見出し画像

発声基礎シリーズ③ 声帯閉鎖

どうも皆さん、森野りすです。

今回は声帯閉鎖について書いていきます。

今までの内容に比べて少し難易度が上がります。腹式呼吸、腹圧をしっかり練習した上で、根気強く取り組んでみてください。

前回の最後にお伝えしましたが、発声基礎シリーズは全7回の構成になっています。

そう考えると少ないように感じますが、この7つの基礎はどこまで上手くなったとしても大切になってきます。

一つ一つをおろそかにせずに、基礎を大切にしていきましょう。




声帯閉鎖とは


声帯というのは、

気管の入り口にあって、飲み込む時に食べ物や飲み物が気管に入らないように閉じる役割があります。

また、息を吐く時に振動させて声を出す役割も持っています。



基本的に声を出すときは声帯を閉じて、そこに息を当てて振動させます。

声を出すときに声帯を閉じることをこの記事では声帯閉鎖と呼んでいます。

声帯閉鎖が上手くできないと声もしっかり鳴ってくれなくて、
息の漏れたカスカスの声になってしまったり、苦しそうな声になってしまいます。

逆に声帯閉鎖が上手くできれば、綺麗な声が出せるようになります。


声帯を閉じる感覚


まず練習するのは、声帯を閉じる感覚を掴むことです。

声帯閉鎖が上手くなるには、声帯を自在に閉じたり開いたりできるようにならないといけません。

そのために、これが「声帯を閉じる感覚なんだな」というのを理解してもらいます。

さきほど説明したように、声帯というのは気管に食べ物や飲み物が入るのを防ぐ役割があります。それを利用します。

少し汚いですが、口の中に少量の唾液を溜めてください

そして、喉の動きに注意しながらそれを飲み込んでください

何かが閉じる感覚がありませんでしたか?

それが、声帯が閉じる感覚です。

もうひとつ、声帯を閉じる感覚を掴むための方法を紹介します。

「あー」と声を伸ばしてください

そして、息を吐くのは止めずに喉の力で声を出すのを止めてみてください

そうすると、自然と声帯を強く閉じることで声が止まります。

声が止まる瞬間に喉が閉まるような苦しそうな声が漏れたら成功です

何度か繰り返して、声帯を閉じる感覚を覚えましょう。


エッジボイス


2つのアプローチで声帯を閉じる感覚を掴んだら、

今度は飲み込んだり声を出したりせずに声帯を閉じてみましょう。

完全に自分の意志で閉じる⇔開くができるように練習してみてください。

これができるようになったら、今度は声帯を閉じる力加減を覚えましょう。

さっきのアプローチで強く声帯を閉じた時とは逆で、

そっと優しく、ピタッとくっつけるイメージで声帯を閉じてください。

そして、声帯が理想的な強さで閉じているときに使える歌唱テクニックがあります。

エッジボイスです。

エッジボイスを出すためには、声帯閉鎖は強すぎても弱すぎてもいけません。

なので、エッジボイスを出すことを目指せば、理想の声帯閉鎖になっていきます。

そしてこの時に大切なのが腹式呼吸腹圧です。

何故なら、吐く息の量が多すぎると声帯は勝手に強く閉まろうとするからです。

腹式呼吸と腹圧で適切な息の量に調節して、声帯を優しく閉じる。これを綺麗にエッジボイスが鳴るまで練習してみてください。


声帯閉鎖を意識して歌ってみる


エッジボイスが綺麗に鳴るようになったら、エッジボイスを鳴らしてそのままの力加減で声を出してみてください。

喉に負担なく芯のある声が出ると思います。

後はその状態を維持したまま歌うだけです。

実際に歌うとなると音程が動くので、高音域では声帯閉鎖が強く閉まりそうになり、低音域では緩みそうになると思います。

大切なのは喉の力を抜いて、お腹の力で声を支えることです。

腹式呼吸と腹圧、そして脱力を意識しながら、声帯閉鎖のできる音域を広げていきましょう。


ウィスパーボイス


声帯閉鎖は声帯をちょうど良い力加減で閉じるテクニックですが、

歌にはあえて少し息を漏らすことで、優しさを表現するテクニックがあります。

それがウィスパーボイスです。

プロ歌手で例を挙げると、Uruさんのウィスパーボイスが上手いと個人的に思います。



このように息が漏れていることで優しさや情緒を表現する歌唱テクニック、それがウィスパーボイスです。

ウィスパーボイスをするためにはまず、声帯をゆっくり閉じる、ゆっくり開くという練習をします。

実際にやってみましょう。上手くできていれば、完全に閉じる直前に少しひっくり返ってしまったような裏声が出ます

できるようになってきたら、声帯閉鎖をした状態からほんの少しだけ声帯を開いて息を漏らしてみてください。そしてそのまま声を出してみましょう。

この時に漏らす息の量が多すぎるとただカスカスの声になってしまったり、フレーズの最後まで息が続かなくなります。どれくらい息を漏らすかの加減がウィスパーボイスの要です。



というわけで、今回は声帯閉鎖についてお話ししました。

ウィスパーボイスはプラスαのテクニックなので初心者のうちはまず声帯閉鎖に集中した方が良いと思います。

でも上手く歌うにはウィスパーボイスもいずれ必要になってきますので、声帯閉鎖の練度が十分高まったらウィスパーボイスにも挑戦してみましょう。

次回は、腹式呼吸、腹圧、声帯閉鎖を合わせた技術、ブレスコントロールについて書きます。

これまでの発声基礎シリーズをおさらいして臨みましょう。

いいなと思ったら応援しよう!