暗闇で私の小指を挟んだ犯人
「痛ったーーーー!なに!」
真っ暗な部屋で叫んだ。
電気!電気!
___夏のある日。
子どもと一緒に
虫とりアミ片手に整備された山道へ。
ミーンミンミンミー
暑い時間は、セミしかいない。
子どもの目的はカブトムシ。
私はクワガタが気になる。
「昼間は落ち葉の下にいるんだよ」
と、落ち葉をよけたときに
「いた!」
いたのはクワガタ。
虫好きだった弟に
早速LINE。
すぐ返信が来た。
「虫の返信はやっ!」
どうやら
「ノコギリクワガタのオス」
らしい。
子どもと、東京に持ち帰ろうと
簡易ケースに入れて帰宅。
_____夜。
リーリーリー
遠くでコオロギの鳴き声がする。
静かな夜。
トイレに向かった私に激痛が襲う。
「痛ったーーーー!なに!」
足の指に激痛が走る。
真っ暗で何も見えない。
電気!電気!と慌てて
灯りをつけた。
私の足元には、昼間捕まえた
クワガタ。
しかも、思いっきり小指を挟んでる。
痛い。
すごく痛い。
足を振り回して難を逃れた。
簡易的な入れ物に入れたのがいけなかった。
脱走してたのだ。
足にはクワガタが挟んだ跡が
しっかり残っている。
足でこれだけ痛いんだから、
鼻につけるお笑い芸人はすごい。
クワガタをまた入れ物に戻し
脱走防止で重しをした。
クワガタは中で
「また挟むぞ!」
と言わんばかりに臨戦態勢。
もう挟まれませんように…

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