たばこの煙と麻雀パイ
大学時代、「アメリカ民謡研究会」という部活に所属していた。
名前だけ聞くと「いかにも!」という感じだが、実際はただの音楽サークル。ハードコアやメタル、パンクなど激しめ系ジャンル好きの集まりだった。
そして部員40人に対し女子は4人しかいなかった。(ちなみに軽音部もあった。こちらは男女の比率半々くらい)
この部活がもう、ハチャメチャだった。
部室の踊り場で髪を切ったり(切った髪はビニール袋に入れて、なぜか天井から吊るされていた)
メインストリートで鞭を振り回したり(誰かの家族が海外で買ってきたガチもん)
本気でワンピースごっこをしたり(キャラになり切って構内を探検。開かずの間を見つけるのがミッション)
顔面テープ芸(顔中にテープを貼って変顔にするやつ)をしたまま、夜中のコンビニに出かけたこともある。ビックリマンチョコを買いに。
店員さんもさぞかし迷惑していたことだろう。
そんな仲間と、1年365日のうち、350日くらいは一緒に過ごしていた。
授業が終われば自然と部室に集まって、休みの日には誰かの家に入り浸って。クリスマスも年末年始も当たり前のように一緒にいた。ケーキもおせちも食べず、麻雀ばかりしていたけれど。
そんな私たちだけど、就職をし、結婚をし、自然と距離は離れていった。今となっては、SNSでしわが増えた顔を見るくらいだ。
一緒に見た新年の朝日、朝5時の吉牛のカウンター。吸い殻だらけの灰皿とテーブルに広げられた麻雀パイ。くだらないことでケンカして、なんにもないことで笑ったあの日々。
今となってはそのすべてが懐かしい。
4年間の大学生活で得たものは、知識でも経験でもなく仲間だった。
あれから20年。今はそれぞれの場所で、それぞれの時間を生きている。
それでも、顔を合わせればあの頃と同じように、たばこの煙を吐きながらバカみたいなことで笑える気がする。
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