【無料でできるエアコン電気代削減】エアコン冷房を「人がいる下側だけ冷やす」運用に変えたら約4割実測電気代が減った件:エアコン24時間運転電気代実測
今回は、世で当たり前に言われている通説を実測で確かめます
通説:エアコン冷房運用では
エアコンの風の向きは水平にし「室内をサーキュレーター等を使って上下まんべんなく冷やすこと」がエアコンの省エネ=省電気代につながる
と各種記事やサイトに書いてあります
しかし、この「上下まんべんなく冷やす」というのは、エアコンが冷やす空間を増やすことにつながり、エアコンが冷やす空間を増やすということは、エアコン電気代が増えるということにつながります
これは、物理・熱力学を学んだものとして「上下まんべんなく冷やすと省エネ」が原理的に正しいとは考えられない内容なので、スマートプラグを使ってエアコン積算電力量[kWh]∝電気代[円]を実測して比較しました
本note記事では、同一部屋、同一エアコン、同一室温、その他測定条件も揃えて、次の2つの条件で24時間連続冷房運転のエアコン電気代を比較しました(測定は2025年夏実施)
部屋を下半分だけ冷やすエアコン運用
部屋を上下まんべんなく冷やすエアコン運用(通説では省エネ)
結論:24時間連続運転時のエアコン電気代比較
私の部屋では「部屋を下半分だけ冷やす」より「部屋を上下まんべんなく冷やす」とエアコン電気代が1.7倍(70%増し)に跳ね上がりました
逆に言うと「部屋を上下まんべんなく冷やす」より「部屋を下半分だけ冷やす」ことでエアコン電気代は1/1.7≈59% → 電気代が4割も減少しました
これは圧倒的省エネです
この両方の条件での電力測定時の室温は全く同じ24℃(床上0.5m)です
設定温度を上げて暑いのを我慢して節電など一切せずに、私の部屋では「部屋の下半分だけ冷やす運用」でエアコン実測電気代が4割も減りました
比較結果一覧

<注意事項>
※どちらの条件も部屋の床上0.5mの実測温度が24.0℃になるようエアコン設定温度を調整しています
具体的には下半分だけ冷やす運用ではエアコン設定温度は28.0℃、上下まんべんなく冷やす運用ではエアコン設定温度は26.0℃に調整しています
このエアコン設定温度の変更(調整)をしないと下半分だけ冷やす運用では実測室温は冷えすぎになり電気代はかえって増加します
この結果は世で当たり前に言われている通説と「真逆」な実測結果です
恐らくですが、通説の電気代の測定条件(前提条件)は、「エアコンの設定温度を一切変えずにエアコンの風向きだけ水平⇒真下に変えた場合」に電気代が高くなったと言ってます
※そんな前提条件は『どこにも』書いてないですが、そうでないとエアコン電気代が高くなる理屈が成り立たないので
※エアコン設定温度を変えずにエアコンの風向きだけ水平⇒真下に変えたら室温が設定温度より大幅に低い温度に下がるので、電気代が多くかかるのは明白です
しかし個人利用では『エアコンの設定温度を変えない』という前提条件はそもそもつける必要ありません
設定温度は誰でも自由に変えられるものですから
なので、私の行ったエアコン電気代測定では床上0.5mの同じ箇所の室温が同じ24℃になるようにエアコンの設定温度を調整(変更)している点が通説と前提条件が違うと思われる箇所です
双方の条件で『部屋の実測温度』を揃えないと電気代を比較する意味がないのでね、エアコン設定温度を変えて実測室温が同じになるよう調整しました
測定結果としては「部屋の下半分だけ冷やす」方が「部屋を上下まんべんなく冷やす」よりエアコン電気代が4割減りました
この結果は、冷房対象となる空気量(空間量)が小さいほど消費エネルギー(電気代)が少なく済むという、原理原則に即した結果です
※部屋の下半分だけ冷やす=冷房対象空間を減らすという考え方です
冷房対象空間を減らすとエアコン電気代が安くなるというイメージがわかないなら、10畳部屋より4.5畳部屋の方がエアコン電気代が圧倒的に安くなるというのをイメージしてもらってよいです
エアコンが冷やす体積や、冷えた空気の壁への接触面積を減らすという意味合いでは箱(畳数)を小さくするのも部屋の下半分だけ冷やすのも全く同じ意味合いを持ちます
<部屋の下半分だけ冷やす運用で実際にやること>
・まず最初に温度計を準備します(室温測定用です)
・エアコンの冷房時の風の向きを真下にします
冷気は重いので下に溜まる習性があり、エアコンの風の向きを真下にして、サーキュレーター等で上方向に空気を送らなければ自ずと部屋の下半分だけが冷える運用になります
※冷房時はリモコンからは角度制限にかかって風の向きを真下にできない場合があり、その場合は手動でフラップを真下に向ける
・次に人がいる付近の床上0.5mぐらいの室温を温度計で測りながら、その温度が自分が快適な温度(例えば25°c)になるようにエアコンの設定温度を調整します
※基本的にエアコン設定温度は目標室温よりかなり上げる方向です
目標室温より3℃~5℃ぐらい上げると目標地点が目標室温になるぐらいの感覚
※参考例としてウチでは床上0.5m が24°cになるエアコン設定温度は28°cです(4℃も実測値とエアコン設定値には差がつきました)
一発ではこの調整はうまくいかないはずなので長時間冷房をつけっぱなしで温度計を見ながら2~3回微調整する必要があると思います
ただし1回エアコン設定温度の調整が終われば、その後は一切調節・変更は不要です
エアコン冷房をつけたらいつでもその目標地点の室温は同じ温度にキープされます
これを行えば、以降は部屋の下半分だけ冷やす運用がずっと可能になります
<エアコン対象部屋が広くて、部屋がまんべんなく冷えない方>
部屋が広くてエアコンの風を真下向きにしたら部屋全体が冷えない方は、エアコンの真下に小型(直径15cm以下)の簡易USBファンを置いて「水平方向=真横」に風を吹かせてください
※間違っても上方向に風を吹かせないでください
これはとても安い小型のファンで充分役割を果たしてくれます
→「部屋の下半分を冷やす」運用を維持したまま部屋の横方向全体を冷やせます
大きめのリビングだとUSBファン(USBサーキュレーター)を複数方向に向けて2~3台必要かもしれません

