横柄なカッコつけ男の"やきうり"事件。|職場事件簿〜居酒屋編〜
今回は闘病記ではなく、職場事件簿?を。
居酒屋でアルバイトをしていた頃
今でも忘れられない客が数人いる。
店はチェーン系居酒屋とは違う
バーカウンターがあり落ち着きある居酒屋だった。
店は端から端を見渡せるようなワンフロア。
居酒屋は、ある意味「出会い」だ。
まだ開店したばかりの早い時間帯。
カップルが入ってきた。
ガラス張りのオープンキッチン前の
カウンターを案内した。
20代~30代前半の男性はものすごく横柄だった。
人を顎で使うような感じなのだ。
(なんだ、この人…)
少し離れた場所で、注文を待った。
すると変な音がする。
ぱちっ
「ん…?」
かすかに聞こえる、その音。
音の場所を確かめようとすると
ぱちっ
カウンターに座った、
横柄なあの男が
手を高々とあげ、指を鳴らしている。
…なんだそりゃ。
いや、一応お客さまだ。
でも、バーでもレストランでもない。
ましてや外国でもない。おもいっきり日本だし。
そんな呼び方するヤツ、初めて見たよ。
アメリカ行った時にもいなかったよ。
と、思いながらオーダーを聞きに行く。
男「中生(ビール)」
私(‥‥2人いるのに?)
「お2つでよろしいでしょうか」
男「見りゃわかるだろ、何人だと思う?」
フフンと嘲笑しながらヤツはいった。
何か言いかけた女性を遮り、
注文された「中生」のオーダー。
気が利かねー男だな、
女の人にちゃんと聞きもしねーのか。
とりあえず、オーダーを通した。
ビールを持っていく前にまた例の音。
ぱちっ
「これさぁ~、おいしいの~?」とか、
「どうなの〜これって」とか、
メニューに突っかかって、イチイチむかつく。
がまんだ、がまん。
安い居酒屋ではないから
割と大人の人が来る店だけど
時にはハズレもある。
その時だ、横柄男がデカい声で言った。
「俺さぁ~、この『やきうり』好きなんだ」
私(え?やきうり?そんなメニューねーよ)
「どちらでしょうか?」
男「え?見えないの?や・き・う・りだよ。」
ヤツが指さした先は、
焼売と書いて「しゅうまい」と読む
あのふわっとして、しょうゆをつけると
最高においしいしゅうまい。
しゅうまいを「やきうり」と読み、
挙句の果てには好きだと言い放った。
笑ってはいけない。
でも、指パッチン横柄男は真剣だ。
彼女にまで
「やきうりって知ってる~~~?」
と、自慢げだ。
やばい。
この場にいたら、ふきだしてしまう。
でも、注文は繰り返さなくてはいけないし、
若い子の出勤の前に、
ちょっとコイツも黙らせてやりたい。
私「あ、『しゅうまい』ですね!」
と満面の笑みで言ってやった。
男「・・・・」
それまで取っていた横柄な態度は
次のオーダーでは消えた。
指パッチンも。笑
カッコつけ男の焼売、やきうり事件。
この「出会い」は私のお笑いネタメニューの
おすすめにランクインした。

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現在、脳脊髄液減少症で闘病中です。
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