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ボンバーマン(PCエンジン)

本作は『ボンバーマンシリーズ』第4作にして、PCエンジン初のボンバーマン。全8ラウンド×8ステージ、計64ステージ構成のノーマルゲームに加え、シリーズ史上初となる「マルチタップを用いた最大5人同時バトルゲーム」を搭載。これが後のボンバーマン像——「パーティゲームの王様」——を決定づける一打となりました。
この記事は周防パトラゲームアワードで選考の際につかえる資料としてまとめたものです。GeminiのGemとGenspark AI ワークスペース 2.0に手伝ってもらいました。
→親記事:パトラゲームアワード2026

基礎データ:定義・ジャンル アクション迷路ゲーム(アクション)。
開発・発売元:ハドソン(日本国内)、NEC-HE
海外発売元:Turbo Technologies(北米)、ユービーアイソフト(欧州)
発売日:1990年12月7日(日本)
メディア 2メガビット HuCARD
海外タイトル TurboGrafx-16版「Bomberman」、欧州PCポート版「Dyna Blaster」
対応機種(移植) X68000(1991年)、Amiga、Atari ST、PC/AT互換機(1992年)
概要:爆弾(ボム)を設置し、十字型に広がる爆風で敵を倒しながらステージを攻略する固定・スクロール画面型アクション。本作から「バトルゲーム(多人数対戦)」が本格搭載され、後にパーティゲームの代名詞となるジャンルを切り開いた歴史的な作品でもあります。

周防パトラ ボンバーマン実況プレイリンク
 【  】

ベストパフォーマンス用:CV・キャラクター一覧表
重要注記:
本作はキャラクターボイス(CV)が存在しないゲームです(音声演出なし)。代替として各キャラクターの外見・設定・物語上の立ち位置を詳細に記述します。

ベストミュージック用:楽曲一覧表
作曲:竹間ジュン(竹間淳)/サウンドプログラマー:星恵太
サウンドトラックCD『ボンバーマン名曲集&オリジナル・サウンド・トラック』(1990年12月24日発売、ファンハウス)に収録されたPCエンジン版全曲リストです。

 曲もいいねなんか   曲いいな   おー、曲いいね

ミュージック論考: ノーマルゲームのBGMは計3曲しかないという制約がありながら、特に「BGM1(ROUND1・3・5のステージテーマ)」は、ファミコン版からサビを追加した改良版として、シリーズを通じて最もアレンジされ続ける「ボンバーマンの顔」とも言える楽曲です。竹間淳が語った「日本のペンタトニックとアラブ音楽の旋法の融合」という哲学が凝縮されており、ゲーム音楽的な完成度は当時のハード音源の中でも際立っています。またサウンドテストの未使用曲(SOUND-36・37)が後年のシリーズ作品に採用されたという事実は、本作の音楽資産の豊かさを示しています。バトルゲームのVS対戦BGMもパーティゲームとしての熱狂を煽る完成度の高い楽曲であり、「対戦音楽」として今なお語り継がれています。

ベストシナリオ&マシン&ワード用:切り抜きまとめ
切り抜きパトラチャンネル様
【  】
いまさらなんだけどストーリー

ベストボス用:苦戦したボス。注目度の高いバトル
 アーロン      バブルス親子      アーロン×2
 ワープマン     バブルス親子×2     ワープマン×2
 スピットファイア― ブラックボンバーマン(16乙

ブラックボンバーマン(ROUND 8-8 最終ボス):本作の最終ボスにして、シリーズの宿命のライバルとなる存在。耐久力4と決して高くはないものの、攻略が一筋縄ではいきません。最初の4体の色付きボンバーマン(レッド・ブルー・グリーン・イエロー、各耐久力2)を全て倒さない限り、ブラックボンバーマンは常にバリアを張って無敵状態を維持します。さらに炎に化けて無敵になりながら壁まで届く炎を放ち、爆弾を誘爆させる能力も持っています。最終戦は「リアル5人バトルのようなカオス状態」を意図的に演出したデザインになっており、Hardcore Gaming 101 が「a scrappy, thrilling battle not unlike a rigged multiplayer match」と評価したように、バトルゲームの興奮をシングルプレイでも体験させる設計が秀逸です。
スピッドファイヤー(ROUND 7-8):4匹同時出現し、バリアを張りながら四方向に炎を放つ。本作のボスの中で最も「アクション的な判断力」が要求される戦闘です。ボスに爆弾を当てながら4方向の炎を回避する動きは、プレイヤーのボンバーマン上達度を試す「腕試し」の場として機能しています。最終ボス直前の難関という位置づけも相まって、プレイヤーの記憶に強く残ります。
バブルズ(ROUND 2・5):「親」が「子」を産みながら迫ってくる増殖型ボス。子が生まれるたびに戦場が混乱し、単純な「爆弾を当てればいい」という攻略が通じない厄介さがあります。「増殖する敵」という概念を初めてボスに盛り込んだ実験的なデザインとして評価できます。