USBファンっていうのはこの写真のようなDAISOで税込み330円で売ってたレベルの低消費電力=2[W]程度のもので能力的には充分です
なお、このDAISOの税込330円のUSBファンは、店舗在庫がなくなり次第買えなくなる可能性が高いです
※うちの近所のDAISOでは2026年4月にまだ売ってましたが既に色が1種類しか置いてませんでした

このDAISOのUSBファンの消費電力はUSBチェッカー実測値で2.0W(5V×0.4A)ととても低く、仮に24時間つけっぱなし運用をしても1ヶ月の電気代は42円と無視していい電気代です
2.0WのUSBファンを24時間つけっぱなし時の1ヶ月電気代計算
→2W×24h×30日/1000×29.5[円/kWh] =42円/1ヶ月
逆に、3000円ぐらいから買える「普通の人が思っているサーキュレーター」は仮に水平方向に向けて風を送っても風量が強すぎて能力過剰です
風量が強すぎるので「部屋の下半分だけを冷やす」ことでエアコン電気代が安くなるのをぶちこわして「部屋の上下空気全体をかき混ぜることで」エアコン電気代を増やす可能性があるので、私はこの普通の人が思っているサーキュレーターの使用は推奨しません
仮にこのタイプのサーキュレーターを使うなら「最弱の風量」で使ってください
サーキュレーター消費電力も30W(USBファンの15倍)ぐらい余分にかかります

(風が強すぎる)
部屋にいる時間のほとんどを、椅子に座ってるか、ベッドに寝転んでるかどちらかの生活パターンの方は、生活パターンで部屋の上半分を使うことがないので「部屋の下半分だけ冷やす冷房の運用」でなんの問題もないと思います
私はずっとその運用ですが不都合を感じたことはないです
私はエアコンを買ってから常に、世の通説「部屋を上下まんべんなく冷やすと省エネ」が原理的にありえないと無視して「部屋の下半分だけ冷やす冷房の運用」をしていました
その方がはるかに原理的に省エネになると考えていたので・・・
今回、2条件での電気代∝積算電力量[kWh]を実測してみて改めて私の直感と今までの運用が正しかったことが証明されました
なんらかの事情で立って何かをし続ける生活をしてる方は、部屋は頭の辺が少し冷えないはずなので、その場合はエアコンの風の向きを「真下」→「斜め下」ぐらいに変えてあげるといいかもしれません
それとは別に、キッチン・台所の場合は常時立ち仕事になり,そもそも普通のキッチンにはエアコンがついてなくて、エアコンはリビング等と共用が多いはずなのでエアコンの効きが及ばず、USBサーキュレーター等を使ってエアコンの冷たい風を台所に向けてあげてください
なおキッチンのガスコンロ(又は IHコンロ)や冷蔵庫、電子レンジ、トースター、オーブン等の調理器具は発熱物だらけなので、元々キッチンはエアコンから遠くエアコンが効きにくいのに加えて、発熱物が多く自ずと暑い空間になります
ーーーー一旦おしまいーーーーーー
ここから先はほとんどの人は読む必要がない、部屋の上下まんべんなく冷やす運用の電気代実測の細かいことがひたすら書いてあるので、細かいことを知らなくてよいと思ってる方は、読む必要がありません
スマートプラグ(3種)で測定したエアコン連続運転5日間の電力積算値[kWh]実測値

