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第8回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査

今回は弊社独自で行っているリスモン調べ「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査を取り上げたいと思います♪

「リスモン調べ」とは、リスクモンスターが独自に調査するレポートのことです。「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでおります。

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■ 調査の概要

1. 調査名称:第8回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査
2. 調査方法:インターネット調査
3. 調査エリア:全国
4. 期間:2022年7月15日(金)~7月29日(月)
5. 調査対象者:大学1年生および2年生の男女個人
6. 調査対象企業と選定方法:各業界の大手企業・組織200社を抽出
7. 有効回収数:600サンプル
8. 回答者の属性

1.調査結果

[1]  ランキング結果

「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」の1位は「地方公務員」(回答率9.0%)であった。次いで「国家公務員」が2位(同7.2%)、「グーグル(Google)」が3位(同6.7%)となり、以下4位「任天堂」(同5.8%)、5位「アップル(Apple)」(同4.8%)、6位「ソニー・ミュージックエンタテインメント」(同4.7%)、7位「ソニーグループ」(同4.3%)と続いた。

業種別では、製造業が10社(任天堂、アップル(Apple)、ソニーグループ、明治、資生堂、味の素、サンリオ、パナソニック、トヨタ自動車、森永乳業)と最も多い結果となった。

次いで、インターネット附随サービス業(グーグル(Google)、楽天グループ)、娯楽業(ソニー・ミュージックエンタテインメント、オリエンタルランド)、航空運輸業(日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA))、鉄道業(東海旅客鉄道(JR東海)、東日本旅客鉄道(JR東日本))が各2社ずつランクインした。

2018年実施の第5回調査から4回連続で公務員がトップ2を占め、人気の根強さがみられた。民間企業では、「日本航空(JAL)」(前回17位→今回12位)や「全日本空輸(ANA)」(前回31位→今回16位)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(前回31位→今回14位)など航空業界、鉄道業界が躍進した。

ランキングベスト20

官民別の就職先の志望割合としては、「国内民間企業」(前回 41.5%→今回 46.8%)と「公務員」(前回 31.3%→今回 32.7%)の志望割合が共に増加し、「起業」や「外資民間企業」への志望割合が低下した。

特に、「民間企業」の志望割合は5.3ポイント増の46.8%とおよそ2人に1人が民間企業を志望しており、1年生より2年生、女性より男性の選択割合が高くなっている。

官民別の志望割合

[2]  選択理由

就職したい企業の選択理由について、自由回答で尋ねたところ、1位「地方公務員」、2位「国家公務員」が共に「安定している」が多数を占める中、「地方公務員」においては「地元に貢献したい」、「地元で働けるから」など、地元への愛着が垣間見え、「国家公務員」では、「給料が良さそう」、「安定した収入」といった収入面に関する意見が多数を占めた。

3位「グーグル(Google)」や5位「アップル(Apple)」では、「有名企業だから」、「待遇が良さそうだから」などネームバリューや入社後の福利厚生面を選択理由とする意見が多く、4位「任天堂」では、「自身がサービスをよく利用するため」、「サービス・製品が好きだから」など自身が身近に利用しているサービスや製品の提供を選択理由とする意見が多くみられた。

ランキングベスト20 選択理由(一部抜粋)

[3]  男女別比較

就職先として望む企業を男女別に集計したところ、男女共に就職先のランキング1位は「地方公務員」、2位は「国家公務員」となった。

3位以下においては、男性では、前回調査で3位だった「トヨタ自動車」が11位にランクダウンした代わりに、「東海旅客鉄道(JR東海)」や「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「日本航空(JAL)」、「全日本空輸(ANA)」などの交通インフラ企業が人気となり、女性では、「明治」、「味の素」、「森永乳業」、「カルビー」などの飲食料品関連業界が高い人気となった。

男女別ランキング

[4]  文理別比較

就職先として望む企業を文理別に集計したところ、文系が望む就職先ランキング1位は、「地方公務員」(文系回答率10.6%)となり、次いで「国家公務員」(同7.1%)が2位、「グーグル(Google)」(同6.0%)が3位となった。

前回調査においてランク外に順位を下げていた「日本航空(JAL)」や「全日本空輸(ANA)」、「講談社」、「集英社」が今回調査では再びランクインしており、航空会社や出版社に人気回復の兆しがうかがえる。

一方、理系が望む就職先ランキング1位は、「任天堂」(理系回答率8.4%)となり、次いで「グーグル(Google)」(同7.6%)が2位、「国家公務員」(同7.2%)が3位となった。

また、理系が就職したい企業ベスト20のうち製造業が13社と6割強を占めており、大学で学んでいる専門知識を活かして、開発や製造の現場で働きたいという志向がうかがえる結果となった。

文理別ランキング

[5]  就職先選定方法

就職先選定における学生の行動基準について調査したところ、将来望む就業の形としては、「プライベートを優先させたい」(回答率26.0%)が前回3位から1位にランクアップした。

次いで「出世して高収入を得たい」(同23.0%)が2位となり、「優良企業で安定的に働きたい」(同19.8%)が3位となった。

セグメント別の回答率において、「女性」の「プライベートを優先させたい」が最も高い回答率になった一方で、「1年生」と「男性」の「出世して高収入を得たい」も高い回答率と得ている点が特徴的な結果となった。