ベストキャラ用:注目度の高いキャラクタ
ブラックボンバーマン(黒ボン):本作で初めてビジュアルが固まった「黒ボン」は、ゲーム史に残るキャラクターデザインの成功例です。本作では悪役として登場しますが、倒された後にグロッキーになって地に伏せる姿は、どこか憎めない愛嬌をすでに持っています。後のシリーズで描かれる「宿敵から友へ」という変遷の種が、本作の最終決戦演出に既に蒔かれているといえます。「黒ボンがいなければ今のボンバーマンはなかった」——これはファンの共通認識です。
ホワイトボンバーマン(白ボン):本作でキャラクターデザインが大幅に刷新され、現在まで続く「まるくて愛らしい」ホワイトボンが誕生しました。ファミコン版の「ロードランナーの敵キャラ流用」という無機質な姿から脱却し、豊かな表情アニメーション(泣き、喜び、悲しみ)を持つキャラクターとして生まれ変わりました。マルチタップ未接続時の「泣きながらPCエンジン本体を見つめる」演出は、白ボンというキャラクターを一気に「人格ある存在」として印象付けた名シーンです。

トリビア
サウンドテストの「無許可の未使用曲3曲」:
パスワード入力画面で「BOMSOUND」と入力する隠しコマンドを使うと、サウンドテストモードに入ることができます。ここには公式サウンドトラックCDに収録されていない「幻の3曲」(SOUND-36、37、38)が聴けます。実はこれらはサウンドプログラマーの星恵太氏が、作曲担当の竹間淳氏に無許可で試作・収録したボツBGMです。しかし後年、SOUND-36は『スーパーボンバーマン3』に、SOUND-37は『スーパーボンバーマン4』にそれぞれアレンジされて正式採用されるという「ボツからの逆転劇」を果たしました。無許可で入れた音楽が後の名曲として結実するという、ゲーム開発の面白さが凝縮されたエピソードです。
「5人対戦」は本来「4人対戦」だった:当初、ゲームデザイナーの桑原司は「4人同時対戦」として開発を進めていました。そこへ割り込んできたのが、シリーズの生みの親・中本伸一氏。「5人にしよう」という提案で、ゲームは一人分のプレイヤーを追加することになりました。この「1人分の追加」がPCエンジンのマルチタップを一躍スター商品に引き上げ、ゲームショップのマルチタップの売り上げを激増させました。後の中本氏の「マルチタップがなければ忘れ去られていた」という発言は、まさにこの決断の重みを示しています。
欧州版では「Dyna Blaster(ダイナ・ブラスター)」に改題:欧州のPC移植版(Amiga、Atari ST、DOS)は「Dyna Blaster」として発売されました。これは「Bomber(爆撃機)」という英単語が欧米では軍事的連想が強すぎると判断されたためです(ただし北米のTG-16版は「Bomberman」のままでした)。さらにAtari ST版では音楽が完全に別物の「陽気なチップチューン」に差し替えられており、オリジナルとは別物の面白さを持つバージョンとして一部レトロゲーマーに愛されています。また、コモドール64版は市場縮小を理由に開発がキャンセルされた「幻の移植版」として知られます。
「Bomberman Users Battle」——大会専用のレアHuCARD:本作はマルチプレイ現象として大きな話題を呼んだため、ハドソンはゲームセンターや大会会場向けに「Bomberman Users Battle」という特別版HuCARDを制作・配布しました。推定製造数はわずか約1,000枚。内容は通常版のバトルゲームとほぼ同一で、タイトル画面とモード名が異なるだけですが、現在ではコレクターの間で「ボンバーマンシリーズ最レアのソフト」として扱われています。
ボックスアートの「怪人間」(北米版):北米TG-16版のパッケージアートには、なぜか「着ぐるみのような変な人間」が描かれており、ゲーム内の可愛いボンバーマンとは全く別物のデザインです。「Bad Box Art」の典型として欧米レトロゲームコミュニティで有名な一枚で、2014年のボンバーマン携帯ゲームでは「この北米パッケージの人物をリスペクトした『サイボーグ#0898』キャラクター」として正式に収録されるという逆転スターになりました。

