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TV業界で“ホンモノ”が作られる瞬間|「セレブリティ」を見て思い出したこと

過去の仕事で、いわゆる「業界」に
触れていたことがある。
「セレブリティ」はその頃を
思い出すようなドラマだった。

身近なSNSの闇が描かれている。
有名人が発信するSNS。
途中で起きる事件や、周りの人の動き方など
スピーディーに進んでいく。


表向きのキラキラした世界と
現実のはりぼての世界。

「寄生する」
「有名人を利用する」


主人公のアリの「罪悪感・戸惑い」などの気持ち。
あの時、私が感じていたことが蘇る。

全部がとは言わないが、『キラキラした世界』。
私にはドラマと同じように、
人を蹴落とし、出し抜く世界だと映った。

見て思い出した香水事件

今回のセレブリティを見て
思い出したエピソードがある。


サッチーVSミッチーがワイドショーを
騒がせていたあの頃。


あるとき、女性有名人の方とパーティーで
ご一緒する機会があった。
ワイドショーを騒がせていて、ご本人だけでなく
ご主人・息子さんも騒がれていた。


同じテーブルになり、その方は一言も話さない。
しかも、すごく不機嫌そう。


(まいったな…)

何を話そう。
ワイドショーのことは、当然触れられない。

ご家族も良い話では、騒がれていなかった時期。
迂闊なことは言えない。


バイトだがバーテンなども経験し
話せなくなることがなかった、私。


頭の中が真っ白になって、言葉が出なかったのは
後にも先にもこの時だけだ。

話題が思いつかず、頭痛の話をした時だった。


「アナタ、鎮痛剤持ってる?」


後から分かったのは、その方は
「虫歯」の痛みで話せなかっただけだった。
ワイドショーを騒がせていたこと、
歯の痛みで早々に帰るという。



彼女を裏口玄関までお見送りした。

(あぁ、疲れた…)

ホッと一息つきたくて、1人でトイレに寄った。



週末のお昼ごろ。

放送の某長寿「情報バラエティ」番組で、
参加したパーティーの話が放送された。



番組内でパネルがめくられていく。



パネルには、こう書かれていた。

「トイレには〇〇さんのつけていた
濃厚な香水の香りが漂っていた」

当時のコメンテーターの人たちが
画面の中で騒いでいた。


「やはり、高い香水なんでしょうねぇ~」
「どんな香りだったんですかね~」



‥‥‥。

私「ん!?…香水?」



その方は、香水をつけていなかった。
もちろんトイレにも寄っていない。

トイレに寄ったのは私だ。


しかも。
接待で話す相手になっただけの「一般人」だ。

思わず番組を見て、私は笑ってしまった。



だって、その濃厚な香水って私のだ。



思い返せば、確かにトイレに
パーティーには似つかわしくない
上下黒の女性がいた。


その人は、記者か番組スタッフだったんだろう。


一般人の香水の香りが、
その有名人の香水になったのを見たとき。



こうやって番組が、
ある意味「つくられていくんだ」
と、思った出来事だった。


偽物でも、たとえ違っていても
見たいものが「ホンモノ」のようになっていく。

ドラマを見て思い出した、あの頃の空気感。


あの世界にいたのは、わずかな年数。
私には「性に合わないな」と、思った世界だった。

フレアバーテンダーへの憧れ
安定か、好きな仕事か。迷ったときに見た映画「カクテル」

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