温度1度上げたら電気代-20%


暖房の場合は外気温と室温目標温度の温度差が大きくなりがちなので設定を1度下げたときの効果はとても小さいです

※温度差20度で設定温度1度下げたら電気代-5%


夏の具体例

例えば外気温30℃だったとして(夏の一日の平均気温はこんなもの)
30℃⇒25℃の温度差は5度
30℃⇒26℃(設定温度を1度上げた場合)の温度差は4度
この場合に1度設定を上げて削減される電気代は -20%



冬の具体例

例えば外気温5℃だったとして(地域にもよるが1日の平均気温はこんなもの)
5℃⇒25℃の温度差は20度
5℃⇒24℃(設定温度を1度下げた場合)の温度差は19度
この場合に1度設定を下げて削減される電気代は -5%



一般家庭でエアコンを使った場合に
夏のエアコン1カ月の電気代  <  冬のエアコン1カ月の電気代
(冬のエアコン電気代の方が高い)

になる主因はこの外気温と目標室温の温度差が冬の方が大きいからです

他にも要因がありますが書いたら発散するので省略




おしまい

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