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令和の裕次郎が出現 三山ひろしが新歌舞伎座特別公演の歌謡ショーで華麗なドラム演奏を披露 市川由紀乃も特別出演 渋谷天外ら松竹新喜劇も

◆それはまさに令和の裕次郎であった。大阪・上六の新歌舞伎座で開かれている「三山ひろし特別公演 市川由紀乃特別出演 松竹新喜劇参加」の歌謡ショーのクライマックスに差し掛かると、ドラムの音と共にステージに七色のLEDの光が浮かび上がった。LEDを仕込んだ武士の肩衣(かたぎぬ)を模した衣装を着込んだ三山が叩くドラムの音が会場いっぱいに鳴り響いた。その姿は映画「嵐を呼ぶ男」で、格好いいドラマーを演じた石原裕次郎を見るようでもあった。

写真・公演ポスター


 2026年2月21日、新歌舞伎座で開かれている三山ひろし特別公演を見た。芝居と歌謡ショーといったいつもながらの構成である。歌謡ショーは三山ひろし市川由紀乃の共演で、それぞれカバー曲とオリジナル曲を歌った。オリジナル曲では来場者からあらかじめ募ったリクエスト曲にも答えていた。

 三山にとって今回の新歌舞伎座公演は7回目の座長公演。

 歌謡ショーでは井沢八郎の「北海の満月」のカバーで幕開け。市川を迎え入れて吉幾三の「酔歌」を一緒に歌い、リクエストコーナーでは三山が「大阪みれん酒」など3曲を、市川は「秘桜」など2曲を聴かせた。
 小椋佳作品コーナーではまた、三山が「俺たちの旅」(中村雅俊)などを、市川も「夢芝居」などに挑戦した。

 新曲コーナーでは三山は七色の光を放つ肩衣をきて、MVでもすでにお馴染みであるが、「バックバンドのドラムスタッフから教えを受けた」というドラム演奏の腕前を披露しながら、26年1月発売の「花とサムライ」を軽快に歌った。


 このコーナーでは市川は、悪性がん治療からの復帰第1作の「朧」(25年5月)を歌い、26年5月13日には新曲「ちりぬるを」を発売することを告げ、CDの予約販売をアピールしていた。

 エンディングでは2人で松任谷由実の「春よ、 来い」を歌った。
 三山は「去年は11年連続11回目の紅白出場が出来ました。12回目を目指して今年も頑張ります」と、意欲をみせた。年末のステージで華麗なドラマーの姿が期待される。

🟥2演目を交互に演じる芝居公演


 1部の芝居は今回、「紺屋と高尾」「幽霊東下り」の2つの演目を交互に演じるという初の試みに挑戦している。

 どちらも松竹新喜劇の人気喜劇で、藤山寛美がおはこにしていた演目である。それを寛美を模したメイクで役作りをする三山と、美しい高尾太夫と幽霊に扮する市川が演じている。
 ファンにとっては両方を見たいところで、来場の機会を増やそうといった狙いがあるようだ。

 21日の夜公演は「幽霊東下り」であった。松竹の渋谷天外も出演するなど、存分に楽しませてくれた内容であった。
 三山は名優藤山寛美が演じた主人公の大阪の左官職人喜六役で、その熱演が光る。市川はすっとぼけた飯盛女役で幽霊にもなってみせる。

公演は28日が千穐楽である。

(Music news jp 曽崎重之)
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