成り立ちと歴史:
起源:「爆弾男」から「ボンバーマン」へ

ボンバーマンの起源は1983年7月、PC-8801用ゲーム「爆弾男」にまで遡ります。ハドソンのプログラマー・中本伸一氏がファミコン向けに素材を探していたところ、社内の過去ソフトとしてこの「爆弾男」を発見。これをファミコン向けにアレンジしたのが1985年12月20日発売の初代「ボンバーマン(ファミリーコンピュータ)」です。なおタイトルが「爆弾男」から「ボンバーマン」に変更された経緯については、当時の高橋名人(ハドソンスタッフ)が「皇居半蔵門へのロケット弾事件(1986年)を受けて爆弾という言葉を避けた」という逸話を語っていましたが、発売日との矛盾から後に高橋名人本人によって否定されています。
初代ファミコン版は先行作品『ロードランナー』の敵キャラクターと同一の外見を持つロボットを主人公とし、「地下迷宮から脱出して人間になれるらしいという噂を聞いたロボットの話」として設計されました。この世界観は後の作品では使われなくなりましたが、その前向きな物語は今のボンバーマンの精神につながっています。
PCエンジン版での「革命」:藤原茂樹と5人対戦
1989年にハドソンへ移籍した藤原茂樹は、「ボンバーマンをハドソンのマリオにする」という明確なビジョンを持って本作の開発を主導しました。当時のPCエンジンはハドソンがハードウェア開発にも関わっており、「マルチタップ」という5人同時接続を可能にする周辺機器が既に存在していました。藤原はこれを最大限に活用する形で「バトルゲーム(5人対戦モード)」を考案。これは中本伸一氏の「マルチタップがなければ忘れ去られていた」という言葉通り、シリーズの命運を決定づける革新でした。
本作の発売(1990年12月7日)後、PCエンジンのマルチタップの売り上げは激増。同時に「友人5人を集めてボンバーマン対戦をする」という文化が学校・家庭・ゲームセンター周辺で一気に広まりました。後に業界人が振り返るとき、「PCエンジン版ボンバーマンがパーティゲームというジャンルを定義した」という評価は揺るぎないものになっています。
キャラクターデザインの統一と「ハドソンの顔」誕生
ファミコン版ボンバーマンのキャラクターデザインは、先述の通り「ロードランナーの敵キャラ流用」という無機質なものでした。本作で藤原茂樹を中心としたチームが断行した「コミカルで丸みを帯びた、愛らしいデザインへの刷新」は、後のシリーズ全体のビジュアルIDを確立しました。そして1993年にハドソン入社したデザイナー・水野祥司が『スーパーボンバーマン3』以降でさらにデザインを洗練させ、今日に至るキャラクター造形が完成します。その礎となったのは、間違いなく本作でした。
後世への影響
PCエンジン版ボンバーマンが生み出したもの——それは単なるゲームタイトルの成功ではありません。「対戦型パーティゲーム」というジャンル自体を家庭用ゲーム機の主流に押し上げた歴史的転換点でした。同年代に生まれた『マリオカート』とともに、「友人・家族で一緒に遊ぶゲーム」の概念を根付かせた作品として、ゲーム史の教科書に記されるべき一作です。
続くシリーズでも、PCエンジンでは『ボンバーマン'93』(1992年)、『ボンバーマン'94』(1993年)と連続ヒットを飛ばし、1996年の『サターンボンバーマン』では10人同時対戦という究極の形を実現。1998年にはシリーズ累計1,000万本を達成し、ハドソンの看板IPの一角を占めるに至りました。現在はコナミデジタルエンタテインメントがIPを保有し、2017年の『スーパーボンバーマンR』以降も現役シリーズとして続いています。本作なしに今のボンバーマンは存在しなかった——そう断言しても過言ではありません。

出典
ボンバーマン(PCエンジン)- Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ボンバーマン_(PCエンジン) ボンバーマンシリーズ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ボンバーマンシリーズ ボンバーマン名曲集&オリジナル・サウンド・トラック - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ボンバーマン名曲集&オリジナル・サウンド・トラック ゲームカタログ@Wiki ボンバーマン(PCE) https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4747.html みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 ボンバーマン(PCE) https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/7600.html Hardcore Gaming 101 - Bomberman (1990) http://www.hardcoregaming101.net/bomberman-1990/ 藤原茂樹(ゲームクリエイター)- Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/藤原茂樹_(ゲームクリエイター) PCエンジン版「ボンバーマン」を作った藤原茂樹インタビュー(note記事) https://note.com/mugenhondana/n/n2faa03b8f24c 開発者がボンバーマン実況(YouTubeチャンネル・前編) https://www.youtube.com/watch?v=yvwWk0-tXlo 竹間淳 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/竹間淳 Bomberman Fandom Wiki (TG-16) https://bomberman.fandom.com/wiki/Bomberman_(TG-16) スーパーボンバーマン公式ガイドブック(小学館) ※書籍。中本伸一氏インタビュー収録 新ボンバーマン全百科(小学館) ※書籍。開発史・キャラクターデザイン経緯記載




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