将来望む就業の形

就職先の選定において重視する点としては、「給与額」(回答率52.5%)が1位、「勤務地」(同39.3%)が2位、「福利厚生」(同29.2%)が3位となった。上位3項目は、前回調査と同様の順位となり、各項目に対する関心の高さがうかがえる。

「大学1、2年生」と「大学3年生全体を対象とした第8回就職したい企業・業種ランキングの結果(以下、就活生)」を比較すると、就活生は「勤務地」より「雇用形態」の選択割合が高く、正社員の安定性を重視していると推察される。

就職先選定において重視する点 第8回「就職したい企業・業種ランキング」との比較

また、「給与額」について、最低限実現したい生涯最高年収を調査したところ、「600万円以上800万円未満」(回答率19.2%)が最も多く、「500万円以上600万円未満」(同15.8%)、「400万円以上500万円未満」(同14.7%)の順となった。

前回調査と比較すると、「400万円以上800万円未満」(前回 44.0%→今回 49.7%)が5.7ポイント増加し、「800万円以上2,000万円未満」(前回 33.4%→今回 25.2%)が8.2ポイント低下しており、希望年収の水準が低下している様子がうかがえる。

男女別では、女性より男性の方が最低限達成したい生涯最高年収が高く、文系よりも理系の方が希望する生涯最高年収が高い傾向となった。

最低限実現したい生涯最高年収 第8回「就職したい企業・業種ランキング」との比較

大学1、2年生に対して、就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ、「授業の履修」(回答率40.0%)、「アルバイト」(同31.3%)、「特に何もしてない」(同30.2%)、「資格取得のための勉強」(同28.8%)の順となり、各項目で前回調査と概ね同様の回答率となった。

また、5年前の2017年7月に実施した「第3回、大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」との比較では、「授業の履修」(5年前43.2%→今回40.0%)が低下し、「アルバイト」(同27.2%→同31.3%)は増加する結果となった。

就職先を選定する際の意思決定手段について調査したところ、「親の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(回答率39.8%)が最も多く、次いで「自分の意志のみで決める」(同35.5%)、「友人・知人の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(同17.8%)の順となり、前回調査と同様に、就職先は自らの意志で決めたいと考えている学生が多い結果となった。

就職先選定における意思決定手段

[6]  就活生が就職したい企業ランキングおよび5年前調査との比較

2022年2月に就活生を対象に実施した「第8回 就職したい企業・業種ランキング」と本調査を比較したところ、両調査ともにトップ2を公務員が占め、13社の重複がみられるなど、同様の企業を選択する様子がみられた。

一方、コロナ禍で影響を受けた「航空業界」は、大学1、2年生にのみ2社ランクインしており、志望する業界に違いもみられた。

第8回「就職したい企業・業種ランキング」との比較

また、5年前の2017年7月に実施した「第3回 大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」と比較したところ、ベスト20における企業の重複は13社となった。

第3回調査時においては、出版社が2社、金融機関が2社、テレビ放送業が1社ランクインしていたが、今回の調査では、いずれの業界もランク外となり、インターネット附随サービス業が3社ランクインしている。

公務員がトップ2を占めるなど傾向が変わらない一方で、若者の仕事に対する考え方や時代背景の変化に伴い、就職したいと思う企業に変化がみられた。

5年前(2017 年7月実施)調査との比較

2.総評

第8回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」では、4回連続で公務員が1、2位となり、就活生と同様に大学1、2年生からも公務員が安定した人気を得る結果となった。

民間企業では、「グーグル(Google)」「任天堂」、「アップル(Apple)」が前回調査から引続き上位にランクインしており、公務員を含めて上位企業の順位に大きな変化は見られなかった。

一方、前回調査において大きくランクダウンしていた「日本航空(JAL)」や「全日本空輸(ANA)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」など交通インフラ系企業が大幅にランクアップしており、企業選定において新型コロナウイルスが及ぼす影響は小さくなってきている様子がうかがえる。

今回の調査において、就職先選定における重視する項目の1位が「給与額」となっており、大学1年生や男性に焦点を当てれば、将来望む就業の形の1位が「出世して高収入を得たい」であることや、1,000万円以上の年収を得たいと考える割合が他のカテゴリーよりも高いことなど、就職先選定において高収入を得ることが重要な要素となっている見方は決して少なくない。

しかし、その一方で全体としては、将来望む就業の形として「出世して高収入を得たい」や「優良企業で安定的に働きたい」を抑えて、「プライベートを優先させたい」が第1位となった点や、最低限達成したい生涯最高年収において、800万円~2,000万円の高額年収を希望する割合が低下し、「600万円以上、800万円未満」が最多となっている点からは、「高望みはせず、生活に困らない程度の収入を得て、プライベートを優先できる仕事に就きたい」というワークライフバランスを重視する学生が増加している表れ、とみることができるのではないだろうか。

さらに、5年前に実施した同調査との比較では、就職先に選定される上位企業は約半数が入れ替わっており、5年前にランクインしていた出版社や金融機関はいずれもランク外となった。

経済環境の変化に伴って学生の意向が変化し、就職したい企業にも徐々に変化が生じている様子がうかがえる。

大学1、2年生は、就職に対するイメージが十分ではないかもしれないが、早くから自社に興味を持ってもらい、就職活動の本格化に備えておくことは得策となる。

特に学生の意向に変化が見受けられる昨今においては、企業としては現在の学生の意向を理解し、自社の仕事の魅力や働き方に対する取組み姿勢をアピールすることが重要といえよう。

本日の内容は以上になります。
次回もお楽しみにでは

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