一日平均値:3.59[kWh] ±1%以内・・・3種類のスマートプラグの測定ばらつきは非常に少ない
上記は5日分の積算電力[kWh]なので、30日分は6倍して、
今月の電力単価29.50[円/kWh] (2025年8月利用分、関西電力、従量電灯A)
をかければエアコンのみの電気代になります
測定条件概要
・2025年9月1日0時に測定スタートし5日間継続測定
・エアコンでRC鉄筋10畳の部屋を実測温度24℃±0.5度にキープ
・エアコンの設定温度はエアコン風向き「水平」で床上50cmの実測温度が24℃となるように設定温度を26.0℃にしている
・冷房モード、風量は「自動」、風向きは「水平」にて24時間連続運転
・USBサーキュレーターおよびUSBファンいずれも消費電力2Wの小型を4台を
床から天井方向に向けて風を送り、部屋の上下まんべんなく冷やすを実践
・部屋の断熱性:マンションの中部屋(測定部屋の上面、下面、右面は他人の部屋)なので断熱性は一軒家に比べるとかなりいいはず
・積算電力[kWh]が測れるスマートプラグ(3種類同時測定)を使って5日間の電力を積算[kWh]をさせて、1か月の電気代を計算する
なお、9月はほとんど一日中部屋にいる(毎日出かけるが2時間程度)ので24時間連続運転としました
以下詳細データ
5日間の電力積算値詳細
1日ごとの積算電力[kWh] グラフ(9月1日~5日)

9月4日は雨で気温低め、9月5日は台風で気温低めでしたので少し低くでましたが、それを除けばほぼ同じエアコンの消費電力だったかと思います。
日によって大きくずれることはなくこのまま30日間測っても大差ない結果だと推測されますし、なによりエアコン電気代1.7倍のまま測定し続けるのが電気代の無駄なので本条件での実測は5日で打ち切りました
電力単価計算 (関西電力、従量電灯A)8月利用分=9月請求分
13423[円]÷455[kWh] =29.50[円/kWh]

細かくは基本料金、1段2段料金とか単価が違う領域があるがそれを考慮すると計算できないので、トータル電気代[円]と利用電力[kWh]からコミコミで電気代単価[円/kWh]を計算した
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さらに細かい詳細
・室温実測値:24.0℃±0.5度キープ(デジタル温度計3台の中央値、地上高0.5m)
精密に測れるデジタル温度計2台を床上0.5mの高さに置いて、24℃になるようにエアコン設定温度を変更しました
※床上50cmの室温=24℃に安定した時、エアコン設定温度=26.0℃

電力測定期間
2025年9月1日0時から5日間
地区
関西中西部(神戸)、瀬戸内気候に近く晴れが多く、雨が非常に少ない、夕立ちもない
エアコンの使用場所
部屋のサイズ10畳(鉄筋RC造、洋間)、中部屋(上下右は他人の部屋であり)断熱は非常に良い、24時間連続運転
エアコンフィルタ
2年に一回ぐらいの頻度でベランダで掃除機で吸ってきれいにしてます
2年に一回の頻度の掃除で、フィルターにかすかにホコリがついたかなレベルです
かすかにホコリがついたかなレベルなので2年に1回の掃除でも電気代には全く影響がない領域です
世にあるサイトや記事などでは2週間に1回はエアコンフィルターを掃除した方がいいとか(笑)
そんな頻度でやらなくてもホコリなんか全然たまりませんので
これも通説の誤りですね
エアコンの風向き
真下
エアコン種類
2010年製の6畳向け2.2kWのインバータエアコン(インバータ式の一番安いモデル、取付け含めコミコミ5万ぐらい)を10畳の部屋につけてます。一回引越しで据付け直し有(経年劣化と据え付けなおしで冷媒ガスが減り気味で電気代高めかもしれない)
最新モデルならさらに省エネになると思いますが、15年落ちのインバータエアコンの最安値モデルでもこのぐらいの電気代で済みます。
部屋の採光、屋外機の設置場所
・北面に窓一つ(3m×1.5mぐらい)、真北向きなので直射日光は入らない
・屋外機も北面かつマンション廊下設置なので太陽光は一切あたらない
部屋の主な発熱物
①デスクトップパソコン+グラボ+4Kモニター(アイドリング時に100W超え)・・・1日平均3時間~15時間ぐらい電源入り
⇒これの電源がついてるとエアコンの消費電力にかなり影響します
(日々の電気量ばらつきの屋内側の主要因)
②成人男性1名:発熱量100Wと言われている
⇒これも部屋にいるかいないかでエアコン電気量ばらつきの要因になります

天候(9月1日~5日)
1日~3日まで晴れ、4日は雨、5日は台風(↓の予想と5日は異なります)

測定には気を使って電力積算値の計算が途切れないようにスマートプラグアプリを入れたスマホは電源入れっぱなし、wifi、bluetoothも入れっぱなしで、スマホはこのエアコン電力測定専用として部屋から一切出さず
使ってない引退済スマホをこの電力測定の役目に就役させた
おしまい
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